新社会人が陥りやすい5つのワナを紹介する

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。つい最近、サイバーエージェント人事取締役の曽山哲人氏とお話しする機会をいただきました。

大変勉強になるお話をたくさん聞かせていただきました。そこでのお話の内容も別途お伝えできればと思っているのですが、本日は曽山氏の著書「サイバーエージェント流 自己成長する意思表明の仕方」をご紹介できればと思います。

社会人経験年数によって陥りやすいワナを体系的に整理し、そこから抜け出すにはどうするか明確に書かれている非常に素晴らしい書籍です。特に、入社1-2年目の新社会人が陥りやすいワナについての説明が秀逸です。

では、新社会人が陥りやすいワナについて、特に共感したものを5つ紹介していきますね。

時間管理ができないワナ

まずは時間管理の話ですね。Todo管理の巧拙にも大きく関わってくる話です。

学生から社会人という未体験ゾーンに飛び込んだ一~二年目は、ワナがたくさん待ちかまえている時期です。最初は「時間管理ができないワナ」です。別名「タスク管理・TO DO管理のワナ」ともいえます。

上司が「何時から何時までに、これはこれぐらいに終わるから、こういうふうにやろう」と手順を指示してくれても、夜遅くまでかかったり、そもそも何から始めればいいか考え込んでしまう人はいないでしょうか。きっとこんな気持ちだと思います。

〝業務がいっぱいで、どれから手をつけていいのかわからない……〟

「自分は新入社員だから」「経験が浅いから」と、考えていると、このワナから抜けるのに時間がかかります。入社したばかりの新人が仕事を時間どおりに終えられなくても、すぐに会社を辞めさせられるような状況って、あまりないですよね? だからこそ怖いのです。

★いくら仕事が丁寧でも時間管理ができないままだと、その後の成長角度の向きが大きく変わってしまいます。時間管理のワナはなんとしても抜けてほしい、最初にして最大の難関だといえるでしょう。

ぼく自身、コンサルタントになった当初は時間管理やToDo管理に苦労しまくりました。大量のTodoに押し流されて、今自分がどこにいるのかわからなくなってしまっていました。

現在は自作のTodoリストのおかげで、たくさん仕事があっても順序良く片付けることが出来ています。

★参考記事

上記のようなTodoリストを使って仕事を棚卸しして、それを一定の時間内で終わらせる努力をしていくと、いつの間にかこのワナからは抜け出すことができます。曽山氏は、それに加えて「仕事の優先順位と期限を自分で決めた上で上司に相談すること」をおすすめされています。

では、どうやって時間管理のワナを抜け出すか。まず仕事の優先順位を自分なりに決めてみましょう。「大事なひとつを決める」と覚えるのも効果的です。そしてそのうえで上司に相談しましょう。まずどんな成果を出せばよいのか、そして期限はいつくらいなのかをしっかりすり合わせておくことが大事です。

特に、期限を聞いておくことは効果的です。自分は急いでやったほうがよいと思ってあわててやったら、意外にも上司は一週間後くらいでよかったということもありえます。翌日ほしいのか、それとも一週間後でよいのか。この時間軸を握っておくと、変にプレッシャーもかからずに仕事が進められるようになります。

上記で述べられているポイントとしては、「まずは自分で決める」「その後上司に相談する」という二つですね。上司としては、「自分で考えてくれる部下」は非常に助かります。「どうしたらいいですかー」ではなく、「プロジェクト全体の進捗からみてこのタスクの最終デッドラインは4日後ですよね。まず2日後にドラフトをお見せするので、その後クオリティをあげていくスケジュール感でいかがでしょうか」といってくれる部下のほうが良いですよね。

上記のように、自分で決めた上で上司に相談するクセがつくと、時間管理もどんどんうまくなっていくはずです。

つもりのワナ

次に曽山氏が述べているのは「つもり」のワナです。メインは上司とのコミュニケーションの話ですが、コミュニケーション以外の仕事の進め方についても「つもり」は非常に怖いとぼくは考えています。

最も典型的な例としては、メールによる「ホウレンソウ」の行き違いです。こんなふうに思ったことはありませんか?

〝なんで上司にメールで連絡したら怒られたんだろう〟

「○○さん、あの件どうなったの?」と聞かれて、「はい。メールで送りましたけれど」と答えると、「メールなんかで送ってこないでよ」と嫌な顔をされたり、「こういうときには電話しないとダメだよ」と言ってくる上司や先輩もいるかもしれません。

なぜそんなリアクションをされてしまうのでしょうか。上司や先輩は、メールで連絡することがダメだと言いたいのではないのです。「メールを送った」=「相手も連絡を受け取ったはずだ」という、「つもり」や「仮定」に基づいて、部下が仕事を進めてしまうことを叱っているのです。

上司や先輩は、多くの仕事をこなしていて、常にメールチェックできる環境にいるとは限りません。さらに年代が上がると、パソコンや携帯電話を常にチェックする習慣を持たない人もいます。そういう上司にメールで連絡をしても、上司が電話での報告を期待しているときには本当に連絡をしたとは受け止めてくれません。

メールでの連絡は送った相手に必ず届いて読んでもらえるとは限らないのです。

「連絡したつもり」「合意したつもり」というのは、伸び悩む若手社員からかなりの頻度で聞くせりふです。自分としてはちゃんとやった「つもり」なのだけれども、周りの認識と大きなズレがあるという状態ですね。

これは若手社員のみならず、すべての人に言えることですが、「自らを客観視すること」ができないといずれ成長は止まるとぼくは考えています。自分の発言や行動をすべて「つもり」で片付けてしまい、自分を客観的に見て反省し、改善できないと、どんなに最初優秀だったとしても、いずれ他の人に抜かされていくことになります。

「自分はちゃんとやったんだ!」と主張したい気持ちはわかりますが、ぜひ相手の立場に立ってみてください。本当に相手の心地の良い仕事の仕方、情報の伝え方をしているでしょうか。

「つもり」でお茶を濁していないか、日々反省していきたいですね。

初動が遅いワナ

曽山氏は「仕事が遅い!」と怒られがちなワナについても詳細に解説されています。

上司から頼まれた仕事を一生懸命仕上げたのに、こんな思いをしたことはありませんか。

〝なぜ私だけ、「もっと早く!」と怒られるんだろう?〟

思い当たる人は、次の質問に答えてみてください。 「この仕事、すぐにやって」の「すぐ」とは、どのくらいの時間だと思いますか?上司の性格にもよりますが、「すぐ」は「今すぐ」と思ってほぼ間違いありません。そう、言われたすぐその場から動いてほしいのです。しかしながら、仕事を頼まれた部下のほうは「今やっているエクセルの集計を終えてから」「一日後」「期限の一日前」に動き始めたりしているケースがとても多いのです。

このタイムラグに気付かないから「早くして!」と、怒られるのです。初動が遅いと、当然、締め切りも守れなくなります。一日後に動き始めても、上司が期待していたデッドラインはとっくに過ぎてしまっていることが多い。そうなるとどんなに丁寧に仕事を仕上げても、成果は大幅に小さいものと見なされます。

これも若手社員がよく陥りがちです。「これすぐやってくれる?」と頼んで「はい!」といい返事が返ってくるのはいいのですが、3時間後に「今どうなってる?」と聞くと「まだやってません」という状況・・・これは、部下をもった経験がある人の大部分に覚えがあることではないでしょうか。

人間はどうしても自分に都合よく解釈をしてしまう傾向があるので、上司の「すぐ」と自分の「すぐ」が大きくずれてしまうことも珍しくありません。

「しっかり考えてから動き出したい」「失敗するのが怖い」というのもわかります。しかし、ずっと考えて動かなければ、何も変えることはできないのです。

〝あれこれ悩む前に思い切ってやってみよう〟

思い切ってやってみていいのです。失敗しても、そこから学ぶことが必ずあります。まずやってみることにより、「決断の経験値」を高められるのです。

行動する前から失敗を恐れていたのでは、何の学びもありません。悩んでいるうちは決断もできないし、決断できないままでは行動は起こせません。そして、行動のないところには成果や成長はないのです。

ぼくも正直失敗続きの人生です。最初からうまくいったことなんて片手で数えられるほどしかありません。能力も根性も要領のよさも頭のよさもないので、当然といえば当然です。

しかしそれでも、怖いながらもいろいろ挑戦して改善を繰り返した結果、今は素敵な人たちに囲まれて日々楽しく仕事をすることが出来ています。それは、あるときに「このままではダメだ。とにかくやってみよう」と思えたことが大きいかもしれません。

変化を怖がるワナ

次に曽山氏が解説されているワナは「変化を怖がるワナ」です。個人的に、特に今まで挫折経験がない「エリート」といわれる人たちに良く見られる傾向だと考えています。

仕事は一生懸命やるし期限も守る。性格も真面目です。でも、もっとこうしたらいいな、と思って上司や先輩がアドバイスをすると、こんなふうに言う人がいます。

〝私はこういうポリシーなんです(だから、やり方を変えません)〟

異動の打診をしても「いえ、私はここでいいんです」。昇格させるといっても「いえ、このままでいいです」

他の人から見ると変化を恐れて、かたくなになっているように見えてしまいます。本当にもったいない。そのままでいたら新しい仕事を任せてもらえたり、成長できるチャンスが減ってしまうのに……と心配になります。  まるで「今の自分を変えたくない宣言」ですね。それを言われたら相手は何も言えなくなってしまいます。上司の視点で考えてみると、「あ、そうなんだ(じゃあ、これ以上言ってもムダかな)」と、部下を育てようという気持ちがそがれてしまう。素直でない人は、成長できる機会を自ら手放しているともいえるのです。

「自分はこのままでいい」「この考え方を変えるつもりはない」という人をたまに見かけますが、残念ながら大きく伸びることはほとんどないといえます。自分ができることや慣れ親しんだ考え方のみに安住していては、新たな刺激を外から取り入れることも出来なければ、大きく飛躍するチャンスを手に入れることもできません。

逆に「これはやったことがないのでぜひやりたい!」「そんな考え方もあるんだ!ぜひ取り入れたい!」と変化に対して前のめりな人は、多くのチャンスを手に入れます。毎回そのようにチャレンジしていくと、もちろん失敗もあるでしょう。しかし、やったことがないことに前向きに取り組んだ結果としての失敗は、むしろ歓迎されるべきことなのです。

失敗を恐れず、変化を受け入れてみましょう。

ビジョンがないというワナ

最後にご紹介したいワナは「ビジョンがない」というワナです。「やりたいこと探し」と似ている概念ですね。ぼくもこのテーマについては過去に記事を書いています。

★参考記事

曽山氏は、「将来ビジョンがないならないでいい。まずはガムシャラにやってみよう」という温かいメッセージを送ってくださっています。

〝社会を変えたいとか、そういう強い思いはないんだけれど……〟

という人、大丈夫です。将来のビジョンが見えない人はそれでいい、と私は思います。むしろ社会人なりたてのころはこちらの人のほうが多数派だと思います。

ビジョンがないと焦るより、まずはガムシャラに仕事して、たくさん吸収し、経験値を上げましょう。経験によって成長角度を上げていくのです。失敗を恐れずにどんどんやる。これを私は「ガムシャラMAX」と呼んでいます。

ガムシャラMAXになると、今まで書いてきたような「初動が遅いワナ」や「変化を怖がるワナ」など、入社してすぐにはまりがちなワナをすべてぶち壊すぐらいのパワーが出ます。どんどん経験値が上がっていくから、視野が広がり、結果的には「これがしたい!」というビジョンが見えてくるのです。遠回りのようですが、ガムシャラMAXのすごさはあなどれないと思います。

「こんな社会を実現したいんだよね」「将来はこういう企業を立ち上げて世のために尽くしたいんだ」と壮大なビジョンを掲げている人はとてもかっこいいです。ぼくもそのような人たちのようになりたいといつもいつも思っていました。

しかし、そのような壮大なビジョンは無理やりに持つものではありません。いろいろな経験をしていく中で、自然と出来上がってくるものなのです。それっぽいビジョンを無理やりひねり出しても、そこから得るものはあまりないでしょう。

それよりも、今目の前のことに一生懸命打ち込み、自分自身のレベルをどんどん上げていくことに注力していきましょう。その途上で叶えたいビジョンが見つかったのならば、そこまでの経験を活かして一気に叶えてしまえばよいと思います。

ぼく自身、20代前半のころはビジョンなど欠片もありませんでした。ただただ日々の仕事に打ち込み、なんとか生き抜くことで精一杯でした。そのときは非常に辛かったですが、目の前のことに集中せざるを得ない環境に身を置けたことは本当に幸運でした。

その結果、現在「仕事の悩みを解決したい」というビジョンを掲げることができ、多少なりとも社会に貢献している感覚を得られているのですから。

「サイバーエージェント流 自己成長する意思表明の仕方 ― 「キャリアのワナ」を抜け出すための6カ条」は、他にも勉強になる記述が多数あります。気になった方は、ぜひ手にとってみてはいかがでしょうか。

 

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