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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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「35歳の教科書」はキャリアに悩む若手社員にぴったりの良書だ。

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。ぼくは毎日コンサルタントとして仕事をしていますが、ふと将来のことが気にかかることがあります。

5年後・10年後・20年後はいったい何をしているのか、しっかりと仕事を楽しんでお金をいただけるだけのスキルがあるのか、会社や日本経済が大打撃を受けたとしても独力で生き抜ける力はあるか。そのようなことを考えていると不安になります。

おそらくぼくだけではなく、新入社員時代に無我夢中に働いてきたものの、少し冷静になりだした若手社員は同じようなことを考えているのではないでしょうか。そのようなことをついつい考えてしまう人におすすめの本がありますので、ご紹介します。

それが藤原和博氏による「35歳の教科書」です。書名は「35歳の教科書」ですが、可能であれば20代のうちに読んでおきたい本ですね。

「35歳の教科書」とは?

まずは著者の藤原和博氏の経歴から紹介します。

元杉並区立和田中学校校長。教育改革実践家。1955年東京生まれ。

1978年リクルートに入社すると営業や広報部門で手腕を発揮、メディアファクトリーの創業も手がける。リクルート事件では検察に喚ばれた。30歳でメニエル病を発症、以後5年間後遺症に悩まされ、37歳で家族とともに欧州に逃亡。40歳で無謀にも会社を辞める。

47歳から5年間、義務教育では東京都初の民間校長として和田中学校を蘇らせ、橋下大阪府知事(当時)の教育政策特別顧問に(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
出典:Amazon商品紹介ページ

もともとリクルート出身のバリバリサラリーマンだったのですが、働きすぎてメニエル病を発症してしまい、その後40歳でリクルートをやめ、さまざまな活動に身を投じてきた非常にアクティブな方です。和田中学校の民間校長に就任し、教育分野でも大きく活躍していらっしゃる人ですね。

まだ実際にお会いして話を伺う機会を持てていないのですが、 近いうちに直接いろいろと聞いてみたいです。

本の紹介は下記になります。

1955年東京生まれ。父は公務員。小学校時代はサッカー少年だったが中学校にサッカー部がなく挫折。柄にもなく悪ぶって事件を起こし、家庭裁判所に。高校ではバンドのリードヴォーカルでイケイケだったが、所属していたバスケット部は弱く、もっぱら強い女子の相手をさせられた。東京大学入学直後に五月病で夏まで引きこもり気味に。

1978年リクルートに入社すると営業や広報部門で手腕を発揮、メディアファクトリーの創業も手がける。リクルート事件では検察に喚ばれた。

30歳でメニエル病を発症、以後5年間後遺症に悩まされ、37歳で家族とともに欧州に逃亡。40歳で無謀にも会社を辞める。

47歳から5年間、義務教育では東京都初の民間校長として和田中学校を蘇らせ、橋下大阪府知事(当時)の教育政策特別顧問に。3児の父で3人の出産に立ち会い、うち末娘を自分でとり上げた。58歳、これから何をしたらみんなが喜んでくれるか正直悩んでいる。
出典:35歳の教科書

もともとバリバリのサラリーマンであり、そこから方向転換をしている人ですので、 地に足が着いている内容で非常に理解しやすい本でした。以下で内容を紹介していきますね。

20代は1,000本ノックを受けろ

20代は仕事を通して夢中になれることを見つける時期。どんな経験を積むのかを決めて、とことん打ち込むことが大切です。

私にとっては「営業」と「プレゼンテーション」でした。とにかく場数を踏んで、雰囲気とコツを掴まなければ上達しません。さらには1000本ノックをひたすら受けて、それでも立ち上がる強さが必要です。

やっぱりコレなんだろうなー、という感じ。ぼくも非常に似た考えを持っています。

そもそもコンサルティングファームに入ったのも「20代のうちにできるだけ多くの濃密な仕事体験を積みたい」という理由からでした。何かに突出したものがあるのであれば別ですが、そうでないならば若いうちにリソースを注ぎ込み続ける以外に力をつける方法はないと考えていたのです。

★参考記事

うまくいってる人が「これがいいよ」と言ったらそっちに飛びつき、「あっちがいいよ」と言ったら別の方法に飛びつく、そんなことの繰り返しです。

もちろん気持ちは分かります。ぼくだって、もしできるのであれば労力がいらずすぐにうまくいく方法でやっていきたい。でも、断言しますがそんな都合のいい方法は無いのです。まずは徹底的にリソースを注ぎ込むこと。その先にのみ、勝機があります。どの分野でも徹底的に続けた人が最後に笑うのです。

経験も知識もない状態で「できることだけやろう」「好きなことだけやればいい」だと、地力をつけることができないのではないかとぼくは考えています。どんなビジネスにも共通する粘り強さは、一生懸命チャレンジをし続け、挫折しても立ち上がり続ける中でのみ得られるものなのではないでしょうか。

「正解」はない。「納得解」を求めろ

成長社会で重視されたのは「正解」を導き出す力でした。IEA(国際教育到達度評価学会)のTIMSS(国際数学・理科教育動向調査)型学力と言い換えてもいいでしょう。「読み、書き、ソロバン」の速さや正確さ、あるいは「正解」を暗記してテストで再現する能力を評価するもので、「情報処理力」を高めるものです。

もちろん計算や暗記といった「情報処理力」は基礎として大切なのですが、それだけでは成熟社会に対応できません。新しい時代に求められるのは、「正解」ではなく、「納得解」を導き出す力です。

「納得解」とは、自分が納得でき、かつ関わる他人を納得させられる解です。成熟社会の構成員は「それぞれ一人一人」ですので、万人に共通する唯一の正解なんてありません。誰もが仕事や暮らしの中で試行錯誤しながら、自分自身が納得できる解を求めていくしかないのです。

大学受験のために「正解を導き出すこと」をずっと求められてきたぼくたちには少々酷に響きますが、これも紛れもない真実です。

仕事をしているとわかりますが、「この状況だとこうすればよい」というシンプルなロジックでうまくいくことはほとんどありません。あったとしたら、それはすぐさまシステム化するかアウトソースして自分の手から離すことが大事です。そこに創意工夫が入り込み、価値を上げる術はありません。

大事なのは決まりきった「正解」を求める力ではなく、個別の状況で工夫を凝らし、なんとか全員が首を縦に振る「納得解」を求める力であるという主張は非常にわかりやすいですね。

今までの商品やサービスだけではその納得解が導き出せないのであれば、自らそれを作ってしまうようなバイタリティも同時に求められることは言うまでもないでしょう。

名刺なしで働けるのが本当の自立

社会人として働くようになって30年、ようやく名刺がなくても仕事ができるようになりました。

「名刺を出さなくてもいい身分」と言うと「有名になればいい」と思われるかもしれませんが、そうではありません。「会社という組織や、そのブランドに頼らなくてもよい実力をつける」ことがポイントです。

これも非常に重要ですね。

ぼくはコンサルティングファームに所属しており、コンサルタントとして仕事をしています。もしコンサルティングファームに所属していない状態で同じ仕事ができるかというと、おそらくできないでしょう。

会社のネームバリューがあるからこそ、クライアントもアウトプットを信用してくれるし、無駄なコミュニケーションロスが起こらないのです。何か困ったことがあったら、会社のほかのメンバーが助けてくれたりもしますしね。そういう意味で、ぼくは「会社の看板で仕事をしている」と言えるでしょう。

会社に属しているのですから、その看板を存分に利用することはまったく間違っておらず、それ自体は恥ずべきことではありません。しかし、「自分が会社に頼っている」ということを理解せずにいると、いざというときに焦ることになるのではないでしょうか。

ぼく自身、会社に頼らざるを得ない現状は非常に危険であることは認識しており、自らの名前で仕事をしてみて、お金を生み出したり社会に役立てたりできないか、本業の傍ら試行錯誤をしています。まだまだ駆け出しですが、本業とは一味違う経験ができ、非常に刺激的ですね。

キャリアに悩む若手社員は「35歳の教科書」を読んでみよう

今回紹介した箇所以外にも、非常に納得でき、かつ刺激的な記載が多い良書でした。

キャリアについてひとりで悶々と悩んでもあまり意味がないことが多いです。ぜひ先人の知恵や意見を取り入れながら、「自分はこれからどのように進んでいきたいのだろうか」と考える時間を取ってみてもいいのではないでしょうか。

 

★次はこの記事をどうぞ