こんにちは、Shinです。ビットコインの開発者が名乗り出たというニュースがありましたね。
こちら。
ビットコイン界隈はいろいろ賑わってますが、そもそもなんなのかよくわかってないという人が大半だと思います。今日は、シンプル解説の第一人者池上彰氏の動画を参照しながら、ビットコインについて簡単に解説していこうかと。
www.youtube.com仮想通貨ってそもそも何?
池上氏:最初の頃はインターネットでこういう仮想通貨、バーチャルな通貨って面白いよね、っていう人たちがいて。
実はそういう人たちがみんなで、これを安全するためどうすればいんだろうかと一生懸命仕組みを考えて、「こうすればもっと良くなるよね」とコンピュータに詳しい人たちがみんなでアイディアを出し合ってどんどん安全なものに作っていった。それが仮想通貨のもとになったのです。
もともと「サトシ・ナカモト」と名乗る人物が元となる論文を作成し、エンジニアたちがビットコインの仕組みを実装していったという流れのようですね。で、今回オーストラリア人のクレイグ・ライト氏が「自分がビットコインの発明者である」と名乗り出たという流れ。
最初に「サトシ・ナカモトがビットコインの開発者である」と聞いたとき、「なんで日系人の名前を名乗ったのだろう?」と個人的に引っかかりました。クレイグ氏が日本ファンだったりしたのかな。
電子マネーとの違いは?
ナレーション:電子マネーは自分のお金を電子化することで、財布の中からお金を出したり、お釣りの受け渡しの時間がなくなることで、スムーズに買い物ができます。ビットコインなど仮想通貨の場合、インターネット上にお金を持つことで、ビットコイン同士なら、海外の取引でも手数料などがあまりかからず、国ごとに、貨幣価値も変わらず、ある意味世界共通のお金として使うことができます。
これだけだと違いの説明になっていないので、補足します。
電子マネーは、ドルや円など各国の中央銀行が発行しているお金を、実態としての貨幣/紙幣を使わずに、電子上で決済できるシステムのことです。それに対し、仮想通貨の場合、中央銀行が存在せず、全世界で共通の通貨として使えるお金です。
仮想通貨は、「採掘」という作業を通じて各個人が保有していくことができます。仮想通貨のメインであるビットコインですが、現在1ビットコイン = 48,000円程度で取引されている模様。
採掘の具体的な意味合いについては、下記記事に詳しく書いてあるので、興味がある方は参照ください。
なぜ信用される?
ナレーション:もともとそういうのがあったらいいなと考えた人たちが始めたところ、世界中に広がっていったと考えられています。そう、欲しいと思う人が多ければ、物の値段は需要と供給のバランスで上がっていきます。ビットコインも、欲しいと思う人がいつの間にか増え、どんどん価値が上がっていたのです。現在、1ビットコインは日本円にしておよそ4万2千円。世界の流通量は、8000億円とも言われています。なぜここまで仮想の通貨が信用されているのか。
池上氏:このユーザーが仮想通貨の管理のやり方が画期的だと思ったからというのがあるんですね。イメージというと金と同じと考えてください。金はもともと、所謂金本位制というのがあるぐらい、金がお金の単位だった時代がありますよね。だから、金があればいい。ただ金の量は世界中で限られていますよね。つまり、価値を守るためにですね、ビットコイン全体の数の制限というのがあるんですね。
価値があるとみなされている理由は、「安全性が担保されている」「存在量が2100万ビットコインと定義されている」という2点だと考えられます。
「仮想通貨なんかただのデータじゃないか」と批判する人の気持ちもわかりますが、それは通常の貨幣にもいえることですよね。私たちはただの石ころや紙切れを、非常にありがたいものとして認識している。
仮想通貨をきっかけに、通貨の成り立ちやその意味について考えてみるのもいいかもしれませんね。
どう役立っている?
ナレーション:現在、ビットコインの他にも様々な仮想通貨があります。そして、マネーゲーム以外に多くの国で役立っているのも事実なのです。
池上氏:例えば最近でいいますと、ウクライナのクリミア半島がね、ロシアのものになったということになりますと。それまでクリミアはウクライナだったわけですから、ウクライナの通貨が使われてたんだけど突然ロシアになっちゃった。ウクライナの通貨が使えないということになるとビットコインなら楽なのになぁという。
政情不安だと、ビットコインにしておくといいよということが逆にあったりする。つまり私達は円という非常に安定したお金を持っているからビットコインなんか信用できないねーとなっていますけど、アフリカに行くとね、そもそも国が安定しなかったりそこの銀行が不安定だったり、あるいはそもそも銀行に行くまで何日もかかるような人たちにしてみれば・・・携帯は皆持ってるんですよね。だから携帯で取引すればいいじゃないか。ビットコインは便利だよねというとこで広まっている。
ナレーション:現在日本では、ビットコインは十数店ほどの店で使えるそうですが、仮想通貨が使えるお店が増えていくかもしれません。
仮想通貨は、今の日本ではあまり流行らないのではないかなと考えています。私たちはすでに「円」という非常に良質な通貨を有しているため、わざわざ仮想通貨を使うメリットが薄いのです。
しかしながら、自国の通貨の価値が暴落及び暴騰してしまうような途上国の場合はどうでしょう。「自分の国のお金なんかいつ紙切れになるかわからない、もっと信用が置けるもので財産をもっておきたい」、そう考える人は少なくないでしょう。そのような場合、仮想通貨は非常に有力な手段の一つになると思います。
「金」について改めて考えるキッカケ
個人的に仮想通貨を使う気は今のところありません。テクノロジーの詳細を理解するのは骨が折れそうですし、値動きも激しくてだいぶ消耗しそうです。笑
ただ、仮想通貨は改めて「お金とは何か?」ということを深く考えるキッカケになるのかなと考えています。また、お金の価値が不安定な国に対しては、非常に画期的なツールとなる可能性を秘めています。もう少し勉強してみたいトピックですね。