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戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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「汗をかかずにトップを奪え!」は若手社員必読の働き方指南書だ。

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。今日は超有名漫画家である三田紀房氏のビジネス書「汗をかかずにトップを奪え!」を紹介します。

前回、同じく三田紀房氏のビジネス書「徹夜しないで人の2倍仕事をする技術」を紹介しました。

★参考記事

こちらは「どうやって生産性を向上させるか」というところにフォーカスしている本でしたが、本日紹介する「汗をかかずにトップを奪え!」は「会社での立ち回り方」を明確に教えてくれる「働き方指南書」になります。なんとKindleで162円という激安価格。

これ、若手サラリーマンは今すぐに読んだほうがいいです。「会社で働くとはどういうことか」「上にいける人といけない人の違いは何なのか」というところが非常に明確に書かれていて、頷ける記述が多数ありました。

では、下記で紹介していきます。

まずは会社で出世してみろ!

ほんとうの意味で会社を骨の髄までしゃぶりつくす唯一の条件、それは出世だ。会社の中での発言力を強め、物事を自分の思い通りに動かす自由を手に入れるには、出世する以外に道はない。

最近の若い連中は出世なんて言葉は使わず、ステップアップだのキャリアステップだのと言うようだが、ここではあえて出世という言葉にこだわる。なにせ「世に出る」と書いて「出世」と読むのだ。なんとも気持ちいい話じゃないか。

「せっかく会社にいるのだから、そのメリットをとことん活用しろ」という話の流れから上記の記述につながります。「メリットをとことん活用する = 会社を骨の髄までしゃぶりつくす」ために必要なものは出世である、そう明確に主張されています。

これは紛れもない事実で、ずっと平社員のままでいると大きな仕事もできず、上から降ってくる指示をこなすばかりで面白いことはまったくありません。時間のコントロールも効かず、誰でもできるが面倒くさい仕事ばかりやる羽目になります。「仕事なんてつまらないものだ」という考えになってしまうのも無理がないですね。

最近は「出世はコスパが悪い」という論調が多いですが、決してそんなことはないのです。ちゃんと仕事で結果を出し、順当にランクをあげていけばさまざまな権限を持つことができますし、好きなやり方で仕事を進めることもできます。もちろん給料も上がります。

「出世なんかしなくても・・・」とあきらめる前に、本気で出世を狙うほうがかっこいいですし、最終的に得をするのではないでしょうか。

出世するための3つの条件

「汗をかかずにトップを奪え!」では、「話はわかるけどどうやったら出世なんてできるんだよ・・・」という疑問にも明瞭に答えています。読みながら「そうだよなー」と深く同意しました。会社組織で上にいくための本質が詰まっている。

条件その1:人脈

まず第一に必要なのは「人脈」である。 上司やその上にいる取締役クラスとの、個人的な信頼関係。また同僚や後輩たちとのつながり。そしてなにより大切なのは、有力なクライアントを手中に収めていることである。 できれば、そのクライアントとほぼ独占的な形で結びついていること。

「あいつを冷遇すれば、あのクライアントごと失いかねない」という状況をつくるわけである。 こうした関係を築くためには、人間的な魅力はもちろん、マメな対応やていねいなフォローといった、小さな努力の積み重ねが欠かせない。

ここで言われている「人脈」とは、異業種交流パーティー等に行って名刺を集めてくるようなこととはまったく違います。自社の上層部や、自社にとって有力なクライアントからの信頼関係のことを指すのです。

こういう人たちといい関係を持っていれば、あなたは会社にとってとても貴重な人材になります。専務や常務と仲が良かったり、大きなクライアントが継続的に発注してくれるのであれば、たとえあまり仕事ができなくても待遇を落とすわけにはいきません。

「そんなごますりなんかしたくない。実力だけで勝負をしたい」という人は、「甘い」と言われても仕方ありません。いくらいろいろなことができても、有力者とのコネクションがなければ結局仕事になりません。そこを認識した上で、気に食わないおじさんの話をニコニコと聞くのも、スキルの一種なのです。

条件その2:ムダがない

続いて第二の条件が「ムダがない」ことだ。 常に全力疾走で忙しく動き回って、成果も上げるが失敗も多い、という猪突猛進タイプの人間は、あまりリーダーに向いてない。 もしも彼が上に立ったら、部下にも自分と同じペースで走ることを強要するだろう。しかし、それについていける部下なんてほとんどいないのだ。

それよりも、何事もムダなくスマートにこなすタイプのほうがリーダーに向いている。ムダがないということは、雑務と本務の見極め、物事の優先順位の見極めがしっかりできるということだ。そして、それぞれの仕事にどの程度の時間と労力を要するのか、瞬時に理解できるということである。

こうした能力を持つ人は、部下のマネージメント能力にも優れている。誰にどの仕事を振り分けるべきか、どうすれば効率的にチームを運営することができるか、手に取るようにわかるのだ。

若手のうちはアウトプットを増やしまくり、自らの仕事の単位時間当たりの量を増やすことに注力すべきだとぼくは考えています。しかし、ある程度上に行くとそれでは立ち行かなくなっていくこともまた事実です。

平日はいつも終電間際、土日祝日関係なく仕事をし続けるモーレツサラリーマンは、使っているリソースが多い故に他の人より仕事ができる可能性は高いです。しかし、同じような働き方ができる人はほとんどいないため、確かに部下もついてこれないでしょうね。

それよりも効率化ツールを使いこなしたり、本当に大事なものとそうでないものを見極めて大事なことのみに注力できる人のほうが、部下としては安心ですし、チームとしての生産性が向上するというのはまさにそのとおりですね。

★参考記事

ぼくらはどうしても「あれも大事、これもやらないと」という風にムダに多くのタスクを抱え込み、結局パンクしてしまうことが多いです。結論から言うと、その思い込みは完全に間違いで、非エッセンシャル思考的です。

エッセンシャル思考によると、ぼくたちが大事だと思っているほとんどのことは、大事でもなんでもない瑣末なこと。全体に大きく影響を与えるような大事なことは、本当にほんの一部だけ。

一度、自分が大事だと思っていることを書き出してみるといいかもしれません。その中で、本当に大事なものと、実は大事でもなんでもないものを分けて、大事でないもの(非エッセンシャルなもの)については一気に捨て去るべきなのです。

条件その3:敵がいない

第三の条件が「敵がいない」ことだ。 もしかすると、これが最重要項目なのかもしれない。

優秀なビジネスマンは、およそふたつのタイプに分けられる。ひとつは、会社の内外にライバルを設定し、彼らとの敵対心や競争心を煽ることで、モチベーションを保ち、成果を上げていくというタイプ。 もうひとつは、ライバルなど一切設定せず、むしろ他者と協調して、他者の力を利用しながら成果を上げていくタイプだ。

しっかりとした成果主義や個人主義の根づいた企業ならともかく、「疑似家族」として機能している日本企業にあっては、後者のほうが望ましい。 昇進に際しても、周囲は心から祝福するだろうし、「あの人が上に立ってくれれば仕事がやりやすくなる」と歓迎してもらえる。

これねー、本当に大事なんですよね。

社内に敵がいると、それだけで出世が難しくなるのは事実です。ある程度まではいけると思いますが、部長やシニアマネージャなどのレベルにいくためには、敵は可能な限り少なくしておかなければならないです。

特に若いうちに上にいきたいと思う人は、普通よりさらに気をつける必要があります。「若くて仕事ができ、クライアントとも良好な関係を築いている」というただそれだけで、年上の先輩や同僚たちから敵意をもたれます。何もしていないのに「あいつは調子に乗っている」と袋叩きにされることも全然あります。

そうなったとき、仲良しの役員や部長にチクッて先輩たちを排除するのもひとつの手ですが、そうすることでさらに敵を増やすという悪循環になります。可能な限り下手に出て礼儀を尽くし、「あいつはかわいいやつだな」と思ってもらう必要がありますね。

ぼくは歳が上だからといって無条件に尊敬する、という考えは嫌いです。大嫌いです。しかしながら、年上を無下に扱うと後々ひじょーーーーに面倒なことになるということは、社会人経験の中でイヤというほど学びました。敵を作るとロクなことがない。

会社組織の立ち回り方を学べる良書

今回紹介した箇所以外にも、「人との関係の築き方」「知られる努力の必要性」などなど、とても鋭い指摘がたくさんある良書でした。162円という激安価格なので、特に若手社員はぜひぜひ読んでみてくださいね。

 

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