目次
こんにちは、Shinです。最近は、「サラリーマンになって大企業に入って定年まで勤め上げれば勝ち!」という既存の価値観がだんだん崩れてきているように感じます。
キャリアの幅が広がり、多様な生き方ができるようになってきたことは素晴らしいですよね。起業でもフリーランスでも、生き生きと働いている方がどんどん増えているなと感じます。
その一方で、いわゆる「既存の勝ち組ルート」に乗っているかのように見えていた、大企業勤めのサラリーマンに不安も広がっています。
- 名のある大企業も1年後にはどうなっているかわからない。このままずっと定年までこの会社にい続けることはできなそうだ。
- とはいえ、今以上の待遇や環境を得られる転職先はなさそうだし、独立や起業なんてリスクが高くてもってのほかだ。
- じゃあこのまま働いていけばいいのか?しかし40代、50代の上司たちをみていると、お金もなく目は濁り、なんとか上司におもねっているだけ。自分はそうなりたいのか?
ぼくが運営しているコミュニティ「Players」でも、上記のような相談が結構あります。個人ごとに状況やビジョンが違うので「これをすればいいよ!」と一概に言うのは難しいのですが、個人的には「副業」をオススメしたいところです。
安定して給料をもらえており、かつ「日本の大企業」という特殊な環境で仕事をしてきた人こそ、実は副業がピッタリである、ぼくはそう考えています。
下記でその理由を解説していきますね。
*具体的なビジネスの始め方については、下記記事が参考になると思います。
理由その1:お金にとらわれない独自サービスを展開できる
大企業勤めのサラリーマンは、安定してある程度の収入を得ているため、「副業でどうしても稼がなければ生きていけない」というプレッシャーがないのです。ぼくは、これはとても素晴らしいメリットだと思っています。
会社勤めをしておらず、何とかして自分のビジネスを成功させなければ生活ができない・・・そういう状況で必死にビジネスをやっている人は数多くいます。
もちろん、このような背水の陣を敷くことでうまく行く人もいますが、ビジネスはそこまで簡単に成果がでるものではありません。また、たとえうまくいったとしても、「金が稼げるかどうか」が第一のクライテリアになってしまい、「他の人のためになる」「社会に貢献する」というところが抜け落ちたビジネスを展開してしまう可能性も高いのです。
そのような独りよがりのビジネスを展開してしまった場合、一瞬うまくいったとしても近いうちに足をすくわれてしまう可能性が高いです。また、運良くそのまま拡大していったとしても、「他の人や社会に貢献している」という感覚ではなく、「人から奪っている」という感覚を常に持ってしまうため、人格がどんどん汚染されていく可能性が高いです。
ですので、ぼくはうまくいくいかないに限らず、自分のビジネスをスタートさせる際は安定的な収入を持っておいたほうがいいと思うのです。
そして、それを持っている大企業サラリーマンは、お金については「できれば稼げたらうれしいけど、まあまずはゼロ収入でもいっか」ぐらいのノリでビジネスを開始することが出来ます。
どれだけ儲けるか、ではなく、どれだけ貢献するか。そこを意識したビジネスを展開しやすいのです。
理由その2:ビジネスの全体像を理解し、本業の成果を向上させられる
大企業サラリーマンが閉塞感を感じている理由の一つに、「ビジネスの全体を理解するチャンスがないこと」が挙げられます。
特に規模が大きい組織だと、個人個人がビジネスの一連の流れを見ることが難しくなっていきます。商品企画、開発、テストマーケティング、プライシング、販売戦略立案、販売戦略実行などなどをすべて「自分でやった」といえる人はほとんどいないでしょう。
もちろんジョブローテーションという仕組みは大企業にはありますが、それはまだまだ片手落ちの仕組みといわざるを得ないとぼくは考えています。
ジョブローテーションは、2年とか3年などのある程度長い期間で仕事を変えていくので、「ひとつのプロジェクトを最初から最後までやりきる」という経験ができるわけではないのです。いろんな仕事を経験したはいいものの、それを自分の血肉として統合できるかというと、そんなこともないのです。
これは大企業に勤めている場合、かなりの確率で起きてしまう事象です。(もちろん、例外はあるとは思います。リクルート社などは大企業ですが、若手にもプロジェクトを最初から最後まで実行させてくれる仕組みがあると聞いたことがあります。)
そこで、「副業」が登場するのです。もちろん、大企業がやっているような初期投資が必要でスケールが大きいビジネスをいきなりスタートさせることはできません。しかし、スケールの大小に関わらず「ビジネスである」ということに変わりはありません。
ちゃんと自分でお金を作りたいのであれば、副業であっても下記のようなことを実施していく必要があります。
- 売り物を考える(商品企画)
- 売り物を作る(商品開発)
- 本当に需要があるか試してみる(テストマーケティング)
- どうやって売るか考える(販売戦略)
- どうやって知ってもらうか考える(マーケティング戦略)
- いくらにするか考える(プライシング)
- 実際に売っていく(販売戦略実行)
実際に大企業勤めをしているだけでは得られない、かつ多くのサラリーマンが喉から手が出るほど欲しいと思っている経験。これが副業で得られるのです。
もし一生懸命半年間副業をやった結果、100円しか売上が上がらなかったとしましょう。それでも、上記のような経験を得られるのです。それは、お金には換えられない大きな価値なのです。
このような経験を得たあなたは、本業での仕事の取り組みもどんどん変わっていくでしょう。なんとなく商品企画をするのではなく、開発する人やお客様をどのように満足させられるか自然と考えるようになると思います。
そのように広い視野を持てるサラリーマンはそこまで多くなく、本業でもどんどん成果を出せるようになっていくはずです。
理由その3:複数の収入の柱を作れる可能性がある
こちらについてはもうすでにいろいろなところで言及されていますね。「副業で新たな収入の柱を作り上げることで、安定した暮らしを手に入れる!」というやつです。これは明らかにメリットではあるのですが、あまり最初から意識しすぎないほうが良いかなと個人的には思います。
先ほど申し上げたとおり、金儲けだけが目的となったビジネスは早晩破綻すると考えています。ですので、収入を増やすことはあくまでも副次的利益として考え、リアルにビジネスを学ぶ場として捉えることをオススメしたいところです。
とはいえ、本業の合間をぬって半年とか一年とか頑張ってみると、いつの間にかある程度まとまった収入が毎月入ってくることも事実です。ぼくが運営しているコミュニティ「Players」でも、サラリーマンをしながらも毎月数十万円稼いでいる人もいます。
もちろん簡単とは言いませんが、不可能ではないのです。
理由その4:「本当にやりたいこと」が見えてくる
また、副業をやっていると「本当にやりたいこと」がだんだんと明確化してくるというのも見逃せないメリットです。
理由2のところで申し上げたとおり、副業をする際には本当に多くのことを考え、実行し続ける必要があります。それは、なんとなくサラリーマン生活を送っているだけでは手に入れることが難しい経験です。
そのような経験が積みあがってくると、だんだんと「これは自分が得意なことだな」「これは可能な限りやりたくないな」という感覚がつかめてきます。
頭の中で「自分は何が向いているのだろう」「どうすればやりたいことが見つかるのだろう」と考えていても、なかなか掘り当てることはできないものです。「やりたいこと」というのは自然発生的に出てくるわけではなく、さまざまなチャレンジをし、壁にぶつかり、それを乗り越えようと一生懸命もがいていくなかで見えてくるものなのです。
「集中的に労力を割こうと思えることが無い」と一時期悩んでたけど、コレは頭の中で考えるだけでは見つけられない。
なんでも良いので何かに一生懸命取り組み、その中で喜びや苦しみ、悔しさなどの感情をたくさん感じること。そうすると、いつの間にか「あること」のことを常に考えるようになる。
— Shin@Outward Matrix (@Speedque01) 2017年8月23日
日々の仕事に閉塞感を感じているとしたら、そのフラストレーションをドライバーに副業をしてみると、どんどん自分の頭のなかもクリアになっていきますよ。
まずやってみよう。
「会社にばれたらどうしよう」「そんなことをやっている時間はないんだ・・・!」などなど、「できない/やらない理由」はいろいろと思いつくとは思います。ただ、そんなに気合を入れずに、スモールステップで始めてみるといいのではないでしょうか。
ぼくも一年半前にブログを書き始めたときは、今のように本を出させていただいたり、月間20万人を超える方々にブログを読んでいただいたり、オンラインコミュニティを運営したりするチャンスに恵まれるとは思っていませんでした。
本業をおろそかにしているかというとそんなこともなく、上記の活動から得た学びを還元してより本業も楽しくなってきています。そして、本業での経験をプライベートの活動にも活用する、といういい循環を起こすことが出来ています。
何が幸いするかはわかりません。まずは、何かしらアクションを起こしてみましょう。
副業のリアルについて、2017年11月12日に「思考術/キャリア戦略」講座でお話いたします。
テーマ及び詳細は下記を参照ください。
講座テーマ
- クリティカルシンキング(思考の基礎を身につける)
- ロジックツリー(思考ツールを手に入れる)
- パラレルキャリア(パラレルキャリアの本質を理解する)
詳細
- 日程:11/12(日) 11:15~14:30
- 場所:まるも
- 内容:クリティカルシンキング・ロジックツリー・パラレルキャリア
- 参加費:3000円*メンバー料金(Pont!のメンバー以外は、参加費にプラス3000円かかります。)
ただ「教える」だけでなく「本当に身につける」を目的に実施しますので、興味がある方はぜひどうぞ!