壊れかけたぼくを救ったのは、尊敬する上司からのある一言だった。

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。ぼくはもともとスペックが低く、コンサルタントとして働くのは正直とてもつらかったです。

コンサルティングファームで働いている人は、非常に飲み込みが早く、はじめての仕事だったとしてもサクサクこなせる割合が非常に高いです。それは、新人であっても同じです。

研修を受けているときに、周りが当たり前のように理解して手を動かしているにも関わらず、自分は何も分からず立ち往生してしまう、ということが日常的にありました。「せっかくコンサルタントになったのだから、ちゃんと活躍したい・・・!」と思っていた自分としては、それは非常にショックなことでした。

「せっかく就職活動を頑張ってコンサルティングファームに入ったのだから、一生懸命勉強して活躍して、どんどん昇進していきたい。」、そう考えていた野心溢れる新入社員にとって、”自分が周りより劣っている”という事実は到底受け入れがたいものでした。

仕事がはじまると自分の「できなさ」が如実に現れるようになった

販売中の著書「7つの仕事術」にも書いていますが、実際にプロジェクトにアサインされてからというもの、自分のできなさが白日のもとにさらされるようになりました。

最初のプロジェクトは、クライアントの海外支店立ち上げ時の業務導入サポート。他の支店でどのような業務が行われていて、対象支店ではどういう特殊業務があることが想定されるのか。それらを洗い出し、定着化させるための現場張り付き型のコンサルティングプロジェクトでした。

最初、大量のパワーポイントやワード、エクセルのドキュメントを渡され、「とりあえずそれを読んでおいて」と言われます。言われるがままに読みますが、何がどうなっているのか全くわからない。クライアント先に連れて行かれても、先輩達やマネージャが何を話しているのか、本当に同じ日本語なのかどうか怪しいレベルでわからない。

「議事録を取っておいて」といわれ、ワードを立ち上げながら言葉を拾うものの、日本語として頭に入ってこないため、メモもまったく意味不明なものでした。それを一晩中かけて意味がわからないなりにまとめたものを翌朝先輩に提出しましたが、 「おまえ、いったい何聞いてたんだよ・・・もういいよ、おれやっとくから」 の一言で、ぼくの仕事は巻き取られました。 それからも状況はまったく改善の目処が立ちませんでした。

ぼくは決してサボっていたわけではありません。一生懸命に内容を理解しようと頑張り、若手に求められる仕事をやり、なんとかしようと頑張っていました。しかしながら、やはりそれは「自分基準で頑張っていた」だけであり、到底合格レベルには達していなかったのです。 

このように苦労し続けた結果、「7つの仕事術」やブログで書き綴っているような改善策を考え、実施し、少しずつ周りからも認められるようになっていきました。そこには周りの友人や同期、優しい先輩などいろいろな方々のお力添えがあります。

しかし、いちばん最初にぼくを暗闇から救ってくれたのはある尊敬する上司からの一言でした。

尊敬する上司とのランチ。そこで貰った一言がぼくを変えてくれた。

コンサルティングファームには、いわゆる「仕事ができる人」がたくさんいます。いろんな先輩や上司の方々と働いてきましたが、どの人も「すごすぎるでしょ・・・」という感想を漏らさざるを得ないような優秀な人たちでした。そういう先輩方と一緒に働けたことは、今のぼくにとってとても大きな財産になっています。

そのような先輩たち、上司たちのなかでも、飛びぬけて仕事ができる方がいました。幅広い知識、卓越したプレゼンテーション能力、資料作成・プログラミング・英語・会計等の必須ビジネススキルのレベルの高さ、どんな苦境でも必ずやり遂げるコミットメント、どれをとっても超一流のコンサルタントでした。入社する前にぼくがイメージしていた「すごいコンサルタント」を体現しているような方でした。仮にXさんとします。

Xさんは、普通であればぼくが気軽に話せるような方ではなかったのですが、あるとき偶然プロジェクトが一緒になって直接教えを受けられるチャンスを得ました。ぼくはこれ幸いとその方を質問攻めにし、短い期間ながらなるべく多くを吸収しようと必死に頑張っていました。そのときはまだぼくも仕事に慣れきってはおらず、他の先輩に「お前はまだまだだ」「同期の○○くんはもっとできたぞ」と言われることが多く、若干へこんでいました。

あるとき、Xさんと一緒に2人でランチをする機会を得ました。いつものようにいろいろと質問させていただき、「勉強になるなー」と思いながらランチをしていました。そのとき、ぼくは少し気弱になっていたのでしょう、弱音ともいえる相談をXさんにしていました。

Shin:「ぼくは先輩方や他の同期と比べてスペックが低く、理解力もないなと痛感しています。もちろんあきらめる気はないのですが、たまに『辛いな・・・』と思ってしまい、仕事が手につかなくなってしまうことがあります。」

相談というか、愚痴や弱音の一種ですね。これに対して、Xさんは下記の答えを返してくれました。この答えに、ぼくは救われたのです。

Xさん:「私は、Shinくんが頭が悪いと思ったことは一度もありませんよ。」

ぼくは、周りと比較され、「お前はダメだな」といわれることに慣れてしまっていたのです。その結果、「ぼくは周りより頭が悪いんだ」という自己認識を自然とするようになっていました。

しかし、超優秀で尊敬していたXさんから「そんなことはない」と断言してもらったことにより、霧が晴れたような気持ちになったことを今でも覚えています。「自分はもしかしたら頭が悪いわけではなかったのかもしれない。自信を持って改善していけば、いつか一人前のコンサルタントになれるかもしれない。」、そう微かに信じることができたのです。

それからぼくは、ただガムシャラにがんばるだけでなく、自分の課題が何であり、どうすれば解決できるのかひとつひとつ紐解く努力をしていきました。その結果、周りからも評価されるようになっていったのです。

そして、それらの経験をまとめたのがこのブログであり、著書「7つの仕事術」なのです。

あなたは決してダメじゃない。

Xさんをはじめ、ぼくはいろいろな人に救われてきました。このようなひとつひとつの出会いがなければ、ぼくは今頃どうなっていたかわかりません。果たしてコンサルタントを続けられていたかどうか。

ぼくと同じように、「自分はなんてダメなんだろう」と自信を失ってしまっている若手社会人の人は少なくないと思います。ダメでもなんでもなく、ただ活躍できるフィールドが見つかっていないだけにも関わらず。それで潰れてしまったとしたら、もったいなさすぎます。

あなたは決してダメじゃない。もし周りからダメ扱いされ続けるようだったら、信頼できる友人に、恋人に、家族に、上司に相談してみてください。かつてのぼくのように、「私は、あなたがダメだなんて思ったことは一度もありませんよ」という言葉をかけてくれる人は、必ずどこかにいるはずですから。

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