こんにちは、Shin(@Speedque01)です。2018年3月14日に、ポプラ社様より「シンプルTODOリスト仕事術」を発売することとなりました。
こちらになります。
昨年ダイヤモンド社から出させていただいた「7つの仕事術」に続いて2冊目の著書となります。今日は、この本の紹介と、自分が込めた思いについて書いていきます。
「仕事が終わらない」には複数の原因がある
「仕事が終わらない・・・」と悩んでいる方はそこかしこにいます。何を隠そう、かつてのぼくもそうでした。
目の前の仕事に一生懸命取り組んではいるものの、なぜか仕事はたまる一方。仕事がたまるにつれて質も下がっていき、やり直しやトラブルが発生してさらに時間がかかるという悪循環でした。
この状況をなんとかするため、労働時間でカバーすることを試みましたが、それでも仕事は終わらず、疲弊するばかりでした。なぜこのような状況に陥ってしまったのか。
それは、「仕事が終わらない原因」を突き詰めていなかったからだったのです。
「仕事が終わらない」といっても、そこにはさまざまな原因があります。人によってメインの原因は異なりますし、複数の原因が絡み合っていることもある。そこを見ることなく「仕事が終わらない」という現象のみを捉えても、状況が改善することはありません。
ぼくはなんとか仕事をしっかりと終わらせるためにいろいろな工夫をしてきました。その過程で「そもそもなぜ仕事が終わらないのだろう?何が原因なのだろう?」と考えることもできました。
その原因と、具体的かつ実行しやすい対応策を丁寧に説明した本が本書となります。
ぼくが考えた「仕事が終わらない原因」は下記の5つです。
- 仕事の目的を把握していない
- 具体的なTODOが見えていない
- 具体的なTODOを整理できていない
- TODOを処理する速度が遅い
- TODOが多すぎる
「仕事の目的をしっかり考えろ」「TODOに落とせ」「TODOを管理しろ」「もっと早くやれ」「仕事の量をコントロールしろ」等々、みなさんも言われた経験があると思います。
しかし、これらのコメントを雑然としたままもらっても意味はあまりなく、「どうすればできるのか?」まで落とし込まないといけません。今回の本では、これらの5つの観点から、具体的にどうすれば実行できるのか、実体験や他の人へのインタビューを元に体系化してみました。
TODOリストの使い方を解説しただけでも、いわゆる生産性向上のための仕事術だけでもない、包括的かつ具体的に仕事の悩みを解決できる本になったと考えています。TODOリストの無料ダウンロードリンクや、グラフィックレコーディングによる図解等々も入っていて大変お得なので、ぜひ手にとってもらえるとうれしいです。
24時間を自分でデザインしよう
この本の終章のタイトルは「24時間を自分でデザインしよう」です。
序章から5章までを読んで、紹介したやり方を実行してもらえれば、仕事をこなすスピードはどんどん速く、かつ楽しくなっていくはずです。
その後に直面するのは、「ではそこで得た時間をどう使えばいいのだろうか?」という課題です。
もちろん、定時に帰って楽しく友達とお酒を飲んでもいいですし、テレビゲームやネットサーフィンに打ち込んでもいいと思います。しかし、そのような過ごし方で本当にいいのか、不安を感じる方にはぜひ読んで欲しいです。
「ワークライフバランス」という言葉があります。
モーレツに働き続けることをやめ、家族や友人との時間(ライフ)も充実させよう、という活動です。これがじわじわと広がってきて、日本の長時間労働環境も少しずつですが是正されてきたように思います。
しかし、ぼくはこの概念があまり好きではありません。
すべての活動を「ワーク」「ライフ」と分けることは果たして可能なのでしょうか。可能だとしても、それは賢明なやり方なのでしょうか。
ぼくは仕事の中での上司やお客様とのやり取りから、妻や友人との関わり方について反省することも多々ありますし、妻や友人たちと議論する中で、仕事に活かせるTipsを学ぶこともあります。
それに、まさに今書いているこのブログや、オンラインコミュニティ「Players」の運営、ビジネス書の執筆でも収入を得ていますが、それは「ワーク」なのでしょうか。それとも「ライフ」なのでしょうか。
少なくともぼくには、「これはワーク」「これはライフ」とわかりやすく区別することは困難ですし、する必要も感じていません。ぼくは、今のぼくがやってみたいこと、将来につながると思うこと、他の人に貢献できそうなこと、ニガテだけどチャレンジしてみたいこと、それらに自分の24時間を割り振っています。(なので、「ダラダラすること」をやりたくてたまらない場合は、ダラダラしています。笑)
ぼくらが持つ時間は有限です。1日は24時間しかありません。
それを「ワーク」「ライフ」というざっくりとした分け方で濃度を変えるのは、あまりにもったいないことではないでしょうか。せっかくならば、すべての時間を充実させ、楽しく過ごしてみたいのではないでしょうか。
少なくともぼくはそうです。他の人から「ワーク」と見えていようが、「ライフ」と見えていようが、それは関係ありません。どのような活動をするときも、これ以上ない充実感を感じていたいと考えています。
そのためには何が必要か。
月並みな言葉ですが、「今やっていることに一生懸命取り組み、没頭すること」だと考えています。これができれば、会社だろうが家庭だろうが、ほとんどすべてのことを楽しむことができるはずです。
この本を読んで仕事のスピードと質を向上させ、仕事のつらさから抜け出してみてください。そして、その後に自分で自分の24時間をデザインし、一生懸命取り組んで没頭してみてください。
そうすると、どんどん世界が明るくなっていきますよ。