フィンテックには「4つの段階」があることを理解しよう

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。ビットコインやブロックチェーン、RPAやAI。さまざまな技術が出てきていますが、それらへの適応がもっとも早い業界のひとつが金融です。


実際の「モノ」は必ずしも必要ではないため、情報を扱うテクノロジーと根本的に相性が良く、「金融 x テクノロジー」を意味する言葉である「フィンテック(Fintech)」はいろいろなところで話題になっています。

しかし、「フィンテック」という言葉だけが独り歩きしてしまい、定義や全体像があいまいになっているケースも散見されます。「しっかりとフィンテックを理解したい」という方も少なくないでしょう。

そんな方におすすめなのが、下記の本、その名も「フィンテック」です。

野村総合研究所の上級研究員である柏木氏が著者です。非常に丁寧に、しかしシンプルにフィンテックについてまとめられている良書でした。紹介したい箇所が多いのですが、今回は特に「Fintechの段階」について紹介していきます。

Fintech1.0 – ITによる金融の効率化

いままでも金融の世界では常に新しい技術が業務の効率化や高度化に利用されてきました。現在、既存の金融機関でも新たなITを活用した効率化・高度化が進みつつあります。

金融機関のシステムは大きく分けて、利用者との接点に近い「フロント」、実際に発生した取引の事務処理を担当する「ミドル」、そしてフロント、ミドルを支援する、間接的な業務を行う「バックオフィス」の3つに分類されます。

バックオフィスの業務には経理、会計、財務、人事、労務、法務、総務などが含まれます。このバックオフィスの中でも近年コンプライアンス(法令遵守)領域でのフィンテック活用が注目されています。

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Fintech2.0 – 金融ビジネスの「ディスラプター(破壊者)」たちの台頭

金融機関にとって自分たちの金融サービスのアンバンドリングは収益機会の喪失を意味します。

収益機会の喪失は、金融機関の売上、利益そして雇用を減らすことにつながります。

コンサルティング会社のマッキンゼー&カンパニーは、2015年9月に発表した『グローバルバンキング・アニュアルレビュー』の2015年版の中で、今後 10 年間で、フィンテックによって銀行の売り上げが 40%減少し、利益は 60%減る可能性があると予測しました。

またアメリカの大手銀行シティグループは2016年3月の『デジタル化による破壊(Digital Disruption)』というレポートの中で、アメリカの銀行の従業者数は2015年の257万人から2025年には180万人に減少する可能性があるとのショッキングな予測を発表しました。その意味でアンバンドリングを狙うフィンテック企業は金融機関にとって「破壊者(ディスラプター)」となりうるのです。

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Fintech3.0 – 機能も情報も部品になる

フィンテック2・0では、さまざまな金融機能がアンバンドリングされていきます。

これらのアンバンドリングされた機能がバラバラに提供されているのでは使い勝手はあまりよくありません。これらのアンバンドリングされた機能を組み合わせることでより便利なサービスが生み出されます。

ここでAPIが威力を発揮します。分解された機能をお互いがAPIとして提供し、お互いの機能を部品として活用することで既存の金融機関に匹敵するサービスを生み出すことが可能になります。そしてお互いがお互いを活用する中で、サービスの標準化が生み出されることも期待できます。

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Fintech4.0 – 金融ビジネスが新たなかたちでつながる

金融ビジネスがアンバンドリングされる「フィンテック2・0」、そしてそれらのアンバンドリングされた金融サービスがAPIを通じて「部品」として機能する「フィンテック3・0」を経た次のステージが「フィンテック4・0」です。ここでのキーワードは「リバンドリング」です。

(中略)

このような「エコシステム」が金融の世界にも登場する、もしくは既存のネット上の「エコシステム」が金融機能を取り込んでいく段階を「フィンテック4.0」と名づけたいと思います。

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Fintechを一段深く理解できる良書

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