ビジネススキルの全体像を把握するための「4階層モデル」を説明する

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。仕事に対して意識が高い人が使う言葉のひとつに「ビジネススキル」があります。

「早くビジネススキルをつけて活躍したいです!」「普遍的なビジネススキルをつけることが若手社会人にはとても重要である」などなどのコメントを聞いたことがある人、言ったことがある人は少なくないでしょう。

ぼくはこのようなコメントを聞くといつも「そもそもビジネススキルって何なのだろう?この人は自分の中で『ビジネススキル』をしっかり定義できているのだろうか?」と思ってしまいます。実際、「ビジネススキルとはこういうものだよ!」と明確に定義づけできている人はほとんどいないのではないでしょうか。

なので今回、「ビジネススキルって結局何なのよ?」という疑問にぼくなりに答えてみることにしました。もちろん他にもいろいろ定義はあると思いますが、ぼくの中では結構しっくりきています。

ビジネススキルは4階層に分かれている

「ビジネススキル」といってみなさんの頭の中にフワフワ浮かんでくるものはどのようなものでしょうか?

  • ロジカルシンキング
  • 共感力
  • 傾聴力
  • 英語力
  • 会議設計力
  • 資料作成力
  • 専門知識
  • コミュニケーション力
  • プログラミング力
  • ファシリテーション力

・・・などなど、雑多にいろいろ出てくるのではないでしょうか。「これらがビジネススキルです!」というのは、合っている気もしますがなんとなくもやっとします。すべて同じレベルで語っていいものかどうか、わからないからです。

ぼくは、「ビジネススキルには階層がある」と考えています。すべてを並列に語るのではなく、階層別に解説しなければこのモヤモヤはとれないのではないかと。

ぼくが考えるビジネススキルの階層は下記の通りです。

  • 0階層目(ベース):やり抜く力(GRIT)・人の良さ
  • 1階層目(三大性質): 主体性・論理性・協調性
  • 2階層目(業界横断スキル):データ分析、エクセルさばき、PPT資料作成、会議設計力、ファシリテーション、英語力、プレゼン力 etc
  • 3階層目(業界別スキル):個別業界で必要となる専門知識やスキル

では、ひとつずつ説明していきますね。

0階層目:ベースとなるスキル

まずは0階層目としては「やり抜く力」と「人の良さ」が挙げられるとぼくは考えています。いくらさまざまなビジネススキルがあったとしても、ひとつのことをやり切ることができない人に結果は出せませんし、「人のため、社会のためになりたい」というピュアな気持ちがないといつか足元をすくわれることになります。

やり抜く力:GRIT

やり抜く力については過去の記事で解説しています。

★参考記事

メチャクチャお世話になっている会社の上司、起業してガンガン稼ぎまくっている大学時代の同期、ブログで稼ぎまくっている方々、などなど見てみると火を見るより明らかです。

どんなことからも貪欲に知識を吸収し、普通ならあきらめてしまうような状況も必死に打開策を見つけて最終的に乗り越え、他の人とは段違いの成果を出し続ける。いわゆる「うまくいっている人」というのは、絶対にあきらめない力 = グリットを持っているという調査結果は、個人的にも非常に納得できるところです。

ビジネスやスポーツなどなど、何をやっても一定以上のレベルに達する人はいます。彼らはいろいろなバックグラウンドがありますが、やはりこの「やり抜く力」は高いレベルで持っていますね。ふらふらするのではなく、とにかく死ぬ気で結果を出すまでやりきる。この基礎マインドは絶対に持っておくべきであると強く思います。

上記の記事で詳しく説明していますが、ぼくはやり抜く力を鍛えるために必要なことは下記の二つだと考えています。

  1. ハンパなく悔しい想いをする、そしてそれを絶対に忘れない
  2. 夢中になり続ける工夫をする

ぜひぜひ試してみてくださいね。

人の良さ

軽んじる人もいるのはわかりますが、ぼくはこの「人の良さ」は絶対に必要だと考えています。「自分のメリットしか考えていない人」と一緒に仕事をしたくないな・・・とぼくは思います。これはぼくだけではなく、世間一般の人も同じ考えだと思います。

一時期は「自分が自分が」でガンガン売上をあげたとしても、ずっとそれが続くとは思えません。いつか他の人から恨みを買い、足をすくわれる可能性が非常に高いのです。

サラリーマンでもブロガーでも、自分が可愛いのはみんな一緒です。何とかして上に行きたいと考えているし、お金も欲しいと考えています。よほどの聖人でもないかぎり、そのような欲望から100%解き放たれることは難しいです。

ぼくもそのような欲望がないとはいいません。むしろかなり強いほうだと思います。コンサルタントとして活躍している人やブロガーとして活躍している人も、そういうある種俗な欲求が強い人は少なくないです。

しかしその中でも、「少しでも人の役に立ちたい」「なんらかの良い影響を社会に与えたい」と思っているのもまた事実。結局、「良い人」なのです。

「最後に笑うのは、心優しく人のことを思いやれる人である」とぼくは信じています。

1階層目:三大性質

ベースとしての0階層目の上にあるのが「三大性質」です。これは鍛えることも可能ですし、高いレベルで有しているとどのような環境でも重宝されるようになります。

三大性質とは「論理性」「協調性」「主体性」の三つです。これについても、過去に記事で解説しています。

★参考記事

性質1:論理性

過去記事から引用します。

性質その1として大事なものは、「論理性」です。

海外で働いていると痛感するのですが、言葉や文化の違いというのは想像以上に大きいものです。日本だとなんとなく通じる「空気」のようなものがまったく通じず、後でスケジュールや品質が大崩壊しかけるようなことが何回もありました。これは、海外のみならず、日本国内でも起こることです。自分にとっては当然の考えでも、他人にはびっくりするほど通じません。

その通じなさをカバーするために、数字があり、論理があるのです。

いわゆるコンサルフレームワーク的なものを使うことが論理性ではありません。ひとつの物事を深く深く考え、そしてそれをシンプルに他の人に伝えられること、それが論理性だとぼくは考えています。

この論理性をつけるためにぼくがおすすめしているトレーニングが「ゼロ秒思考」です。変に論理学を学んだりロジカルシンキング本を読むより、とにかくゼロ秒思考でメモを書きまくることで、論理性の向上が見込めます。

★参考記事

ぼくは、ゼロ秒思考を読んだ直後から、毎日A4メモを書いてトレーニングをしてきました。

自分がゼロ秒思考に達せたかどうかはわかりませんが、明らかに日々の思考量や行動量が増え、めちゃくちゃいい影響が出ています。

  • コンサルファーム就職&さくっと昇進
  • コンプレックス克服
  • 毎日ブログ更新&多くの人に読んでいただける
  • 英語でディスカッションとかもできるようになった
  • 考え方が非常に前向きに
  • プライベートもいいかんじ

・・・なんか怪しげな壷のメリットみたいな感じになりましたが、ゼロ秒思考に効果があるのは本当です。

もっと頭が良くなりたい、前向きに考えていろんな課題を解決したい、そう考えている方には全力でゼロ秒思考を推したいです。ぜひ。

ぼくが運営しているオンラインコミュニティ「Players」でも、毎日メモ書きをして報告しあうスレッドがありますが、非常に盛り上がっています。これを習慣にできるとほんといいんですよね。

性質2:協調性

二番目にあげたいのがこちら、協調性です。

コンサルティングファームで働いていてたまに見かけるのが、「頭はいいんだけどなんかいけすかない」というタイプの人です。言うことは的を得ているし、各種スキルのレベルも非常に高い。でも、常に人を見下したような表情で、発言も「なんでお前らこんなこともわからないの?ww」という胸中が透けて見えてしまう感じ。

もちろん非常に優秀なので、こういうタイプの人もある程度までは上にいくのだと思います。でも、あくまでも「ある程度」どまりじゃないかな。

残念ながら、世の中の大多数の人は「優秀」ではありません。彼らにとっては「当たり前」レベルのことでも、ぼくらレベルにとっては「理解するだけで必死」だったりもするわけです。そういう人がいることも理解した上で、バカにせずちゃんと人間関係を構築する、そういう協調性は確実に必要だとぼくは考えています。

いくら頭が良かろうがバイタリティがあろうが、人と一緒に何かを作り上げることができない人はチームとして動くことができません。突き抜けた天才であれば協調性はいらないかもしれませんが、組織として成果を出していきたいと考えるのであれば、協調性は必須です。

これは年齢に関わらず鍛えることができるスキルです。アルバイトでもサークル活動でも何でもいいので、ぜひチームを引っ張っていく経験をしてみて欲しいですね。そこでおきるさまざまなトラブルを実際に解決していくことで、本当にビジネスで使えるレベルの協調性を養うことができます。

性質3:主体性

最後の性質がこちら「主体性」です。ぼくはこれが三大性質のなかでもっとも重要なものであると考えています。

簡単に言うと、自分から物事を始め、最後までドライブし続ける性質のことです。ぼくは、今でもこれに自信がありません。

主体的に物事を進めるということは、想像以上に大変です。自分で最終的なゴールを描かなければいけないし、他の人に協力してもらわなければいけない。うまく行かないことがあったら、それはすべて自分の責任。そういうプレッシャーを感じ続けないといけないのです。

それよりは、誰かの指示に従って動き続けたほうがよっぽどラクです。いわれたことだけやっていればいいですし、それでもしうまく行かなかったとしても「おれは言われたとおりやっただけだぞ」といえばそれで終わる話。

ぼくが面接をしたりプロジェクトメンバーを選定したりするときには、その人がこの性質を持っているかどうか、非常に重視しています。そのときに聞くのは、「どのような規模でもいいですが、一人称でした仕事について話してください」という質問です。

「こういうプロジェクトがあり、こういう役割で仕事をしていました」という話なら、誰にでもできます。毎日会社に行けばなんらかのやることは振ってくるのですから、それをやっていればいいだけです。

そうではなく、「自分の意思でこれが必要だと考え、自分で手を上げて最後までやりきった」という経験があるのかどうか、それで主体性の有無が図れるとぼくは考えています。

社会人のみならず、学生でもそうです。「サークルで副代表をやっていた」というような単なる役割の話などなんのアピールポイントにもなりません。そうではなく、「こういうことをやってみたいという強い思いがあり、それを実現するために具体的にこういう行動をした」という話が聞きたいのです。

「他の誰からでもなく自分自身の意思で行動を決め、結果を出す」。これが当たり前になっている場合は主体性があるとみなせます。そうではなく、常に誰かの指示を待って動くことしかやっておらず、誰からも指示がないと何もできない、そういう人は主体性がないといわざるを得ません。

正直、現時点での日本の教育をベースに生きてきた若者はこの主体性が著しく欠けています。先生や上司から「あれやれ、これやれ」といわれないと動けない人があまりにも多い。

少し前までのぼくもそうだったので、気持ちはよくわかります。 しかし、これは早急に脱したほうがいい、いや、脱さなければ未来がありません。なんとしても自分自身の考えをスタート地点として何らかのアクションを起こして結果を残しましょう。それを何度も何度も繰り返すことで、主体性が強化されていきます。

ブログでもいいですし、毎日の仕事の改善でもいい。誰からの指示でもなく、自分の意思で何かを変えていきましょう。

2階層目:業界横断スキル

どの業界でも必要となる横断的なスキル。これは、このブログのメインコンテンツでもあります。代表的なものを紹介していきますね。

英語

特にここ10年でぐっと盛り上がっている英語スキル。ぼくもいろいろと英語については書いています。著書「7つの仕事術」でも巻末特典としてガッツリ書いているので、興味が有る方はぜひ!

このブログの英語カテゴリにたくさん英語記事は書いていますが、ひとつだけ紹介しますね。

★参考記事

上記記事でぼくが純ジャパで何も英語ができなかった状況からなんとか仕事で英語を使えるようになるまでになったときのトレーニング方法について書いています。現在進行形で英語に苦労している人はぜひどうぞ。

エクセル

エクセルもマジで大事です。ちゃんとショートカットや関数、Pivotなどをマスターしているかどうかで生産性の差は圧倒的になります。下記記事でショートカットについてはガッツリ解説しているので、自信がない方はぜひ読んでおいてください。

★参考記事

プレゼンテーション

ある程度キャリアを積むとプレゼンの機会も増えていきます。ここでびしっと決められるかどうかも非常に重要ですね。いくら優秀でもプレゼンがイマイチだと、「なんとなくダメだな」みたいな評価になってしまうので、とってももったいないですよ。

★参考記事

例えば、社内のミーティングで現在のチームの状況を報告する。結婚式の二次会で友人代表として挨拶をする。社内のトレーニングで講師をする。飲み会で乾杯の前に少しだけ話す。それらは「1vs多で何かを伝える」という意味で、広義のプレゼンテーションといえます。で、コレがうまくできるかどうか、実は想像以上に重要なのです。

周りから評価されている人の大多数は、みなプレゼンが上手です。周りを引き付け、話にのめりこませ、適宜ジョークで笑わせる、等。正直話の内容なんか、その場でどんどん抜けていってしまいます。しかし、彼のプレゼンのうまさはその後もずっと残り、「あいつは優秀だ」という印象がそこかしこを駆け回る。

逆に、プレゼンが下手だったらどうなるでしょう。せっかく大勢の人にアピールする機会を得たのに、言葉に詰まったり自信なさそうだったりテンパったりしていたら、いくらあなたが優秀であっても、「あいつはちょっとな・・・」という評価が広まってしまいます。プレゼンをする機会もだんだんとなくなっていくでしょう。プレゼンは、対象者が多い分、良くも悪くもインパクトが強いのです。

メール処理

ダラダラとメール処理に時間を使いまくってしまっている人、いませんか?しっかりと時間を決め、サクサクと処理していきましょう。

★参考記事

それは、メール処理タイミングを朝・昼・晩の三回のみに絞ることです。そして、他のときは受信ボックスを見ない!

人の頭というのはそこまで器用にできておらず、一度に複数のことを効率よく処理することはできません。せっかく集中してリサーチや資料作成をしているにもかかわらず、メールボックスをちらちらチェックしていたら、進む仕事も進みません。

新着メールが来た瞬間に、自分が今までやっていた仕事の内容が頭から吹っ飛んで、再開するのが3時間後なんてこともザラにあるのです。

ですので、ぼくは「メール処理のタイミングを事前に決めておき、それ以外の時間は作業に集中する」ということをオススメしています。

朝出社後30分、深夜に来ているメールを一気に目を通していき、上からどんどん返していきます。一瞬で返せるメールはすぐ返せばいいですし、悩みそうなものについては「承りました。検討します。」でもなんでも、いったん返してタスクリストに載せておきましょう。メール処理タイムが終わったら、腰をすえてじっくり考えればいいのです。

ランチが終わったら、午前中にメールがいくつかたまっているでしょう。そこでも15分から30分ほどかけて一気に返していきます。その後、コーヒーでも飲みながら気持ちを落ち着かせ、作業やらミーティングをやっていきましょう。

その後、17時ごろになったら再度メールボックスを確認し、すべてのメールを打ち返します。定時になったら帰ってもいいですし、まだ終わっていない仕事ややりたい仕事があれば少し残業するのもいいかもしれません。

夕方から夜にかけてもメールがたまってくるかもしれませんが、基本的にはそれは見ず、明日の朝に回しましょう。明日の朝もメールを処理する時間はしっかりとってあるのですから。

部下との関係構築

キャリアを積んできたら、部下がつくこともあると思います。そうなってきたときに、部下とうまく関係構築することも重要になってきます。

★参考記事

では、チームの雰囲気を明るくさせ、部下から慕われていたマネージャーはどのようなことをしていたのでしょうか。

部下からどんな報告を受けても、彼は決していやな顔をしないのです。具体的に言うと、最初の一言が「Good」か「Great!」か「Excellent!!!」なのです。

仕事をしていると、絶対に何かしらのトラブルだったりうまくいかないことがあります。それをちゃんと他のメンバーにも共有し、力を合わせて解決するのが重要であることは言うまでもありません。お互いの状況を把握し、ゴールに向かって 一緒に頑張れるチームは強いのです。

この上司は、そのようなチームを作ることに抜群に長けていました。その秘訣が、部下からの報告を受ける際の反応だったのです。

  • あまり良い結果が得られなかったり、なんとなく行き詰ってる場合でも「Good」といって安心させ、抱えている問題を吐き出させる
  • 予定通り仕事が進んでおり、このままいい感じでいけそうなときは「Great!」といって士気を向上させる
  • 大きなプレゼンテーションが終わったり、首尾よく契約が取れたりした場合は「Excellent!!!」といって激褒めする

このように、どんなときでもポジティブに部下たちを励ましていました。押し付けがましいポジティブ熱血一辺倒ではなく、やさしく包み込むような励まし方です。

このような対応を取ってくれる上司がいると、部下も安心して仕事ができますし、チーム内でのコミュニケーションも活発化します。お互いに助け合う土壌ができあがってきますし、知見を交換し合ってチームとしての力がどんどん向上していくのです。

3階層目:業界別スキル

さて、最後の3階層目は業界別のスキルですね。各業界において使えなければいけないツールや知識があり、それは新人のときからずっと一生懸命勉強して身に着けなければいけません。

しかし、いくらこの業界別の専門知識があっても、0階層目や1階層目、2階層目がスカスカだと「タダの物知り」で終わってしまいます。専門知識をつけるための勉強や鍛錬はもちろん必要なのですが、0~3階層目を鍛えることも同時に意識していきましょう。

今日からどの階層を鍛える?

ビジネススキルの全体像を把握するための4階層モデルについて解説してきました。フワフワしている「ビジネススキル」という言葉ですが、少しは整理できたかなという気がしています。

これらを理解しただけでは足りません。自分自身を省みて、自分はどこが足りないのか、今後どこを鍛えていくのか明確にしましょう。そして、今すぐ鍛えはじめていきましょう。

みなさんがビジネススキルをどんどん上げ、幸せなビジネスパーソン生活を送れるようになることを祈っています!

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