「入門 ビットコインとブロックチェーン」は初心者に親切な解説書だ。

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。ビットコインやブロックチェーンについて興味があっても、考えているうちにいろいろな疑問が浮かんできてなかなか理解が進まない・・・というケースが多いのではないでしょうか。


そんな人のために、ありがちな疑問を取り上げて丁寧に解説してくれている本があります。

それがこちら、「入門 ビットコインとブロックチェーン」です。

この本のいいところは、「仮想通貨とブロックチェーンは、どう関連しているのですか?」「ブロックチェーンは、これまでの電子データ記録システムとどこが違うのですか?」等、1問1答形式で丁寧に解説されているので、疑問がひとつひとつ解決できることです。それにより、どんどん理解が深まっていきます。

いくつか中身を紹介していきますね。

インターネットが実現できなかった2つのこと

ブロックチェーンの重要性を理解するには、「インターネットでできなかったこと」を考えてみると分かりやすいでしょう。

インターネットは、情報を地球上のどこにでも、ほぼコストゼロで送ることを可能にしました。これは、革命的なことです。しかし、インターネットでもできなかったことが2つあります。

第1は、「経済的な価値を送ること」。そして第2は、「信頼を確立すること」です。この2つを、ブロックチェーンは可能にしたのです。

これによって、経済的な価値を安いコストで送ることが可能になり、またデータが正しいといえるようになりました。いままでインターネットが実現できなかった2つのことを、ブロックチェーンは実現したのです。これは、「革命」です。

ブロックチェーンとインターネットは対立関係にあるわけではなく、インターネットで解決できなかった問題をブロックチェーンが解決し、より便利になる・・・という論理展開は非常にわかりやすいですね。

ブロックチェーンがインターネットを駆逐するわけでもなんでもなく、インターネットというインフラ上にブロックチェーンという信頼担保機能が乗ることで、さらに便利になっていく、という流れです。

野口氏は、「経済的な価値を送ること」「信頼を確立すること」の2点がブロックチェーンで可能になる、とおっしゃっていますが、よりシンプルに後者の「信頼を確立すること」のみがブロックチェーンの有用性のキモである、と表現すべきかと考えています。

信頼を確立することで経済的な価値のやり取りが可能になる、という流れなので、並列で語るとよくわからなくなってしまうような。

ブロックチェーンによる商品履歴のトラッキング

サプライチェーン・マネジメントにおいて、「トレーサビリティ」(追跡可能性)が必要だといわれます。

これは、物品の流通経路を、生産段階から始まって最終消費段階(場合によっては廃棄段階)に至るまで、追跡可能とすることです。製品が誰によってどこで作られたか、どのような所有者を経てきたか、などのデータを蓄積するのです。

複数の企業でブロックチェーンを利用して情報を共有することにより、物流管理に使うことが可能です。

「仮想通貨取引についてはなんとなく理解したけど、他のビジネスにブロックチェーンがどう活用されるか全然イメージがつかない」という方がたくさんいらっしゃいます。

イメージがつかないのは実は当たり前で、「ブロックチェーンだけ」ですべてのビジネスを完結させることは到底不可能なのです。到底不可能なことをイメージしようとしても、イメージできないのは当然ですよね。

インターネットとの関連でも申し上げましたが、ブロックチェーンは「既存のテクノロジーに、信頼性を付加するもの」と理解すべき技術なのです。

サプライチェーン・マネジメントにおいてはIoT(Internet of Things – すべてのモノがインターネットにつながること)技術を用いて、商品の原材料がどこから来ているのか、どこに不具合があるのか、どういうときに不具合が起こる確率が高いのか、リアルタイムで分析できるようになりました。

IoT技術を用いて、今までとはケタの違うデータが集められるようになりましたが、そのデータのことを「ビッグデータ」といい、それを分析することが「アナリティクス」です。すべてを人間の手で分析するのが難しいので、自主的に学習して人間が理解できる形に落とし込んでくれるのが、いわゆる「人工知能(AI)」です。

あれ、ブロックチェーンはどこに・・・?

ブロックチェーンは、これらのデータの流れの信頼性を担保するために使われる可能性が高いといわれています。いくらデータを大量に集めても、それを分析しても、そのデータが改ざんされたり一気に抜き取られたりしたら、データの価値が高ければ高いほど被害が大きくなります。それを防ぐために使われるのがブロックチェーンである、と理解しています。

「入門 ビットコインとブロックチェーン」は初心者に親切な解説書だ。

ぼくの私見もあわせて「入門 ビットコインとブロックチェーン」についてご紹介しました。初心者向けゆえ、少し説明がはしょられているところもありますが、全般的に丁寧に解説されている良書です。

「ビットコインって何だろう?」「ブロックチェーンってそもそも何が凄いの?」等の疑問をお持ちで、しっかりと理解したいと考えている方にはぴったりといえるでしょう。