こんにちは、Shin(@Speedque01)です。サラリーマンとして粛々と生きていくのって大変ですよね。
資料作成や会議出席やらで忙しい中、 上司との関係を円滑にしつつクライアントに頭を下げ、部下のメンタルケアとかもしなくちゃならない。家に帰ったら奥さんの愚痴を聞き、子どもの教育費も準備しなければならない。
さらに、ふと電車の中吊りや本屋を見てみると、マーケティングやらマネジメントやらストラテジーやら英語やらMBAやらの本が「こういうことできないとこの先生き残っていけないよ」という顔をしながら鎮座しています。焦りますよね。
真面目な方であればあるほどそういうさまざまなことに煽られ、ビジネス書に手を出したり、土日だけのMBAに行ったりします。
とはいえ、いろいろ手を広げて勉強するのは大変だし、何よりそれがあまり今後の仕事に活かされない可能性が高いです。そんなことをするより圧倒的に効果が高く、かつお金もほとんどかからない方法をがあります。
それは、転職活動です。
今すぐに転職する必要はないのですが、下記の行動をすることを強く勧めます。
- 転職サイトに登録して自分のレジュメを作る
- 転職エージェントと話して今までの経験を棚卸する
- お試しで面接を受けてみる
こういう行動をすることで、下記2つのメリットがあるのです。
- 過去の経験を自分の血肉とする
- 転職活動での焦りが日々の仕事へのドライバーになる
詳しく説明させてください。
過去の経験を自分の血肉とする
何年か仕事をしていれば、いろんな経験ができるものです。めちゃめちゃ楽しかったこともあれば、苦しくて苦しくて逃げ出したかったこともあるでしょう。
でもなんだかんだ今まで仕事を続けることができているわけです。その中で学んだことはたくさんあるはずなのです。しかしながら、悲しいことに人間はどんどん物事を忘れていってしまう生き物です。
自分が何をしたか、そこで何を得たか、定期的に振り返って言語化しておかないとどんどんこの貴重な財産が剥がれ落ちていってしまうのです。レジュメを書くためには、今までの経験を真剣に思いだし、そこから得たものを明確に言語化しなければなりません。エージェントや採用担当者の質問にロジカルに答えまくる必要もあります。
そのプロセスを経て、ぼんやりしていた経験が明確にあなたのものになるんです。それだけでも転職活動をする価値があると思いませんか。
ぼくもつらいことはいろいろありましたが、転職活動をちょびっとしてみたりブログに書くことにより、自分の力へと昇華させることができています。
ぼくはそのプロジェクトからリリース(抜けることを指します)され、二週間ほど「体調不良」という名目で家に閉じこもっていました。もしそのとき精神科を受診していたら、何らかの病名がついてもおかしくない状況でした。
ぼくは最後に残った負けん気を振り絞り、考えました。
「できる人が書いたり言ったりしていることは、ぼくにはレベルが高すぎてマッチしなかったんだ。だったら、ぼくはぼくだけのための『うまくいく方法』を少しずつでもいいから作るしかない。そうしないと、ぼくはこのまま一生ダメ人間の烙印を押されたまま過ごすしかなくなる。」
そして、こうも思ったのです。
「ぼくみたいな状況に陥っているのは、おそらくぼくだけではないはずだ。やる気があって、『がんばりたい、活躍したい』と思っているのに、空回りしてしまっていつの間にかダメ人間の烙印を押されてしまった人は、少なくない数いるはずだ。ぼくは、そういう人たちのためにも、ここで沈むわけにはいかない」と。
その後もぼくは苦しみ続けました。その苦しみは、今でもまだ続いています。
しかし、そうやって苦しみながらいろいろと考え、実践し、改善していく中で、少しずつですが「ダメ人間から這い上がるためには何をすればいいのか」という具体的なコツが自分の中に蓄積されてきたことを感じました。
転職活動をすることで、つらかった経験も成功体験もすべて言語化することができます。そして、それをいろいろな人たちに話すことで自分の血肉とすることができるのです。
これは国内のMBAスクールに数百万円出して得られる通り一遍の知識よりも価値が高いものになるのではないでしょうか。それに、かかるお金は交通費ぐらいです。
転職活動での焦りが日々の仕事へのドライバーになる
社会人の方は、新卒で転職活動をしたときのことを思い出してみてください。いろんなことを聞かれましたよね。
- 今後達成したいと思っている目標はなんでしょうか。
- 自己PRをお願いいたします。
- 今までで一番大変だったこと、がんばったことはなんですか。
- リーダーシップを発揮した経験はありますか。
これらの質問に答えるのに四苦八苦した経験がある人は少なくないと思います。
転職活動の場合は、上記のようなソフトな質問に答えればいいだけではありません。どのような専門性があって、その専門性を活かして数字で表せる成果をどのぐらい出したか執拗に聞かれます。
外資系であれば英語での英語面接がありますし、職業によっては特殊な試験を科されたりもしますね。たとえばコンサルティングファームであれば、現役のコンサルタントたちからケーススタディを与えられますね。
なんとなく仕事を続けていているだけでは、これらの試練を突破することはほぼ不可能といって良いでしょう。「まだ年齢も若いしどこでもいけるだろう」という甘い考えだと、ほぼ確実に絶望の底に叩き込まれることとなります。
ただ、そこで面接をパスできるかできないかは正直どうでもいいのです。大事なのは、「あ、おれやべえな」と気づくことなのです。
そこで気づいて日々の仕事の質を変えたり、今までダラダラやっていた勉強に本腰が入るようになる。そうすれば「市場価値を高めるための転職活動」は成功といっていいでしょう。
ひとつとても参考になる記事があるのでご紹介します。
要するに、仕事というのは、意志決定の連続であり、どれだけ質の高い意志決定ができるかで、仕事の質が決まります。
そして、質のよい意志決定をするためには、「なぜ、自分は、この行動を取るのか?ほんとうに、この行動が最適な行動だと言えるのか?」ということを、徹底的に自問自答しながら行動しなければなりません。有能な人というのは、常にそれをやっているわけです。そこまで徹底的に鋭く判断をしながら行動しているため、自分がそれぞれの場面で行った意志決定の理由を、細部まで鮮明に覚えているのです。
(中略)
こうして、常日頃から、3年後の転職面接で、どう外面を取り繕うかを
気にしながら仕事をしていると、次第に中身も充実し、本当に有能な人間になってきます。表面だけお化粧して良く見せようとすると、不思議なことに、中身までいい女になるのです。未来の質問が、過去にさかのぼって現実を作り出すわけです。
ぜひ自分の市場価値をガンガンに上げてしまってください。
実際に活動を始めるにあたっては、 リクルートエージェント など信頼のおける大手サイトに登録しておくといいかもしれませんね。エージェントと連絡を取り合い、過去の経験のたな卸しができますよ。

