こんにちは、Shin(@Speedque01)です。仕事をしていると、いろいろと失敗することがあります。
英語の表現がよくなくて誤解されたり、そもそもの姿勢や考え方が甘かったせいで期待通りのアウトプットが出せなかったり・・・。おそらくぼくだけでなく、どの人にも経験があることなのではないでしょうか。
ぼくは、失敗自体は避けようのないものだと思っています。事前にすべての事態を想定し、それらに対する策を講じることがベストではありますが、それを一発で完璧にこなせる人なんていません。一回目失敗してしまうのは、しょうがないことだと捉えています。
ですが、そこからどうするかでその後の伸びや周りからの評価が変わってきます。
何か失敗したら、自分で反省点を見つけたり、周りの人がアドバイスをくれるものです。そのときはこう思うでしょう。
「次からは繰り返さないようにしよう」
でも、本当に「繰り返さない」ための仕組みを作れているでしょうか。「喉元過ぎれば熱さを忘れる」という諺の通り、その失敗の記憶が薄れてしまい、また同じようなことを繰り返してしまう人はたくさんいるように思えます。
「次から気をつけます」は完全に無意味
失敗した人に、「次回以降どうするの?」と聞くともっとも良く出てくる答えが「次から気をつけます」という言葉です。残念ながら、これは全く効果がありません。
人の頭の容量は想像以上に小さいものです。一週間前に「気をつけよう」と思ったことなど、頭の片隅にも残っていません。それがいくら重要な学びだったとしても、絶対に忘れてしまうのです。
ぼく自身も例外ではありません。コンサルタントになって最初のプロジェクトでは、先輩方から山ほど指摘を受けました。
- メールの文面
- 議事録の取り方
- 仕事への姿勢
- 上司への報告タイミング
- 資料の体裁
- プロジェクトのバックグラウンド
- etc
もちろんぼくはちゃんとメモを取りました。そして、「次回から必ず忘れないようにしよう」と心にも決めていました。
ですが、残念ながらぼくの貧弱な脳ミソは、それらの重要な指摘を片っ端から消去していきました。その結果、先輩達からの「前も言ったじゃねえかよ!」という容赦ない叱責がぼくを暖かく包み込むことになりました。
そこでぼくは確信したのです。なんとなくメモを取りつつ、「次から忘れないようにしよう」と思うだけでは、何の意味もないと。
「下書きメール」で過去指摘の一元化&毎日頭に刻み込む
それからぼくはいろいろ試しました。
- Evernote
- 指摘されたことのまとめノート
- エクセルでカテゴライズした上での一括管理
- etc
もちろん単純に「気をつけよう」と思っていたときに比べれば改善はされましたが、それでも満足いくレベルには程遠かったです。
問題は2点に集約されていました。
- 指摘を完全にログできない
- ログした指摘を自分の血肉とできない
Evernoteでもまとめノートでもそうですが、指摘されたとき及び自分で何か学んだときに、いちいち立ち上げたりバッグから引っ張りだしてきたりする必要があり、ついつい後回しにしてしまっていました。その結果、せっかく学んだことが忘却の彼方に流れていくパターン。
また、せっかくそれらを学んでも、見返すことがあまりありませんでした。Evernoteやまとめノートは通常業務に紐づいていないので、時間に余裕があるときに引っ張り出して復習する必要があります。で、得てしてそんな余裕はありません。
この2点をなんとか解決するために、下記の記事でも紹介している「下書きメールへの一元化」という術を編み出しました。個人的には、これが一番有効と考えています。
やることは簡単。指摘事項を一覧化するための下書きメールをメーラー上に作っておくだけです。で、それは常時メーラー上に開いておき、指摘および学んだことがあればそれに随時箇条書きで書き込んでいく。そして、毎日見返すことを習慣化する。
メーラーは、ぼくは基本的に常時立ち上げています。なので、何か指摘を受けたときにさっとそこに書き込む手間が非常に少ないです。さらに、いつも立ち上げているからこそ指摘事項を見返すことも可能です。
具体的には、ぼくは下記カテゴリに分けて指摘事項および学んだことをすべてログしています。
- 英語
- 資料作成
- メール
- タスクマネジメント
- プロジェクトマネジメント
- その他全般的な姿勢、考え方
ここは、各人の選好によって変わるところだと思いますので、ぜひ自分のカテゴリを作り、たくさんログし続けていってください。そして、それは毎日見返して自分の血肉としてください。
失敗を活かし、前に進んでいく
失敗は誰もがするものです。差が出るのは、それをどうやって活かすかという一点。下書きメールへの指摘一元化は、失敗を活かすための最高のやり方だと個人的には思っています。
これを実践し、「失敗を活かせる人」への第一歩を踏み出してみてください。ぼくもがんばります。
ぼくが運営するオンラインビジネスコミュニティ「Players」には、仕事に悩みを抱えている人が前に進める環境があります。
Facebookのグループ上では失敗を次にどう活かすかを議論することができますし、時には失敗を開示してもいいでしょう。悩み・失敗を1人で抱え込むのではなく、社外のコミュニティで相談し、前進できるような環境を用意しているので、ぜひ活用してみてください!