フィンテックを3つに分類する!「Fintechの衝撃」がわかりやすい

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。新しい概念やトピックについて勉強するときに大事になるのが「フレームワーク」です。

ふわっとしている概念を、何らかの基準により分類し、区別することで話がわかりやすく、具体的になります。

これは、実際の仕事においても大変重要なスキルになります。

今回は、Fintechについて勉強していく中で読んだ本である「Fintechの衝撃」について紹介します。

この本は、Fintechを非常に簡潔なフレームで分類しており、とてもわかりやすい本でした。お勧めです。

金融史上最大の創造的破壊が始まった。

ベストセラー『クラウドの衝撃』『ビッグデータの衝撃』の著者による最新刊

ゴールドマン、JPモルガン、ウェルズ・ファーゴなど欧米の先進事例に学ぶ
「育成」「提携」「出資」「買収」戦略

脅威か? チャンスか? 金融機関に忍び寄る“破壊者”の正体を徹底解説!
「クラウド」「ビッグデータ」「IoT」の次に来るITビジネスの注目トピックス書。

金融機関のライバルは、もはや他の金融機関ではなく、他業界からの参入者である。
特に、最先端のテクノロジーに加え、使いやすいユーザーインターフェースで
利用者を虜にする術に長けたテクノロジー企業だ。

FinTechによって、融資・決済・海外送金などさまざまな分野で数々の革新的なサービスが生まれている。
本書では、FinTechの定義、背景などの基本から、具体的なサービスの紹介、FinTechのコア技術である「ブロックチェーン」の解説、金融機関が考えなければならない対応策、各国政府の動きなど、さまざまな観点からFinTechの世界を詳細に分析。入門書にとどまらない、踏み込んだ深い分析、洞察を示している。
大手銀行のほか、地銀や証券、保険、クレジットカード業界など金融業界の関係者、また金融業への参入を狙う通信業界やIT業界関係者も必読の書。

具体例も豊富で、非常にお得な本でした。

「フィンテックって良く聞くけど、イメージが湧かないな・・・」という人はぜひ読んで欲しいですね。

特にわかりやすかったのが、Fintechを3つに分類していた点です。

「新サービス」「代替サービス」「補完サービス」という3つに分類し、それぞれで代表的なサービスを紹介してくれています。

  • 新サービス(New Service) :従来の金融サービスには存在しなかった新たなサービス。
  • 代替サービス(Alternative Service) :既存の金融サービスに新技術を適用することによって、使いやすく安価なサービスとして生まれ変わらせたサービス。
  • 補完サービス(Complement Service) :既存の金融サービスのインフラを活用して、より便利なサービスへと転換するサービス。

新サービスの例としては、ロボ・アドバイザーやマーケットプレイス・レンディング(P2Pレンディング)、株式型クラウドファンディングがあげられています。

代替サービスとしては、ブロックチェーンを利用したサービスや海外送金サービス、モバイルPOS、中小企業向けオンラインレンディング(バランスシート・レンディング)があげられています。

補完サービスの例としては、PFM(Personal Financial Management)やスマホアプリを活用したネオバンク、APIを活用した各種サービスがあげられています。

「フィンテック」とくくるとふわふわしていましたが、このように分類され、かつ具体例があると非常にわかりやすくなりますね。

これらの区分について、それぞれ具体例をご紹介していきます。

フィンテックその1:新サービス – マーケットプレイスレンディング

最初にご紹介するのは、「マーケットプレイス・レンディング」です。

マーケットプレイス・レンディングは、フィンテックベンダーが構築するインターネット上のプラットフォームを融資のマーケットプレイス(市場)として、資金が必要な借り手と投資家をマッチングさせる融資サービスである。

資金を調達したい場合は、銀行から審査を受け、それに合格してやっとお金が手に入れられる、というのが今までの通常の手続きでした。

それが、マーケットプレイス・レンディングによりもっと手軽に資金が調達できるようになったのです。

マーケットプレイス・レンディング事業者は資金の出し手ではなく、仲介システムの提供をするだけです。

その仲介システムの利用料として、トランザクションごとに借り手、貸し手双方から手数料を受け取るビジネスモデルですね。

このビジネスの特徴として、この本では3つあげられています。

  1. 低コストオペレーションが可能
  2. 金融規制への対応が不要
  3. 資本準備金が不要

気軽に始められ、かつオペレーションコストもかからず、自分が金を出すわけではないため信用リスクもない。

非常に面白いモデルだといえますね。

フィンテックその2:代替サービス – モバイル決済

代替サービスの例として取り上げられているのが「モバイル決済」です。

さらに、この本ではモバイル決済についてわかりやすく分類がされています。

モバイル決済は、スマートフォンやタブレット端末など店舗が所有するスマートデバイスで支払いを受け付ける店舗側の「モバイルPOS」と、消費者が所有するスマートデバイスで支払いを行う「モバイルペイメント」の2つに分けられる。

モバイルペイメントはさらに、バーコードやQRコードなどを使って決済を行う「アプリ決済」とNFCやFeliCaなどの非接触IC技術を使って決済を行う「コンタクトレス決済」の2つに分けられる。

モバイルでの決済はかなり一般的になってきましたが、さらに具体的に語るために、受け付ける側のサービスを「モバイルPOS」、支払う側を「モバイルペイメント」と分類しています。

さらに、ペイメントも「アプリ決済」「コンタクトレス決済」の2つに分けているのもとてもわかりやすいですね。

さまざまなスタートアップ企業がこの領域に進出していますが、それに関する金融機関の姿勢の説明も非常に興味深いです。

バークレイズ銀行は「bPay」という独自のモバイルペイメント戦略を発表し、アップルペイ等は使わない方針を打ち出したものの、顧客の強い要望で提携を余儀なくされた、という記述があります。

金融機関は独自で開発するのではなく、メガIT企業やスタートアップと協力して、エコシステム全体を拡大していくという流れがあるのは間違いないでしょう。

フィンテックその3:補完サービス – デジタルエージェンシー(ネオバンク)

最後の区分である「補完サービス」の具体例は、デジタルエージェンシーです。

銀行とユーザーの間に入って、徹底的にユーザー志向の金融サービスを提供しようとするのがネオバンクである。

ネオバンク自体は銀行免許を保有せず、当座預金やデビットカードといった金融商品やATMは提携する銀行が提供する。いわば銀行の代理店(エージェンシー)であり、実際に顧客のお金を預かるのは、銀行免許を有する本物の銀行である。サービスモデルとしては、通信業界のMVNO(仮想移動体通信事業者)に近い。

銀行の代理店であるため、提供する金融商品は従来の銀行と同様であるが、提供するサービスの面で大きな違いがある。 代表的なベンダーとしては、米国の「Simple(シンプル)」や「Moven(ムーブン)」が挙げられるほか、最近ではヨーロッパでも見られるようになってきている。

銀行のオンラインシステムは、率直に言って使いづらいです。

ユーザファーストになっているかというと、なかなか頷けないところです。

そこを補完するサービスが「ネオバンク」なのです。

ユーザが直接利用する機能を開発するものの、実際のお金のやり取り等のコア機能は銀行のものをそのまま活用する、というモデルですね。

例としては、下記のような機能があるようです。

  • 取引履歴のリアルタイム確認
  • セーフ・トゥ・スペンド機能(「使っても大丈夫な金額」が表示される機能)
  • エマージェンシー・キャッシュ機能(口座残高が不足しそうなときにアラートを送ってくれる機能)

これらは一部ですが、なかなか便利ですね。

これらのアプリケーションはユーザに無償で提供され、ネオバンクは「利ざや」と「手数料」で儲けるというビジネスモデルだと述べられています。

低金利でユーザからお金を集め、それを実際の銀行が運用する。そこでの利ざやを銀行とネオバンクで分け合う、というのが「利ざや」モデルです。

カードを利用した決済が行われるときに、加盟店が銀行に支払うカード使用手数料が払われますが、それを銀行とネオバンク側で分け合うのが「手数料」モデルですね。

「Fintechの衝撃」で具体的なイメージを持とう

Fintechはどうしてもふわふわと語られることが多いです。

そもそもFintechとはなんなのか、具体的にどのようなサービスがあるのか、サービス提供側の思惑は何か。

明確な分類や具体的なサービス内容、ビジネスモデルまで踏み込まれて書かれている「Fintechの衝撃」を読めば、上記のような疑問が解決できます。

Fintechを具体的に理解したい方はぜひ読んでみてくださいね。

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