「はだかの太陽」は未来の地球の姿を暗示する傑作SFミステリだ。

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。ぼくの趣味のひとつは小説を読むことで、特にミステリかSFが好きです。

アイザック・アシモフのロボットシリーズは、SFとミステリが融合している非常に質の高い作品です。

今回は、その二作目となる「はだかの太陽」を紹介します。

前作の「鋼鉄都市」は下記で紹介していますので、あわせてどうぞ。

ロボットSF好きなら「鋼鉄都市」は絶対に読もう。

Amazonでの紹介は下記になります。

地球の人類は鋼鉄都市と呼ばれるドームのなかで、人口過密に悩まされながら生きていた。一方、宇宙へ進出し、繁栄を謳歌している人類の子孫、スペーサーたちは各植民惑星に宇宙国家を築き、地球を支配下においている。

数カ月前にロボット刑事ダニールとともにスペーサー殺人事件を解決したニューヨーク市警の刑事ベイリは、宇宙国家のひとつ、ソラリアで起きた殺人事件の捜査を命じられたが……『鋼鉄都市』続篇の新訳版

前作で大活躍した地球人の刑事ベイリと、ヒューマノイド・ロボットのダニールのコンビがまたまた大活躍します。

今回の舞台は地球ではなく、宇宙国家のひとつであるソラリアです。

ここの環境は、宇宙国家の中でも特に異常ですが、このまま人類が進化していったらもしかしたらソラリアのようになるのかもしれないな、と思わされました。

また、今回もベイリとダニールがとある殺人事件に挑むのですが、その真相も大変鮮やかです。

真犯人を予想できた人はほとんどいないのではないでしょうか。

では、紹介していきましょう。ネタバレはしていませんが、若干のあらすじ紹介をしているのでご注意ください。

「はだかの太陽」のあらすじ

ベイリにとってはあまりにも急な展開だった。こんなことはぜったい起こりえないことだ。

彼は地球を出ていくことはできない。彼らにはそれがわからないのか?

落ち着いて答える自分の声が聞こえ、それは自分の耳には異様にひびいた。

「どういう種類の殺人ですか? どんな情況なんですか? 連中はなんで自分たちで捜査できないんですか?」

ミニムは、手入れのゆきとどいた指でデスクの上にのっているこまごましたものを置きかえた。そしてかぶりを振った。

「この殺人事件についてはなにも知らない。情況もわからないんだ」

「じゃあ、だれが知っているんですか? まさか予備知識もないまま行けというんじゃないでしょうね?」

そしてまた胸のうちの絶望的な声が言った。だがおれは地球をはなれることはできないんだ。

「この件について知っているものはだれもいない。地球では。ソラリア人はなにも話してはくれなかった。話を聞くのはきみの仕事だ。地球人に解決させなければならないほど重要なこととはいったいなにか、それを突き止めるのがきみの仕事だ。というか、仕事の一部なんだろうね」

「はだかの太陽」の舞台は、ロボット技術が非常に発展している宇宙国家、ソラリアです。

そこで史上初の犯罪、しかも殺人事件が起きてしまい、数ヶ月前にスペーサー殺人事件を解決した地球人、ベイリに解決依頼がきました。

ベイリはしぶしぶソラリアに向けて出発し、そこで過去に一緒に事件を捜査したパートナー、ロボット刑事のダニールと再開します。

今回の事件には、ソラリアの異常な環境がキーになります。

  • ひとつの惑星の全人口がたったの二万人
  • それなのに、ロボットは二億体も存在する
  • ソラリア人は、「人とじかに会う」ということをめったにせず、立体映像装置によってコミュニケーションをとる

基本的に人と会うことはないソラリア人。さらに、ロボットたちはロボット三原則にとらわれており、人に危害を加えることができない。

第一条:ロボットは人間に危害を加えてはならない。また、その危険を看過することによって、人間に危害を及ぼしてはならない。

第二条:ロボットは人間にあたえられた命令に服従しなければならない。ただし、あたえられた命令が、第一条に反する場合は、この限りでない。

第三条:ロボットは、前掲第一条および第二条に反するおそれのないかぎり、自己をまもらなければならない。

*引用:Wikipedia

捜査を続けていくと、ひとりだけ犯人候補が挙がってきますが、果たして本当にその人が犯人なのか・・・?

「はだかの太陽」の感想

「ソラリア」という異常な環境を舞台にベイリとダニールが駆け回り、事件の真相に徐々に迫っていくさまは、前作の「鋼鉄都市」に負けず劣らずのスリリングさです。

また、ソラリアでの生活も、私たちの未来を暗示しているようで非常に興味深いです。

自動化が進み、ロボットがなんでもしてくれるようになった未来。

人とのコミュニケーションは、すべて機械を介して行われる。

地球の未来は、もしかしたらソラリアのようになってしまうのかもしれません。

すべてを自動化し、効率化した先に何があるのか。

「はだかの太陽」は、そんなことも考えさせてくれる、良質SFミステリです。

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