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戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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「好きなこと」がないぼくが、なんとか生き抜くために取った方法について語る

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。正論で人生ぶち抜いてきた人は羨ましいな、という謎の嫉妬感情に囚われること、ありませんか?

ちなみにぼくはよくあります。

自分とほぼ同じ年齢なのに何かの世界チャンピオンになっていたり、起業して大成功していたり、アイドルや女優として華やかに活躍していたり、そういう人たちを見ると胸のあたりがざわつきます。

もちろん彼らが自分とは異なったレベルでの努力を、血のにじむ努力を長年やってきたからこそそれが可能となっているわけで、それについては素直に賞賛すべきだとは思っています。でも、なぜ彼らにはそれができて自分にはできなかったのか、そういう方向に考えが向くとどうしてもモヤモヤとしてしまうのです。

「好きなことをやり続けろ」 - ない人はどうすんの?

そういう素晴らしい人たちの多くがいっているのが、「自分の好きなことを見つけてそれに打ち込みなさい。そうすれば、他の人から見たら信じられない努力を、努力と思わずにできるから。そして、それを続けていたら必ず飛び抜けたレベルの力を得ることができます。」的なヤツ。

これは正しいと思うのです。寝食を忘れて打ち込めるようなものがあり、そのためなら金も女も友人もいらない、そんなものを見つけることができたら、その時点で勝ちは決まったようなものです。あとは自分が持てるすべての体力や時間をそこに注ぎ込み、改善を繰り返していけば一角の人物にはなれるでしょう。

しかしこれには大前提があります。それは「寝食を忘れて打ち込めるレベルに好きなものがあること」です。

これが見つかっている人は、そのままそれに打ち込んでいけばいいのです。仕事でもいいですし、スポーツでもいいですし、芸能活動でも、伝統工芸でもいい。

それが例えお金にならなくても、一般的に知名度が低くてもそんなことは関係ないのです。そのこと自体が寝食を忘れるほどに好きなのですから。もしそのことをやっていく上でお金が必要だったり、知名度が必要になれば、それに必要な活動も「彼ら」は楽しんでやるでしょう。そして、紆余曲折はあるにせよ、必ず結果を出すでしょう。

では、そのような「寝食を忘れて打ち込めるレベルに好きなもの」がない人はどうすればいいのでしょうか。

凡人にはそこまで好きなことはない

ぼくは今までいろいろな人と会ってきました。びっくりするような結果を出して世界的に有名になっている人もいますし、一般的な知名度はないものの知る人ぞ知る職人のような人にもあってきました。そういう人は全員自分が取り組んでいることに誇りを持っており、なにより夢中で取り組んでいます。

翻ってぼくはどうか。

仕事も嫌いではないですし、エクセルをいろいろいじるのも結構好きです。ブログを書いたりするのも楽しいですね。英語の勉強も、カラオケも好きです。

しかし、それが「寝食を忘れて打ち込めるレベルに好きか」と問われると言葉に詰まってしまいます。仕事を深夜までやらざるを得ないときもありますが、「寝」を忘れることなどありません。寝たいです。

ぼくのような凡人には、結局そこまでのレベルで好きで、打ち込めるものはいまだに見つかっていません。だいたいのことは好きですが、他の人を圧倒したレベルになれるかといわれると、否です。

「好きなこと」がなくても生き残る方法

では、ぼくのような凡人は諦めるしかないのでしょうか。「自分には他人に誇れる結果なんて残せるはずがない」と自らを納得させ、日のあたらない人生を送っていくしかないのでしょうか。

それもアリでしょう。おそらく大多数の人は、上記のような考えをもって代わり映えのしない毎日を送っているはずです。

「あいつらはいいよな、才能があって。オレにはできることもやりたいこともないから、適当な会社で生活できるだけの金をもらってなんとなくやっていくよ。」という諦観のもと、毎日を過ごしていくのです。

ぼくもそんな時期がありました。それでもいいかな、と思っていました。ですが、いつからか「そんなことで終わりたくない」と強く思うようになったのです。

周りの人に劣等感を抱いて、社会に大した価値も与えることもできず、お金や周囲からの尊敬を集めることもできない、そんな状況で生き続けていく、というのがイヤになってしまったのです。

それが「イヤ」だったからといって、「とてつもなく好きなこと」がなく、よって得意なこともなかったぼく。それでも幸せに生き抜きたいと考え、いろいろともがいてきました。その結果、今ではそこそこ楽しく毎日を過ごせていますし、仕事でもある程度の価値は発揮できるようになってきました。

やっていた当初はガムシャラで戦略も何もなかったのですが、今から振り返るとやってきたことは3つ程度にまとめられます。ぼくのように「好きなことがないけど、何とか幸せに生き抜ける力を手に入れたい」と考えている人には参考になるかと。

その1:目の前のことに集中する

凡人であるぼくたちには、自ら好きなことを見つけてそれに打ち込むことはできません。ただただ目の前に振ってくるさまざまな課題、友人や家族、会社から持ち込まれる数々のイベントをこなすことしかないのです。

それはもうしょうがないことなので、その「周りから持ち込まれるモノ」について集中しきってください。それが如何につまらない勉強でも、仕事でも、資格勉強でも。

★参考記事

この世の中色々なハウツーが紹介されていますが、最も有効なのはなんだと思いますでしょうか?

ぼくは、自分の持てるリソースをすべて注ぎ込むことだと考えています。もちろんちゃんと戦略を考え、どのように物事進めていくか、キチンと練り上げることも非常に重要です。しかしながら、最終的にはどのぐらいのリソースを注ぎ込むことができたか、そこに尽きるのです。

「受験なんて意味ない」「大した金もないのに仕事に打ち込むなんてバカらしい」。どんなことであれ、イベントそのものには大した意味はありません。それをどのように意味づけして、何を学ぶかは自分次第、そこにリソースを集中投下して結果を残すことができれば、「意味がない」なんてことはありえないのです。

その2:「無理やり好きになる力」をつける

リソースをいかに投下しようとも「だるいな」「つらいな」と思っているだけでははかどるものもはかどりません。なので、ぼくはやっていることを「無理やり好きになる力」をつけることにしました。

★参考記事

徹底的に仕事を好きになる姿勢を取るとどうなるでしょうか。

「この会議ってどういう意味があるんだろう?」「この資料の背景を考えると、こういうメッセージの資料を新規で付け加えたほうがいいんじゃないか」などなど、一見つまらない仕事でも、いくらでも付加価値をつけられることに気がつきます。

そうした結果、いわれたこと以上のパフォーマンスを出せるようになり、上司は「こいつにならもっといろいろ任せられるな」と考え、"本当に面白い仕事"を得ることができます。

そうすると、「経験」「スキル」というものがどんどん自分の中に蓄積され、いつの間にか「好きな仕事をする権利」を得ることができるわけです。

どんなことに対してもその意味付けを考え、自分なりの付加価値をつけられないか工夫し続ける。そうすることによって、一見単純でつまらない仕事にも面白いポイントを見つけることができ、結果が出るようになり、それなりに「好き」になっていく。そういうサイクルをまわし続けていれば、ある程度の結果は出すことができます。

その3:「そこそこ使える武器」を取り揃える

いろいろなイベントにリソースを集中投下して知識やスキルを身につけ、かつその中で「無理やり好きになる」努力をしてそこそこの結果を残すことができたとしましょう。

しかしそれだけでは寝食を忘れて没頭している「彼ら」に勝つことはできません。「彼ら」は「リソースを注ごう」「好きになる努力をしよう」なんてことは考えておらず、息を吐くようにすべてのリソースを注いでいますし、人にいわれるまでもなくその行動が「好き」なのです。

無理やり頑張っているぼくたちに、「彼ら」に勝つ見込みはありません。

だとしたらどうするか。ある物事にリソースを集中投下し、ある程度の結果を出して「自分はこれができます!」といえるレベルになったら、新たな武器を増やしにいくのです。

「彼ら」はある領域では最強かもしれませんが、他の領域ではてんでダメ、ということがよくあります。

イチローは確かに野球の天才かもしれませんが、彼が日本の企業に入ってうまくやっているイメージはわきません。稀勢の里が英語を使いながらM&Aプロジェクトをガンガンまわせるかというと、そんなこともないでしょう。

ある一点で飛びぬけることができないのであれば、ある程度の結果を出した実績やスキルをもって他の領域にも「武器」を作るようにする。それを続けていけば、あなたは「使えるレベルの武器を多数取り揃えた、いい感じの人材」になっていきます。

  • そこそこの学歴がある = ある程度のお勉強ができる
  • 英語もそこそこ使える
  • プロジェクトマネジメントもできる
  • M&A関連業務もできる
  • 売上向上のための戦略立案ができる
  • エクセルもそこそこ使える
  • パワーポイントでいい感じの資料を作成できる
  • ブログなど、文章もある程度書ける
  • マーケティングをなんとなく理解している

なんとなくざっくりぼくの武器を上記に記載しました。正直ひとつひとつのぼくのレベルは大したものではありません。ぼくより学歴がある人、英語ができる人、プロジェクト管理ができる人、M&Aに詳しい人、戦略立案ができる人、エクセルができる人、資料作成ができる人、ブログがかける人、マーケティングができる人なんて枚挙に暇がありません。今あげろといわれたとしても、即効で具体名を挙げることができます。

しかしながら、これらをすべて「そこそこのレベル」でこなせる人がいるかというと、あまりいません。そういう意味では、ぼくはこれらのスキルや知識を組み合わせ、新たなことをはじめたり、既存の仕事で結果を出しやすくなっています。

「好きなこと」がある天才たちを打ち破ろう

ぼくは大学生になったぐらいのときからずっと「打ち込めるもの」「好きなこと」を探し続けてきました。しかしそれは結局うまく見つからず、諦めそうになりました。しかもうまく言っている人たちはみな「好きなことを探せ」と煽るのです。つらいですよね。

ぼくはそういう天才たちを打ち破りたいと思っています。彼らから見たらぼくなんて視界にも入っていないかもしれませんが、「そこそこの武器」をたくさん取り揃え、組み合わせていろいろチャレンジし続けていれば、彼らと戦って勝つチャンスもある、そう信じているのです。

好きなことなんかなくても、しっかり生き抜いていけることを証明し続けていきたいですね。

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