こんにちは、Shin(@Speedque01)です。ぼくは常々「アウトプットが大事」といい続けていますが、それを詳細に分解してくれている概念を見つけました。
それが「ラーニングピラミッド」です。

この「ラーニングピラミッド」について詳しく解説されている記事がありました。
こちらを参考にしつつ、解説を加えていきます。
能動的な人と、そうでない人の差はどんどんついていく
ラーニングピラミッドは、学習の定着率をメソッドごとに分類したものです。
能動的な活動(人に教える、実践する、議論する等)を実施すると定着率は非常に高いですが、
逆に受動的な活動(セミナーを受ける、人から教えてもらう、本を読む)だと、ほとんどその知識は頭に残らないのです。
能動的になればなるほど学習の定着化を図れるとされています。裏を返せば、受動的になればなるほど定着化しないということです。
- 講義を受ける-5%
- 資料や書籍を読む-10%
- 視聴覚(ビデオや音声等による学習)-20%
- 実演を見る-30%
- 他者と議論する-50%
- 実践による経験、練習-75%
- 他者に学んだことを教える-90%
と言われています。定着率が高くなるものほど、他者の関わりも必要であり、且つ主体性・能動性が求められますね!
教育手法として「アクティブラーニング(能動的学習)」が注目されるのは、世界のトップクラスの大学で授業の方法を変えたことで実証されたことが大きいでしょう。例えばハーバード大学、スタンフォード大学、マサチューセッツ工科大学(MIT)など。
受講対象者に能動的になってもらおうと、教育機関ではプロジェクトベースドラーニング(PBL)を取り入れているケースも多いです。組織での活動、自らの実践が必要となるような実習プログラムがそうでしょう。大学におけるゼミ活動の多くも、これに近いものかもしれません。
私自身も大学生活を振り返ってみた時に、印象に残るだけではなく、どんなことをやったのか、その手法や内容をよく覚えているものは、ゼミや実習での活動です。残念ながら講義だけをボヤボヤ聞いていたものは、ほとんど記憶にも残っていません。このような経験は大なり小なりありませんか?
丸暗記の受験勉強ではない、もっと深い“学び”が社会に出ると必要になります。
「ラーニングピラミッドの定着率については、根拠があいまいである」という批判もありますし、「すべての学習にあてはまるわけではない」というのも確かだとは思います。
しかし、それを差し置いてもこれを頭の中に入れておくことは、ソンはしないと思っています。
残念ながら、日本での学校教育はほとんどが「受動的」なんですよね。
先生から授業を受け、その解法を必死に覚え、テストで暗記する。
「正解」がある問題を解くことが多く、他の人と抽象的な概念についてディスカッションすることもない。
実は、これは定着率が非常に悪い学習方法なのです。
ぼくも中高時代を振り返ってみましたが、一番勉強ができた人は、
いつも周囲に教えていました。
非常にその教え方が丁寧かつわかりやすかったので、
テスト前になると、その人の机の前にはいつも人だかりができていました。
彼は、常に何かを教えている状態だったと思います。
「自分の勉強時間が取れなくてかわいそうだな」と当時は思っていましたが、
それは実はもっとも効率の良い勉強方法だったのかもしれません。
学んだらすぐに実践し、人に話し、教え、体系化すること
ラーニングピラミッドは、受験生のみに関わることではありません。
仕事をしているサラリーマンも、しっかりと理解しておくべき概念です。
もしあなたが、
「日々の仕事でなかなか成長できない」
「覚えが悪い、と上司に怒られる」
「先輩にはまったく追いつけず、後輩にすぐに抜かされる」
という悩みをお持ちなのであれば、それはおそらくラーニングピラミッドの上のほうしか実施していないからです。
- 上司の指示を聞く
- 本を読んで勉強する
- セミナーに行ってみる
これらの「受動的活動」だけで仕事ができるようになったり、知識がつけば楽なのですが、
残念ながらそんなにコトはうまく運びません。
少し大変でも、勇気が必要でも、
- 実際にやってみる
- 人とディスカッションしてみる
- 体系化して人に教える
これらができていなくては、いくら時間を使っても学びにはならないのです。
ただインプットするだけではなく、心置きなくアウトプットする環境を準備し、
本当の意味で「学び続けること」が必要になってきますね。
オンラインコミュニティ「Players」には、
ラーニングピラミッドの能動層を促進し、
みんなで2週間単位で新たな知識やスキルをつける仕組みがあります。
「本気で成長したい」
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という方は、ぜひ入会してみてくださいね。
新たな世界が開けますよ。