こんにちは、Shin(@Speedque01)です。ぼくはあまりマンガを読まないのですが、オンラインコミュニティ「Players」の参加者さんから、あるとき「アオアシ」というサッカーマンガを教えていただきました。
これがとにかく面白い。いつの間にかKindleで全巻一気読みしてしまいました。
個人的に、スポーツマンガとしては「アイシールド21」以来の面白さとアツさ。とても素晴らしい読書体験でした。
ただ、本日紹介したいのは「アオアシ」ではありません。アオアシはすでに12巻出ているので、なかなかレビューが難しいのです・・・!
同じく小林有吾氏が作者である、航行の映画部を舞台にしたマンガ「ショート・ピース」。これが今回ぼくがご紹介したいマンガです。
まだ一巻しか出ていないマンガですが、これがアオアシに勝るとも劣らない面白さ&アツさ。超絶オススメです。
まずはあらすじからご紹介していきますね。
「ショート・ピース」ってどんなマンガ?
『アオアシ』作者が描く感涙の映画撮影譚!
累計100万部突破の大人気作『アオアシ』の小林有吾最新作!
主人公は高校の映像研究部で監督・脚本をつとめる「映画バカ」恩田キヨハル。
その無邪気なまっすぐさは、「傷」を抱えた人たちの心を揺さぶり、魅了していく――
魂を抉り、爽やかな涙が溢れるヒューマンドラマ。
(Amazon紹介ページより)
上記で「映画バカ」と呼ばれている主人公、キヨハルはまさに天才です。溢れんばかりの情熱とこだわりで、見る人の心を打つ映画やプロモーションビデオを作り続けています。
青春の熱い心を取り戻したいなら「ショート・ピース」を読もう!!
第一話でフィーチャーされるのは、インディーズバンドの「ショート・ピース」。
メインの語り手はボーカルの月子です。なかなか芽が出ないバンドですが、会心の曲「武器よさらば」を作ったためPVも作ろうとするものの、予算がないため鎌倉文化高校の映画研究部にPV作成を依頼。その部の監督こそキヨハルだったのです。
ショート・ピースの曲を聴いた瞬間に、キヨハルはPV作成を引き受けます。キヨハルの情熱に引っ張られてPV作成に熱が入るショート・ピースと映画研究部でしたが、途中で月子はレーベルの社長と大喧嘩してしまいます。
果たしてPVは完成するのか。レーベル後ろ盾を失った「ショート・ピース」はどうなるのか・・・!
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このマンガがすごいのは、何よりも各登場人物の激しい心の動きを見事に書き切っている点です。
一生懸命曲を作り、PVを作っているのに認められない月子の怒り、それをなんとか形にしようとするキヨハルはじめ映画研究部のメンバー。圧倒的な画力とともに、胸に迫る数々の描写が読み手の心をも動かします。
レーベル社長ともけんかしてしまい、もはやこれまで・・・と落ち込む月子。しかし、ついに完成した「武器よさらば」のPVが大波紋を引き起こします。
ぼくはバンドを組んだ経験はないですが、それでも共感せざるを得ない圧倒的な描写に感情が翻弄されます。1話目から涙する人も多いのではないでしょうか。
その後に続く「プリティ・フライ」「静動レフレックス」も非常に読み応えがあり、1冊だけのマンガとは思えない濃さです。
「自分はもっとできるはずだ。もっと必死に、もっと楽しく目の前に取り組もう」、そう思わせてくれるマンガです。
毎日淡々と過ごしてしまっていて、青春時代のあの激情を思い出したい人はぜひ読んでみてくださいね。