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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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米軍がシリア政権と戦争開始。ついに最悪のシナリオへ。

社会

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。2017年4月7日、米軍がシリア政権に軍事攻撃を開始したとのニュースが入ってきました。

こちらです。

headlines.yahoo.co.jp

米メディアによると、米軍は6日夜(日本時間7日午前)、シリアの軍事施設を標的に巡航ミサイルを発射し、アサド政権への軍事攻撃を行った。

少なくとも巡航ミサイル60発を撃ち込んだ。シリアで起きた化学兵器によるとみられる攻撃で多数の死傷者が出たことを受けた対抗措置とみられる。

シリアに関しては、アレッポ虐殺やそれに端を発したテロ活動などについてまとめてきました。

★参考記事

 

★参考記事

今まで米軍の攻撃対象となっていたのは、イスラム国(IS)を中心としたシリア国内の過激派組織でしたが、それがついに政権を対象とした攻撃となってしまったのです。

事の発端はシリアでの化学兵器使用ですね。

news.yahoo.co.jp

国連安全保障理事会は5日、緊急会合を開催し、内戦下のシリア北部イドリブ県で多数の死傷者を出した化学兵器を使用したとみられる空爆に関し対応を協議した。反体制派を支援する米英仏がアサド政権に調査受け入れを求める決議案を提案したが、ロシアが反対して討議は行き詰まった

これを受けてトランプ大統領がシリア政権に攻撃を開始したということでしょう。また、今回の60発のミサイル発射については、ロシアには事前通告していなかったとのことです。

headlines.yahoo.co.jp

米CNNテレビは6日、米政府はシリア攻撃を各国に事前通告したが、ロシアには通告しなかったと報じた。 

今回のミサイル攻撃に、ロシア軍が巻き込まれていた可能性も非常に高いです。その場合、ロシアとアメリカが真っ向から戦争を開始するという最悪のシナリオも考えられます。

シリア大統領の声明

この米軍の攻撃に対するシリア大統領の声明も出ています。

www.asahi.com

シリアのアサド大統領は9日、イランのロハニ大統領と電話会談し、米軍による中部ホムス近郊の空軍基地へのミサイル攻撃について、「テロ組織を勢いづけるものだ」としつつ、その米国の狙いについては「失敗に終わった」と述べた。シリア国営通信が報じた。

米軍が今回シリアを攻撃して以降、アサド氏の発言が伝えられるのは初めて。

米軍は一部の反体制派を支援しているが、アサド政権は反体制派を「テロリスト」と呼んでいる。アサド氏は「シリア国民と軍はシリア領土のあらゆる場所からテロリストを根絶する決意だ」と述べ、反体制派の掃討作戦の継続に影響はないと強調した。

会談では、ロハニ大統領も米軍の攻撃を「主権侵害と国際法違反にあたる」と非難。シリアに対する軍事的、経済的支援の継続を確約した。

シリアをめぐる状況は非常に複雑で、善悪を簡単に決められるようなものではありません。そこにアメリカやロシアなどの超大国、イスラム国などのテロリストなども入り乱れていて、もはや収拾がつかない状況になってしまっています。アメリカは、化学兵器の使用を口実にシリア政権に攻撃を加えましたが、かならずしも国際社会の同意を得られている行動ではありません。

www.asahi.com

反米色の残る南米ボリビアが緊急会合を求めると、議長国の米国は「ボリビアは非公開を望んだが、公開とした。シリア政府の残虐行為を擁護したい国は公衆の面前でやるべきだ」(ヘイリー米国連大使)とわざわざ発表。ボリビアは記者団に「違う、我々は最初から公開を望んだ」と米国の発表を否定した。

米支持を決めた英国の代表が議場に入ろうとすると、記者団から「米国の攻撃は法的に適切か?」「米国から正当性の説明は受けたか?」と質問が浴びせられた。ライクロフト英国連大使は「化学兵器使用という戦争犯罪への適切な対応だ」と答え、法的な正当性にはコメントしなかった。

今回のアメリカの攻撃が、シリアの主権を侵害しているという批判も一理あるものです。もちろん西欧諸国はアメリカを擁護するでしょうが、アメリカに不満を持っている国がこれ幸いと批判するような事態にも発展する可能性があります。

(随時更新していきます)