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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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現役IT戦略コンサルタントが語る「地獄の環境が作り上げたビジネススキル」とは。(寄稿)

寄稿

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。本日はあるIT戦略コンサルタントの方から寄稿いただきました!!

寄稿くださったのは、IT戦略コンサルティングオフィスRELIANCEの代表コンサルタント、室川 武範さんです。エンジニアからキャリアをスタートさせて圧倒的な実績を残して独立。現在はIT戦略コンサルタントとしてお仕事をされています。超絶優秀なビジネスパーソンで、ぼくも学ばせていただいてばかりの大先輩です。

今回は「独立」をテーマに寄稿いただきました。リアルな話でメチャクチャ読み応えがあります。ぜひお楽しみください!

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こんにちは。IT戦略コンサルタントの室川といいます。2017年1月までサラリーマンコンサルタントでしたが、今は独立し代表コンサルタントとして活動しています。

今の時代、様々な働き方が出来る時代ですよね。世の中には「独立するか?」「サラリーマンを続けるか?」で悩んでいる方も多いでしょう。サラリーマンからIT戦略コンサルタントとして独立を果たした私の視点から、リアルなところをお話させていただければと思います。

「チャレンジャー兼飽き性」のせいでブラック企業に就職

私は昔から新しい事を始めるのが好きで、色々なことに手を出していくタイプでした。

未経験だろうが、とにかく片っ端からやり始めるのです。よく言えば「新しい事へのチャレンジャー」なのですが、ぶっちゃけ「飽き性な子」だったんです。

この新しいこと好きは今でも続いています。新しいことを始めると凄いイキイキしてきていることがすぐに周りにわかってしまうのです。 社会人になった直後も、「まぁ、いくつかは独立するか」と考えていました。

就職活動も「大阪で就職したら知り合いばっかじゃん!昔から興味あったし、そうだ、東京へ行こう」と思いターゲットを関東に絞りました。☆のピラミッドが表示できるくらいのプログラミングスキル片手に、「東京で行ける会社ないか?」というゆるい就職活動を開始しました。

結果、見事ブラック企業にヒット!!!(自業自得ですね。世の中舐めてました)

ちなみにその会社はIT企業でした。私が入社した時には20年以上続いており、IT業界としては老舗企業にあたります。何度かマジで死にかけました。

1.社長が肉体恐怖政治派

とりあえず、もう最悪です。入社して1か月以内にぶっ飛ばされました。

  • 見かけたら最敬礼、社長はお客様より偉い
  • 挨拶が遅いと体罰
  • 社内は怒鳴り声が響き渡っている
  • 脅せば動くと思っている
  • 社員本人に向かってボンクラ呼ばわり

殆ど軍隊。

しかし「会社ってこんなもんなんだ、社会人って大変なんだな」と考えてました。洗脳され切り、従順な兵隊となってしまいました。

2.客先への拉致監禁は日常

ブラックITに見られる悪しき慣習、「客先への拉致監禁」ももちろんありました。

そもそもプロジェクトマネジャーがどうしようもない。最低2ヶ月は必要なプロジェクトを2週間納期で取ってくるようなレベルなのです。

社内に中途は殆どいないため(すぐに辞めてしまうから)、実働部隊は1-3年目の若手ばかり。仕事が終わるはずがありません。

今でも覚えているのが、「10日拉致監禁・その間1日1時間睡眠事件」です。

  • 土曜早朝からタクシーへパソコンと共に詰め込まれ、そのまま客先へ監禁
  • 10日間帰宅できない
  • そもそも担当範囲が自分ではない
  • 10日間の合計睡眠時間は10時間、つまり1日1時間
  • 責任者であるはずのプロジェクトマネジャーは現場にいない

ワケわかりませんよね。私もです。

3.上司が責任を部下に擦り付ける

もう手に負えません。上司の失敗を「会社公認で」部下に擦り付けます。

理由は「マネジャーがやったとなると、お客様にリカバリ案を提示できなくなるから」です。初めて名前を知ったお客様先で担当の方に「このたびは申し訳ございませんでした」と自分がした(事になっている)内容を謝ることから仕事開始です。

ブラックを耐え抜いた3年間

そんな会社で3年間エンジニアとして働いてきました。洗脳が解けるまで相当かかったわけです。しかし、この時には気づいていなかったのですが、この3年が私のビジネスマンとしての根源を見事に作り上げていました。

地獄の環境が作り上げたビジネススキル

社会人約3年で初めての転職活動、世間でいう第二新卒で新しい会社を探しだした訳ですが、ここで気付いたことがあります。

どの会社も書類選考が一瞬で通る。書類選考通過率100%はもちろん、面接を受けた企業も100%で通過!この時、世はまさにリーマンショックの影響真っ只中。

これはどういう事だろう?自分と周りを見比べてみました。この時分かったのが「同期と比べビジネススキルが頭二つくらい抜け出している」事実でした。

技術の対応範囲が半端ない

これはある意味当然ですよ。生きるか死ぬかレベルの仕事量なので対応可能な技術範囲が段違いでした。職務経歴書はプロジェクトの山で偽装を疑われるレベル。これが書類選考通過を100%にした要因でしょう。

仕事の意識がまるで違う

これが面接通過率100%を達成した最も大きな要因です。

まず、仕事を完了させることへの意識がまるで違います。会社から指示が出て、指示範囲をこなしていれば給料が貰える。そんな環境で「とりあえず」働いていた人たちと比べたら「一から十まで自分の仕事を考え、こなすための方法を模索し、不足している点をあらゆる手段で構築する」ことを常日頃続けてきた私とは「仕事をこなす」スキルが段違いでした。

そして、お客様への要望嗅覚と対応策がずば抜けていました。常日ごろから「最初からキレてるお客様」と仕事が開始していましたから、そこがないとマジで終わる環境だったのです。IT業はサービス業の一種ですので、お客様のご要望を捉え、実現方法を突き詰められる能力はとても重要なスキルなのです。

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壮絶ブラックを耐え抜いた人の言葉は響く。

室川さんの壮絶ブラック環境でのエピソードとそれを耐え抜いた末に身につけたビジネススキル、いかがだったでしょうか。ホワイト企業で働いている方からしたら、到底信じられないものだったのではないでしょうか。

実はこの記事はまだ前半で、この後独立のリアルについてのお話が語られますが、それはまた別途掲載しようと思っています。

ぼく個人としては、このようないわゆる「ブラック労働環境」にはもちろん反対です。室川さんのようにガッツがあって優秀な人であっても精神や身体を壊しかけてしまうのですから、常人に耐え切れるわけはありません。ぼくだったら無理だっただろうな・・・。

とはいえ、彼がその環境をサバイブするために一生懸命工夫を凝らしたこと、結果を残し続けたことは賞賛に値します。転職も果たし、今はIT戦略コンサルタントとして独立してガンガンに活躍されているというのは本当にすばらしいです。

室川さんは「地獄の環境でビジネススキルを得た」とおっしゃっている一方、いわゆるブラック企業については絶対反対の立場をとられています。

www.it-reliance.com

 

しかし、私としては1社目のブラック会社でビジネスマンとしての根幹を構築したと思っています(私の根幹は滅茶苦茶、という意味ではないです)。
この先長く続けていく「ビジネスマン」として活用が出来る、とても大切なものをいくつか手に入れることが出来ました。

ここら辺、時間を見つけて記事にしたいなぁと思っています。もし、今ブラック会社(と思われる)会社に入ってしまい四苦八苦している方がいたら、私を見てやる気と希望を抱いてくれると幸いですw

なお、根幹を構築した、と言ってはいますがブラック企業の存在自体は許しませんし、大嫌いです。

室川さんは非常にスマートでいながら熱い思いも持っておられる、非常にすばらしいコンサルタントだなと常日頃から感じています。

現在「攻めのIT戦略」を掲げてコンサルティング活動をされていますので、優秀なIT戦略コンサルタントを求めている方はぜひ連絡をしてみてください!

www.it-reliance.com

★次はこの記事をどうぞ