「就活の法則」を実践すれば、就活の悩みは消える

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。学生さんから就職活動の相談を受けることは多々ありますが、それらの質問についての的確なアドバイスが記載されている本を見つけたので、紹介します。


元マッキンゼーのベテランコンサルタント、波頭氏が書かれた「就活の法則」です。

波頭さんの本はどれもハズレなしです。過去に、コンサルタントとしての心構えについての本である「プロフェッショナル原論」も以下の記事で紹介していますので、よろしければお読みください。

「プロフェッショナル」を定義する5つの要件

波頭さんが挙げられている「就活の法則」はあわせて10個あります。

  1. 「タテ軸思考」から脱却する
  2. 「相対エリート」のポジションを狙う
  3. 現在の企業人気ランキングは逆に読む
  4. 「ランキングよりも業種」「業種よりも職種」で選ぶ
  5. HPもOBも本当のことは語らない
  6. 受けるのは5社で十分
  7. 「当たり前のこと」は言わない
  8. 人の評価は、10人中8人は同じである
  9. 「入社後の就活」はハードワーキングである
  10. 入社後5年間は転職しない

どれも頷ける法則なのですが、特にこの記事では法則1、2、4、7、8を取り上げてご紹介しますね。

「タテ軸思考」から脱却する

目指す会社を選ぶ際に参考にすべきなのは、その会社の人気が高いか低いかではなく、「自分にはどういう能力があり、自分は仕事において何を求めるのか」という適性と動機である。大切なのはタテ軸ではなく、ヨコ軸なのだ。

就活は、極めて個人的な活動である。自分の価値観や能力といった、極めて個人的、属人的なマターと向き合い、その適性に合った適職を知るところから始まる。そして、その適職に就ける会社を、上場企業だけでも3500社、全企業で見れば200万社に及ぶ候補の中から、たった1社だけ探し出して選び取る行為なのである。

当然のことであるが、「営業職か技術職か」「クリエイティブ系か管理系か」といった職種の間には、上下や優劣のタテの格差はない。すべての職種は、ヨコ軸に並ぶバリエーションである。就活において重視すべきなのは、不特定多数からの人気を総合した人気度ランキングの順位ではなく、一人一人の適性とその職とのマッチングの度合いである。そして、自分の適性とのマッチングの度合いの高い職を探し出すために有効な軸が、さまざまな特徴や個性、メリットやデメリットを持つ多数の職を横並びに据えた「ヨコ軸」なのである。

学生の相談に乗っていて、まだまだ多いのが「投資銀行、コンサル、商社志望」というものです。理由を聞いてみても、あまり明確にはなっていない場合が多いです。

これはやはり「人気ランキング」が選択軸になってしまっているのでしょう。人間は「他の人が欲しがっているものを欲しがる」という性質があるようなので、ある意味しょうがないのかもしれないですが・・・。

人気ランキングをある程度参考にしてもいいかもしれませんが、それを最優先とするのは違います。就活の目的は、「人気が高い会社に行くこと」ではなく、「のびのびと働くことができ、力をつけられる環境を選び取ること」のはずです。人気が高いところにいったからといって、それが実現できる可能性は高くはないでしょう。

自分の適性は何か、その適性にあう職業はどのようなものなのか。自分の内側についても、社会についても、しっかりと考え、情報を収集し、決めていく必要があるのです。

「相対エリート」のポジションを狙う

就職に際しては、自分の能力に見合った会社を選ぶことが非常に大切である。大学受験では、実力以上の大学を受けてたまたま合格すれば、それはラッキーではある。しかし、就活においては、背伸びして自分の実力以上の会社を受けて内定を獲得できたとしても、それをラッキーだと喜んでいられるのは、入社日までの半年かせいぜい1年足らずの短い間だけだ。

入社日以降、実際に職場に配属されたとたんに、「自分の能力」と「こなさなければならない仕事や業務知識の勉強」とのギャップに苦しむ。同時に、自分より優秀な同期入社の新人と比較されて無力感に苛まれることになる。そして、能力差と、仕事における実績の格差から、先ほど説明した”好循環組”と”悪循環組”に分かれ、次第にその格差は拡大していくことになる。

こうした入社以降の現実的な展開を考えると、実力以上の会社に滑り込むことは、実は幸運でも何でもなく、むしろとても不幸だということが理解できよう。つまり、就活において狙うべき企業は、「自分の実力では入れる可能性のある中で、なるべくレベルの高い企業」ではなく、「自分が上位者のポジション = 相対エリートとして入れる企業」なのである。

「相対エリートを選び取る」という観点は非常に大事です。

ぼくの場合、自分の実力以上の会社に運よく滑り込めたはいいものの、社会人になってから大変に苦労しました。そのときの話は、下記の記事にまとめています。

ダメ人間から脱出するための3つのポイントをマジで考えてみた

最初、大量のパワーポイントやワード、エクセルのドキュメントを渡され、「とりあえずそれを読んでおいて」と言われます。言われるがままに読みますが、何がどうなっているのか全くわからない。クライアント先に連れて行かれても、先輩達やマネージャが何を話しているのか、本当に同じ日本語なのかどうか怪しいレベルでわからない。

「議事録を取っておいて」といわれ、ワードを立ち上げながら言葉を拾うものの、日本語として頭に入ってこないため、メモもまったく意味不明なものでした。それを一晩中かけて意味がわからないなりにまとめたものを翌朝先輩に提出しましたが、 「おまえ、いったい何聞いてたんだよ・・・もういいよ、おれやっとくから」 の一言で、ぼくの仕事は巻き取られました。 それからも状況はまったく改善の目処が立ちませんでした。

ぼくは運よくそこから巻き返すことができましたが、体や心を壊し、失意のままキャリアが崩壊する可能性も低くなかったです。「なんでこんなに優秀な人ばかりがいるんだ」と苦しみ続けていました。

今振り返ると、「その経験があって鍛えられてよかったな」とも思いますが、それはあくまでも結果論です。もしかしたら、自分がもっとのびのびと活躍できる環境に最初からいたほうが、実力がついていたかもしれません。

なるべく自分が上位者となれる環境を選ぶこと。就活以外にも応用できる考え方ですね。

「ランキングよりも業種」「業種よりも職種」で選ぶ

自分のワーキングスタイルの大まかな傾向は、入社する会社の「業種」で決まり、日々の仕事内容は社内の「職種」で決まる。しかし、職種は就活の段階で会社に希望を伝えることはできるが、それを実現する手立てが就活の時点では学生に与えられていないのだ。

確かにこう言われれば、「希望する職種に就くことなど事実上不可能ではないか」と思うのも無理はない。しかし、悲嘆に暮れる必要はない。というのは、新人社員でも、ある一定の条件を満たしさえすれば、やがては希望する職種に就く権利を実力で獲得できるからだ。

先ほど述べたとおり、学生の多くは「人気ランキング」で志望企業を決めます。

しかし、それよりも重要な概念としては「業種」および「職種」があります。

コンサルティング、総合商社、投資銀行、メガバンク、大手メーカー、ITベンチャー、SIer、それぞれの業界ごとに大まかな特性や給与レンジがあります。これは、少し調べてみればわかることです。そこでのリサーチで働き方や給与イメージを明確にし、自分の選好に近い業界を受ける、というのは非常にクレバーなやり方です。

さらに言えば、業界にとどまらず「職種」まで考えておけるといいですね。コンサルティング、営業、経理、人事、財務・・・業界や会社が違っても、やることはある程度似通ってきます。会社や業界だけでなく、どのような職種に就きたいかまで理解できていると、面接での話も尖らせることができます。

しかし、波頭さんが述べているとおり、最初から希望の職種に就けないこともあります。その場合は、その環境で可能な限り高いパフォーマンスを出して発言力を増し、希望職種に後ほど異動する、というのが取るべき方法になるでしょう。

「当たり前のこと」は言わない

「当たり前ではないこと」を話すための王道は、(先の例に挙げた勉強の話もそうだが)その「当たり前ではないこと」に大量の時間とエネルギーを投入して努力することである。逆に言うと、面接で話すエピソードは、大量の時間とエネルギーに裏打ちされたものでなければならない。勉強に一生懸命取り組む学生が少ないからこそ、勉強をアピールするのが有効であるのと同じく、他の学生が努力を怠っていることに圧倒的な努力を積み上げてこそ、当たり前ではないエピソードになり得る。そうして初めて、話に迫力と新鮮さが生まれるのだ。

こう説明すると、おそらく、

「その努力自体が苦手なので、何か楽に効果的なエピソードは作れませんか」

と聞きたがる学生が出てくるかもしれない。しかし、そういう者にアドバイスすることは何もない。天才的な素質を持っているか、よほど数奇な運命に巻き込まれるかでもしない限り、楽に、安易に、お手軽に手に入る差別化力は存在しないと心得るべきである。

「面接でごまかすこと」というのは想像以上に難しいことです。2分ほど話せば、その人がどのような経験を積んできたのか、考える力がどれほどあるのか、ある程度直感でわかります。そして、その直感は他の面接官も同様に感じていることなのです。

  • アルバイトをがんばっていました
  • サークルの副代表をやりました
  • 100人規模のイベントを企画しました

のようなエピソードだと、残念ながらポジティブな評価はできません。課題の明確化や打ち手の考案、さらにそれをエネルギーと時間を投入して実行までしていたら、どのようなエピソードでも良いのですが。

波頭さんは「努力しろ!」という論調ですが、ぼくは必ずしもそうでなくていいと思います。ついつい打ち込んでしまうことを見つけ、「楽しくエネルギーを注ぐ」というものがあり、さらに「他者に貢献する」という観点があれば、それは素晴らしいアピールになると思います。

人の評価は、10人中8人は同じである

企業や面接官は明確な「合格者のイメージ」を持っているのだから、学生にとっては、そのイメージに合致する自分を作ることが最も合理的な就活対策になる。それができれば、内定を得られる可能性はぐっと高くなる。努力と準備によって「10人の中の8人」に入ればいいのだ。

では、採用担当者がイメージしている合格者像とは、具体的にはどのようなものだろうか。私の経験を踏まえて整理すると、主に次の3点に集約される。

  • 合格者のイメージ① 明るく、謙虚で、落ち着いていること
  • 合格者のイメージ② 野心があり、負けず嫌いなこと
  • 合格者のイメージ③ 賢い上に、努力家であること

もちろん厳密には、企業特性や採用担当者ごとに少しずつ異なるが、基本的にはこの3つが「合格者像の王道」だと言っていい。

この合格者イメージは、自分の経験と照らし合わせても非常に頷けるものがあります。上記の3つの特性がありありとイメージできるようなエピソードや話し方を有している学生は、大量の内定を獲得できることでしょう。

自分が持っている特性がどれに近いか、一度確認してみてもいいかもしれません。そして、他のイメージ像を身につけられるか、身に着けたいかどうか、ということもあわせて考えてみましょう。

「どれもない」「そもそもどれもつけたくない」という場合は、会社員には向いていない可能性が高いです。自分でビジネスを起こしたり、フリーランスとして一芸を磨いて身を立てる、という方向で考えてみてもいいかもしれないですね。

「就活の法則」を実践すれば、就活の悩みは消える

「就活の法則」は、就職活動のリアルを伝えつつ、かつ非常に明確に整理された素晴らしい書籍です。10年経っても色あせることがないのには驚きます。

就職活動を始める前の方も、社会に出て数年立った方も、学ぶところが大変多い本です。自身のキャリアについて考えてみたい人は、ぜひ読んでみて下さいね。

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