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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。今日は、ひとりのフリーランスデザイナーを紹介させてください。

彼の名前は稲沼竣、「今、マジになる!!」というブログの運営者でもあります。
彼とは数回お話したことがあるのですが、なんともカッコいい。ぼくとはタイプが全然違うのですが、とても話が合いました。どんな価値観の人も認める、そんな懐の広さが彼にはありますね。
彼がいったい何を考えているのか、今何をしているのか紹介することで、彼の魅力を徹底的にお伝えできればと。
稲沼竣の頭の中
彼はテレビや雑誌の取材を受けることもどんどん大きくなっているので、「喋るTシャツ」や「DAJAART」などの活動について知っている人も少なくないかと思います。
確かにこのような活動を最初に紹介したほうがインパクトは強いのですが、あえてまず彼の価値観や持っている考えについて紹介させて欲しいのです。
彼の行動そのものをパクったとしても、彼ほどの結果を出せる人はいないでしょう。行動を眺めて「へーすごいな」で終わらせるのではなく、彼の考え方を可能な限り模倣し、爆発的な行動力に変えてほしいなと心から思っています。
やりたいこと何がしたいかわからない人は一生作り笑いしてな
タイトルから日本語が崩壊していますが、そんな細かいことなんぞ知るかとばかりぐいぐい押してくる強烈なオピニオン記事です。タイトルだけ見るとそこらへんの炎上ブロガーっぽさがあるように感じますが、中身をちゃんと読むとそのレベルとは一線を画していることがわかります。
夢が叶うって、そもそも叶えたい夢も、どんな夢かも分からないから。。。夢が叶うと言われても。。。だろう。
しかし、ここでそんな人も考えてみて欲しい事がある。
夢が叶わなかった人は夢は叶うとは言わない。夢が叶った人だから夢は叶うと言えるのだ。よく考えて欲しい。当たり前だけど超重要。夢は叶うという人が発する言葉。思いの強さ。どれだけ考えたか。過去に借金があったとか、家庭環境がどうだったとか。それらは夢を叶えた人にとってはどれも正解だったのだろう。
ただどれもあなたの正解ではない。思いの強さはなんら関係ない。どれだけ考えたかはなんら関係ない。あなたが現状どんな環境で生きてて、どんな過去を生きていたかも全く関係ない。
大切なのはあなたの今だ。今あなたが何を選択して、あなたは何をするか。正解とは、あなたの正解にあなたが辿り着くかだ。
彼はもともと順風満帆にいっていたわけではありません。
とりあえず海外に行けばなにか見つかるだろうと留学にいくものの、単位をひとつもとれず帰国。ちなみに今も英語は喋れないそう。
バンドに集中するために大学は2年で退学、アパレルのバイトを掛け持ちしながら貧乏生活。その中で百数十万円の借金も背負う。
そんな無茶苦茶な生活を送ってきたのが彼、稲沼竣なのです。
適当になんとなく過ごしてきた人の言葉の重みと、彼が発する言葉の重みは、彼の経験と軌跡によるものではないか、ぼくはそんな気がします。
超簡単。好きなことを仕事にするたった一つの方法
そんなこんなで苦労し続けだった彼。しかし、最終的にはフリーランスデザイナーとして個人事業主登録をし、デザイナーとして生き生きと働くことができるようになりました。
そんな彼が語る「好きなことを仕事にするたった一つの方法」とは。
人の役に立つ。
これが最大限に出来ればあなたの好きな事は仕事にできる。
原理・原則的には超簡単だけど、これが超難しい。始めるのは簡単だ。さぁあなたにできるか。
ちなみに、俺は好きな事を仕事にできた。
そして好きな事を仕事にするのは辞めたのだ。
自分の好きなことで人の役に立てれば、それは仕事になる。それを実践して彼は見事にお金を稼げるようになった。
めでたしめでたし・・・と思ったら、そうは問屋がおろさなかったのです。
好きなことを仕事にしたらストレスで10円ハゲができた。
無茶苦茶な生活を送ってきた後、なんとかデザイナーとして個人事業主登録をした稲沼竣。好きなことを仕事にしてお金も稼げる、とてもすばらしい状況に身をおけた、はずだった。しかし。
好きな事であっても、仕事にすると本来のやりたい事とずれが生じてくる。
好きというのは自分本意な考えでしかないからだ。
それを仕事に、人の為になるようにするのだから、ズレは必ず生じてくる。俺はそのズレに耐えれなくなった。
個人事業としてやっていく中で、営業や商談、お金の計算は好きになれたけど、そもそもデザインが好きだったのは自分の頭の中を具現化できるモノとして好きだった。それがいつしか顧客の頭の中を具現化するツールになっている自分がいた。
それをズレだと思ってしまう。それを跳ね返すまでの努力を面白いとは思えなかった。それはプロとして欠陥だった。それがある案件で爆発してしまいハゲてしまったのだ。夢だった好きなことを仕事にしたのに。
好きなことを仕事にしたはずの稲沼竣。しかしながら、「好きなことを仕事にしたら、本来好きだったこと以外のこともしなくてはならない」ということに気づいてしまいます。
好きなことを仕事にするために一生懸命努力し掴んだにも関わらず、彼はストレスで10円ハゲまで作るハメに陥ります。
そして、彼はこう問いかけます。
自分の好きなものの中のある部分を妥協できるか、それを超える実績を出せるまで努力できるか、そこを放棄してビジネスにするか、好きなことを仕事にするのは諦めるか。
あなたはどうする?
ここでどういう選択を取るか、そこによしあしはありません。そして、稲沼竣はあえて厳しい道を選びました。
好きなことを仕事にしたけど俺はもう辞めた。好きなことの好きな部分だけで表現する。ただの甘ちゃんか、勇気ある決断か。
それを決めるのは未来の自分であり、今の自分である。
誰かの役に立つということが嫌だとかそういう話ではない。
自分が面白いと思えないモノを作れなかった。
じゃあ圧倒的に面白いものを自分の表現として作ってやろう。狂うほどの遊び心をぶち込んで、バカらしいと世間が思える事に圧倒的行動量をつぎ込もう。
俺がやりたいのはビジネスではない。自分がいなくても回るモノを作りたいのではなく、自分がいなければできないモノを作ってく。
「狂うほどの遊び心をぶち込んで、バカらしいと世間が思える事に圧倒的行動量をつぎ込む 」と決意した彼。その決意のもとに、彼はフリーデザイナーの枠にとらわれないさまざまなアクションを起こしています。
稲沼竣のアクション
彼はいろんなことをやりすぎていて全部紹介しきれないのですが、いくつか特に面白いものを紹介させてください。
DAJAARTで各種メディアにガンガン露出
稲沼竣は、「DAJAART(ダジャレでアート)」という謎の活動をしています。正直言葉で説明しても伝わらないので、実際のブツをみていただきましょう。
ふとんがふっとんだ

電話に誰もでんわ

アルミ缶の上にあるみかん

「日本に古来から伝わるダジャレを実際に表現したらどうなるか?」というぶっとんだ発想から実現したこの企画。謎の魅力がありますよね。個人的には「アルミ缶の上にあるみかん」のかもし出すオシャレ感がたまらなく好きです。
このプロジェクトはじわじわと人気を獲得し、下記のメディアで紹介されています。
- フジテレビ「ノンストップ!」にて紹介
- フジテレビ「ホウドウキョク」にて紹介
- ラジオ「BEAT PLANET」に出演
- ニッポン放送「本仮屋ユイカ 笑顔のココロエ」にて紹介
- 他多数
彼の遊び心、およびそれに徹底して行動力をぶち込む姿勢が評価された、まさに好例といえるのではないでしょうか。
「喋るTシャツ」で130万円のクラウドファンディング達成
「日本人のコミュ力が低すぎる!」という問題意識から、「Tシャツから日本人のコミュ力を上げる」というわけのわからない発想にいたった稲沼竣。2020年の東京オリンピックを見据え、そこで大勢の外国人と日本人が楽しくコミュニケーションをとる世界を実現するために、彼は「喋るTシャツ」を開発しました。
その栄えある第一弾は、「出身地Tシャツ」。
初対面の方との会話の中で頻繁に使われる「出身地どこですか?」という質問。コミュニケーションは双方の理解があってこそ。相手の事を知ろうとしなければ成り立たない。同時に自分の事を知らなければ成り立たない。
自分の出身地のローマ字表記が逆さでプリントされた出身地Tシャツです。
相手にとってはクイズになるように逆さまに出身地を配置し、自分から着ているTシャツを覗けば、出身地を正面からいつでも自覚出来るようになってます。クイズはコミュニケーション。出身地とは個性。個性はコミュニケーションを加速させます。
メチャクチャおしゃれで、確かにこれを着ていれば会話が弾みそうになりますよね。ぼくも実は購入しているので、受け取りを楽しみに待っているところです。普通に着ていてもとてもおしゃれ。

これをクラウドファンディングを用いて先行発売し、最終的に130万円もの資金を集めて本格的に始動している喋るTシャツ。Fashionsnap.com、ガジェット通信、HARAJUKU KAWAII STYLEなどの大手Webサイトや日系MJにも掲載され、どんどん勢いづいているプロジェクトです。

稲沼竣のこれからが楽しみすぎる
快進撃を続ける稲沼竣。彼は次に何を仕掛けるのでしょうか。
前にあったときにちらっと聞いてみたのですが、「全員ひっくり返るぐらいヤベェことしますよ」としか教えてくれませんでした。いったい何なのか、メチャクチャ気になってます。
稲沼竣はDAJAARTや喋るTシャツにとどまらず、これからも影響範囲を広げていく稀有なデザイナーです。ぜひ、彼に注目することをおすすめします。