こんにちは、Shin(@Speedque01)です。ぼくは、新入社員当時、あまりの仕事量の多さに苦しんでいました。
朝7時半に会社に行って、会社から出るのは23時。そういう生活を続けていました。
ただ、ぼくはそれでもいいと思っていました。
たくさん仕事をこなすことができれば、上司や会社からの評価を上げることができると信じていました。
それ自体は間違ってはいません。
しかし、ぼくは単純に「長い時間会社にいた」というだけで、仕事をこなすスピードも、その質も全然大したことはなかったのです。
だから、上司や先輩たちに、「お前、いつも残業しているけど、そんなに残業するほど仕事振ってないよね。なにやってるの?」と怒られる日々でした。
せっかく一生懸命早く会社に来て、夜遅くまで働いているのに、なんで評価してもらえないんだ。
こんなに長く働いているんだから、さっさと帰ってる同期より高い評価をしてよ。
ぼくはそう感じていました。
残業をたくさんしても、いいことはなかった。
「自分が高いパフォーマンスを出せていない」
そのことは、何よりも自分がよくわかっていました。
その状況を挽回しようと考えたぼくは、最悪の手段を取りました。
「さらに残業時間を増やして、仕事時間で他の人を圧倒する」というやり方です。
平日だけではなく、週末も仕事をするようになりました。残業時間は、どんどんと増えていきました。
そうすれば、今の苦しい現状を変えられる、そう信じて愚直に残業時間を増やしまくりました。
しかしながら、その現状は、変わるどころか悪化していきました。
日々の疲れは取れず、パフォーマンスは上がらず、上司や先輩からの叱責も相変わらず。
どんどん精神的にも落ち込んでいきますし、自分がしたい勉強に時間を割くこともできませんでした。
そう、毎日朝から晩まで長く長く働いていても、ぼくは自分が望む成長をすることはできなかったのです。
仕事とは、「誰にどれだけの価値を与えらえれたか」で評価されるものであり、「どれだけ長く働くか」は評価基準にならないのです。
そして、働けば働くだけ自分の体力や精神力を削り、しかもまわりからは「あいつ全然仕事の結果を出せていないのに、なんであんなに残業ばっかりしてるんだよw」と嘲笑される日々でした。
こんなのはもういやだ。
そう、強く思いました。
過去のぼくのような人に、読んでほしい本がある
過去のぼくのように、愚直に労働時間を増やし続けているものの、なかなか結果が出ない人はいると思います。
そういう人は、すごくすごくまじめで頑張り屋なのです。
「なんとか結果を出したいけど、自分の今の能力だとそれがなかなか難しい。だから、たくさん残業して量でカバーしよう。」
そう思っている方が多いのではないでしょうか。
そうやって、「なんとか価値を提供しよう」「貢献しよう」という姿勢は本当に素晴らしいです。
しかし、あまりにも残業量を増やしすぎてしまうと、体や心の健康が悪化してしまい、誰よりも自分自身が一番損をしてしまいます。
できるならば、「残業時間」ではなく「仕事の質と量」を増やすことにより、周りから認められるし、成果もあげられるし、今後のキャリアも花開く、そういう人生を送ってほしいなと思っています。
そんな人におすすめな本として、赤羽雄二氏の「SPEED」をおすすめしています。
この本は、著者の赤羽さんが、その長年の経験を活かして、「本当に効果がある」と感じた仕事の効率化術が具体的に記載されています。
精神論でもなく、単純なパソコンショートカットではない、本当に「仕事の質とスピードを上げること」に特化した本なのです。
過去に仕事に苦しんでいるぼくに読ませてあげたいな、と強く感じる本なのです。
一部、書いてある内容を抜粋しますね。
スピードを上げるための8つの原則
- まず全体像を描く
- 丁寧にやりすぎない
- 仕事のツボを押さえる
- 好循環を作る
- 工夫の仕方を工夫する
- 前倒しする
- 一歩先んじる
- 二度手間を全力で避ける
ぼくが仕事に悩んでいるときは、どうしても「来たものをただただその場でこなす」という、非常に単純な方法をとってしまっていました。
とにかく目の前に来たものをさばく!!なるべく丁寧にやる!!
・・・赤羽さんがおっしゃっているような「仕事の全体像の把握」や「丁寧にやりすぎない」という感覚は、まったくもてていませんでした。
まじめな人ほど、「ひとつひとつちゃんとやっていこう」と思ってしまいがちなのですが、逆にそれが裏目に出て、手戻りが多くなってしまったりするのです。
まじめな人は、仕事のやり方を理解すれば、すぐに伸びていきます。
この本を読んで、少しずつ実践してみると、「あれ、仕事って意外と楽しいぞ!」となるかもしれません。
書類・資料作成の時間を最小化する
- 「メモ書き」を活用して最善最速で仕上げる
- 全体像を上司に確認しつつ進める
- アウトプットイメージ作成アプローチ
- ブラインドタッチとショートカットキー
- 再利用可能なファイルは、専用フォルダに保存する
- ファイルは頻繁に保存し、PCダウンにも備える
- ネットを切り、集中して書き上げる
「資料作成」は、時間を使おうと思えばいくらでも使えてしまう作業ですよね。
ぼくも、ひとつひとつの資料に膨大な時間をかけてうんうん悩むものの、なかなか形にすることができず、上司に「いつできるんだ!?」と常に怒られていました。
そうではなく、まずはメモ書きで頭を整理し、自分が考えているものを全部書き落としていく。
さらに、そこで全体像がある程度見えてきたら、方向性のずれがないか上司に確認をする。
こういうことをするだけで、どんどん仕事のスピードは上がっていきます。
また、できている人も多いとは思いますが、ブラインドタッチやショートカットのマスターをしたり、調査が終わったらネットを切って集中するなど、具体的なTipsがたくさんあります。
書類作成に悩む人も、この順序に従ってまずはやってみると、いろいろな学びがあると思います。
他にも、根本的な仕事への取り組み方から、具体的なやり方まで、実際の例をベースにふんだんに解説されているのが「速さはすべてを解決する」です。
また、著者の赤羽さんは、「質問や困ったことがあればいつでもメールをしてください」とおっしゃってくださっているので、直接赤羽さんとやり取りをすることもできますよ!(ちなみに、赤羽さんのレスポンススピードは尋常じゃなく速いです・・・!みならわねば)
残業が続いてつらい皆さん、よければ読んでみてくださいねー。