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戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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「なんでもできます!」は実は不誠実な態度なのかもしれない。

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こんにちは、Shinです。コンサルティングファームで働いていると、いろいろな会社の情報を調べる機会に恵まれます。

コンサルタントになりたてのころは、同じ業界の会社を比較しても、その差分を見つけることがなかなかできませんでした。もちろん規模や製品ポートフォリオは違うのですが、それ以上に何が違うのか、すぐ理解することは難しかったのです。

今は少し経験を積んだおかげで、一見同じように見えても差分を見つけることがだんだんとできてくるようになりました。

いろいろと差分はあるのですが、そのうちの一つが「自社PRの仕方」です。

「何でも出来ます!」「お任せください!」

サービスや製品紹介のところで、威勢のいい言葉が並んでいる企業があります。「弊社はこの領域だと業界No1です」「どのようなご要望にもお応えいたします」などなど。

自信があることは素晴らしいのですが、「ほんとかな?」と思ってしまいます。どんな要望にでも応えられる会社、個人というものは存在するのでしょうか。

コンサルティングファームを例に挙げて考えてみましょう。

「弊社は世界中から超優秀な人材のみを揃えており、どのような難題にもお応えすることができます!」という感じになるでしょうか。

一見すると「おお、なんかすごいな!」となるかもしれません。しかしその後、「本当にそれが可能なのか・・・?」という疑念もまた生まれてくるのではないでしょうか。

いくら優秀な人材を集めたとしても、どんなに時間やお金をかけたとしても、どうしても解決できない問題というのは存在するとぼくは考えています。その可能性を自ら閉じ切ってしまうというのは、本当に賢いやり方なのでしょうか。

できないこともある、という前提に立つ

上記のような威勢のよい会社も素敵ではあるのですが、ぼくがもし仕事を頼む立場だとしたら、おそらくそういう会社には頼まないでしょう。「絶対出来る」「なんでも可能」なんてことは、ある程度経験を積むといえなくなってくるはず。

それを堂々といえてしまうというのは、本当に困難な案件に携わったことがないことの証明になりえてしまう、ぼくはそう考えています。

ではどのような会社だといいのでしょうか。それは、「自分たちの力には限界がある」ということを知りながらも、「ベストを尽くしてお客様や社会に貢献する」という姿勢が垣間見える会社です。

優秀な人材をそろえているかもしれない、いろいろなサービスを提供できるように日々努力しているかもしれない、しかしそれでも自分たちには限界があることを理解している、そういう会社のほうが、ぼくは信頼ができます。

また、これは会社のみならず個人についてもいえることではないでしょうか。

「おれはなんでもできるぜ!不可能はないぜ!」といっている人がパワフルに感じることは否定しませんが、やはり一抹の不安を覚えます。まともに挫折したり失敗したことがないんだろうな・・・という印象を受けますね。

「私の力には限りがありますが、イラスト作成であれば今まで100件以上の実績があり、90%のお客様にご満足頂いています。もしよろしければご依頼いただけると幸いです。」というような人のほうが、ぼくは信頼ができます。

また、「では満足いただけなかった10%というのはどういうケースですか」「90%を99%にするためにどのような工夫をしていますか」という質問もすると思います。その結果、誠実な回答が返ってきたとしたら、さらに信頼を置くことができます。

限界を認識しつつ、全力で貢献する姿勢

信頼が置ける誠実な態度というのは「なんでもできます!!」「不可能はないです!!」ではなく、「自分は力不足で恥ずかしいですが、お客様へ全力で貢献します。また、失敗の可能性を低めるための施策も打たせていただきます」というものです。

自分の限界を認識しつつ、全力でお客様に貢献する姿勢。それが垣間見える会社や個人はとてもさわやかで、一緒に仕事をしたくなります。

自分自身に聞いてみるとよいかもしれません。「自分はどのように周りの人に映っているだろうか?」と。

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