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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。ちきりん氏の最新本「自分の時間を取り戻そう」を読んでみました。
こちらです。
なんとなく自分の中でつかみかけていたことが明確に言語化された良書でした。ゼロ秒思考同様、ただひとつのメッセージを伝えるためにいろいろな角度からエピソードをちりばめている本ですね。
そのメッセージをぼくなりに解釈してみたので、良ければ読んでみてください。
この本のメッセージ:生産性を上げよう。
この本のメッセージを一言でまとめると、「生産性を上げましょう」となります。
「え、そんな当たり前の話かよ!」という反応をする方がいるのもわかりますが、ちきりん氏は具体例をたくさん挙げて、大多数の日本人の生産性の低さや、一部の人が生産性を高めることで幸せに暮らしている例を冷静な筆致で描いています。
ちなみにですが、「生産性」の定義は大丈夫でしょうか。「自分の時間を取り戻そう」では、下記のように定義されています。
生産性とは投入した希少資源(時間やお金など)に対する成果の割合(比率)であり、希少資源がどれくらい有効に活用されたかというレベルを表す指標
簡単に言い直すと、「注いだリソースに対する成果の割合」ですね。
1時間かけて1,000円稼ぐ人の生産性は1hあたり1,000になりますし、1分で1,000円稼ぐ人の生産性は1hあたり60,000になります。前者と後者では、生産性において60倍の差があるという話。
ちきりん氏は、この本で生産性を上げる必要性を延々と語っています。
ぼくが考えた生産性を上げる最強のやり方
正直、そんなに延々と生産性の重要性を語らなくてもいいんじゃないのと思いました。だってそれがメチャクチャ大事なのはみんなわかってるんだもん。
それよりも大事なのは、「じゃあどうやって生産性をあげるの?」という問いに明確に答えることです。この疑問に対してもちきりん氏は答えていますので、気になる方はぜひお読みください。
今回は、せっかくなので「ぼくが考えた生産性を上げる最強のやり方」をお伝えします。
1.詰め込みまくる
やってみるとわかるのですが、生産性を上げるのはそう簡単なことではありません。なんとなく本を読んで意識を変えてあがるようなら苦労はしませんよね。
生産性をあげるのにも、トレーニングが必要になるのです。そして、そのトレーニングとしてぼくがオススメしたいのは、「とにかく詰め込みまくること」です。
そうやって徹底的に詰め込むとはいっても、もともとの地力がないため、期限どおりにできなかったり結果が出せなかったりします。最初はだれでもそうです。
ただ、そうやって「もう無理だろ・・・」というような量、質のものをこなしつづけていくうちに、いつの間にか「あれ、前より楽になったな」というタイミングが必ず訪れます。
ありえない量のタスクや勉強をこなし続けているうちに、ぼくたちは無意識に「どうやったらもっと効率よく動けるか」「少ない時間で結果を出すにはどうすればいいか」ということを考え続け、実行し続けます。
そしてそれらの工夫がカチッと合わさってきたときに、今までとはまったく異なるレベルの生産をすることができるようになっていきます。
「あ、もうむりかもしれない」というレベルまで仕事や勉強、資格試験やプライベートのいろいろな手続きなどなどを一度詰め込んでみてください。そういう状況になったら、もうあなたに残されたのは「生産性をなんとしても上げること」だけ。
24時間しかないのに、たくさんのTodoを入れてしまったわけですから、何とかして単位時間あたりの生産量 = 生産性をあげる以外に、あなたの生き延びる道はなくなってしまっているのです。
なかなかハードな道ですが、わかいうちに詰め込みまくって生産性をあげるための試行錯誤をするのは、その後の人生にとって確実にプラスになると思いますよ。
上記をあわせた結論として、まともなTodoリストを使って仕事をすることができれば、あなたは一日当たり11,400円もの効用を得ることができます。毎月342,000円、年になおすと400万円以上ですね。
周りの人からの評価がどんどん上がっていったり自分自身への投資をどんどん増やせたりできるという副次的なメリットもあるので、400万円をはるかに超えているメリットをこのTodoリストから得ることができています。
2.自己調教する
そうやって詰め込んでいく中で一番怖いのは、「やる気がなくなること」です。
「なんかもうやる気しないなー」「そんながんばる必要ないよなー」などなど、そういうサボりへの誘惑は非常に強烈です。それをなんとか振り払ってやるべきことをやっていかないと、すぐに腑抜けのダメ人間になってしまいます。
議事録を書けといわれても、会議の内容がわからない。パワーポイントを作れといわれても、資料の作り方がわからない。エクセルで分析しろといわれても、分析って何をすればいいのかわからない。そんなことの繰り返しでした。いくら新人であっても、ここまでダメだと先輩やマネージャ達もだんだんと愛想を尽かし始めます。
その結果、ぼくが任せてもらえる仕事は、少しずつ、しかし着実になくなっていきました。 最終的に、ぼくがまともにできるのは資料のコピー取りだけとなりました。しかし、そこでも「両面印刷」といわれていたのを「片面印刷」に聞き違え、紙と時間を無駄にする結果に終わりました。
そうならないために、ぼくたちはいつも自分自身を調教しないといけません。
- 「なんかやる気しないな」 -> 「いまやらなかったら2日後に徹夜する羽目になるぞ」
- 「勉強なんか将来の役に立たないよね」 -> 「この程度ですら結果を残せないようだったら、将来なんてやってこないぞ」
- 「なんか気分が乗らないからやりたくない」 -> 「気分が乗っているときのほうが少ないんだから、とりあえずやれ」
などなど。なかなかハードルは高いかもしれませんが、生来の怠け者のぼくたちがしっかり生産性をあげるための行動をするには、このぐらいは必要なのです。
生産性をあげて自分に起きた個人的な変化
そうやって生産性をあげてきた結果、どんないいことがあったのか、少し紹介させてください。
労働時間を減らすことができた
ぼくはコンサルティングファームに勤務していますが、やはり若干長時間労働を美徳とする文化があります。とはいえ、やることをやっていて、それをキチンと周りに説明できてさえいれば、無駄に長い時間働く必要はありません。
改めて生産性という観点から自分の仕事を振り返ってみると、集中せずに時間をかけてしまっていたり、たいした成果も見込めない仕事に取り組んでいたりと、無駄がたくさんあることに気づきました。
そしてそれから、ぼくは自分の仕事のたな卸しをし、下記3種類に分けました。
- やらなくてもいい仕事
- やる必要はあるが、自分でなくてもできる仕事
- やる必要があり、かつ自分でなければできない仕事
1は即座に排除。やらなくてもいい仕事をする必要はありません。
2については、なるべく部下やインターン生にやってもらうようにしました。もちろん、ただ振るのではなく、やってくれる人に感謝の意を示しつつ、細かいやり方やこれをやることでどのような成長が見込めるのかなど、詳しく説明することは必要です。
残った3については、圧倒的に短いスピードでできるように、いくつも工夫をしました。工夫については今までも書いてきていますが、まだまだネタはあるので引き続き紹介していければと考えています。
プライベートでやれることが増えた
仕事に追いまくられていたときは、休みの日も仕事をするか、もしくは睡眠時間をとってとにかく体を休める、という感じでした。平日の夜は、とりあえずご飯を流し込んで寝るだけ。
そうやって仕事に集中しきる時期があっても悪くはないのですが、妻もいたりほかにもやりたいことがあるのは確かなので、少々フラストレーションはたまっていました。
しかし、自分の生産性があがってからは、休みの日は基本的に自分や家族のために確保、平日もたまに夜の時間を使えるようになりました。
その結果、今までにできなかったいろんなことができるようになりました。
- 会いたかった人に会う
- 妻と一緒に食事をしたり、デートをしたりする
- ブログをしっかりと更新する
- 自分の将来のキャリアについてゆっくり考える
- 会社全体を良くするためのやり方を考え、実行する
こういうことができるようになると、仕事にもいい影響が出てきます。結果も出るし、早い時間に帰れるし、プライベートも充実するのでいうことなしですね。
生産性をあげまくろう
「生産性を上げる」というメッセージは心のそこから共感していて、ぼくももっともっと突き詰めて生産性をあげていかないといけないな、と痛感しました。
もし「生産性」という言葉がピンときていない人がいたら、この本を読むのは非常に良いですね。ぜひぜひ熟読して、生産性の重要さを頭に叩き込んでみてください。