こんにちは、Shin(@Speedque01)です。「分裂勘違い君劇場」というモンスターブログの著者であるふろむだ氏の処女作「人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている」を引き続きまとめていきます。
ブログに負けず劣らず濃く、本質的な内容が書いてある本です。
「一般的なビジネス書にはもう飽きた」という方も、ぜひ手にとってみて欲しいです。
前回の記事はこちら。
今回ご紹介するのは、「人の思い浮かびやすさ」をコントロールすることで、自分に都合のいい思考の錯覚を起こさせることについての箇所です。
これは、特にフリーランスで仕事を取っている人は必読です。
直感は、すぐに思い浮かばない情報を無視する
ふろむだ氏は、直感の正体についてこう語っています。
すぐに思い浮かばない情報は「無視」して確率判断するのが、「直感」というものなのだ。
誰かに仕事を頼むときに、今まで知り合った全員の顔を思い浮かべてから依頼をするでしょうか。
そんなことはしないはずです。
よく連絡を取っている人の顔が最初に思い浮かび、その人を自然と選んでしまうはずです。
「メチャクチャ実力があるけど思い浮かんでこない人」よりも、「実力は普通だけど思い浮かびやすい人」のほうが、より多くの、かつよい機会を手に入れられるのです。
人気フリーランスは「自分の存在を思い浮かばせる」行動をとっている
具体的には、下記のようなケースが挙げられます。
たとえば、デザイナーとしてやっていこうと思っている人なら、しばらく連絡を取っていない友人・知人と連絡を取ってみてはどうだろうか?
そういう人に、FacebookメッセンジャーやLINEで、「たまには一緒に飯でも食わない?」などと話しかけてみよう。
たまに会って一緒に飯を食いながら雑談するだけで、相手は自分のことがぐっと「思い浮かびやすく」なる。
そうすると、たまたまその友人の会社で「誰か、いいデザイナーいない?」などという話になったとき、友人があなたのことを口に出す。その結果、会社の他の人間も、あなたのことが「思い浮かびやすく」なる。
人間の直感は、「すぐに思い浮かぶ情報」を過大評価するし、すぐに思い浮かばない情報を無視して判断するので、たとえば「どのデザイナーに仕事を頼むか?」という判断において、あなたが選ばれる確率は飛躍的に高くなる。あなたが思っているよりも、はるかに高くなるのだ。
あるいは、あなたがITエンジニアなら、ときどきでいいから、エンジニアの勉強会に顔を出してみよう。
そこで、できるだけ多くの人に自分を知ってもらえば、自分を思い浮かべてもらいやすくなる。
これ、みんなが気づいているようで気づいていない、メチャクチャ大事なポイントです。
実力を磨くのももちろんいいのですが、そもそも自分の存在を周りの人にアピールしていなければ、周りの人が思い出しやすい状況にしなければ、仕事はもらえないのです。
現に、ぼくも本を出版したり、ブログを書いたり、オンラインコミュニティを運営したり、メルマガをはじめたり、認知をなるべく広げようとしています。
それは、この「思い出しやすさ」を向上するのが人生においてメチャクチャ重要だ、ということがなんとなくわかっていたからかもしれません。
まずは「思い浮かばせ力」を磨いていこう
ふろむだ氏は、こうも述べています。
人生がうまくいくかどうかは、かなりの部分、「環境」に依存する。
いい上司、いい同僚、いい部下、いい顧客、いいポジション、いい課題に恵まれれば、人生のクオリティーはぐんと上がる。
そして、それらが手に入れられるかどうかは、かなりの部分、運と思考の錯覚で決まる。
せっかくいいチャンスがあっても、そのチャンスが発生したとき、その場にいる人間が、あなたのことを「思い浮かべ」ないかぎり、そのチャンスは、あなたには回ってこない。
だから、あなたは、チャンスが発生したときに、そのチャンスを自分のところに手繰り寄せることができるように、思考の錯覚の網を広げておかなければならないのだ。
最近連絡を取っていない友人知人と飯を食ったり、勉強会に出たりして、網を広げ、網をメンテすることに、それなりに大きな時間を投資しなければならないのだ。
幸運を引き当てる確率は、網が大きければ大きいほど、高くなる。
これは運ゲーだが、やり方次第で、当たる確率を飛躍的に高められる運ゲーなのだ。
人生がうまくいくかどうか、実力をつけられるかどうかは「環境」に依存します。
よい環境を引き当てるには、「運」と「思考の錯覚」が必要です。
そして、そのチャンスの発生量を増やすためには、周りの人に自分の存在を適宜刷り込み、思い浮かんでもらうことが必要になるのです。
人生における実力のつけ方、運の引き寄せ方、思考の錯覚の活用方法・・・普段ほとんど意識しなかったことが、カチッと音を立ててはまっていくすごい本です。
ぜひ、みなさんも読んでみて下さい。