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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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「夜行」感想とあらすじ。背筋がゾクっとする良質ホラー小説だった(ネタバレ有)

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。2016年下期の直木賞候補作に、森見登美彦氏の「夜行」がノミネートされていました。早速購入したので、感想を書いていきます!

「夜行」は、『夜は短し歩けよ乙女』『有頂天家族』『きつねのはなし』などヒット作を連発している、森見登美彦氏の長編小説です。

アマゾンでの内容紹介は下記になります。

僕らは誰も彼女のことを忘れられなかった。

私たち六人は、京都で学生時代を過ごした仲間だった。十年前、鞍馬の火祭りを訪れた私たちの前から、長谷川さんは突然姿を消した。十年ぶりに鞍馬に集まったのは、おそらく皆、もう一度彼女に会いたかったからだ。夜が更けるなか、それぞれが旅先で出会った不思議な体験を語り出す。私たちは全員、岸田道生という画家が描いた「夜行」という絵と出会っていた。

旅の夜の怪談に、青春小説、ファンタジーの要素を織り込んだ最高傑作!

「夜はどこにでも通じているの。世界はつねに夜なのよ」

怪談、青春小説、ファンタジーと盛りだくさんですね。とはいえ、全編を貫く雰囲気はまさに「ホラー」。何が現実で何が夢なのかわからなくなる、静謐な怖さがあります。

青春小説の空気は、正直あんまないです。笑

以下、ネタバレ有ですので注意ください。

導入

導入部では、物語の概要が語られます。

簡潔にまとめると、以下が「夜行」の導入部の概要です。

  • 学生時代、英会話スクールに通っていた仲間たちが「鞍馬の火祭」を見に行く
  • メンバーは、導入部および「最終夜 鞍馬」の語り部である「大橋」、「第一夜 尾道」の語り部である「中井」、「第二夜 奥飛騨」の語り部である「武田」、「第三夜 津軽」の語り部である「藤村」、「第四夜 天竜峡」の語り部である「田辺」の5名
  • 現時点から10年前、仲間の一人である「長谷川」が鞍馬の火祭を見物に出かけた際に失踪、その後手がかりはなく、誰も彼女の姿を見ることはなかった
  • 大橋は、仲間たちと落ち合う前に時間があったため、間口の狭い「柳画廊」に入り、「岸田道生」という画家の「夜行―鞍馬」という銅版画を発見する
  • その後大橋は仲間たちと落ち合い、祭りに出かける前に全員で猪鍋を囲む
  • 仲間たちは全員、「岸田道生」という画家を知っているようだった

大橋の訥々とした語り口で描かれる「夜行」の世界。特におかしな点はないのですが、何か不気味な雰囲気が漂います。

キーになってくるのは、10年前に失踪した「長谷川」と「夜行」の作者である「岸田道生」。長谷川はなぜ失踪したのか、「夜行」とはいったいなんなのか。そして、書く登場人物たちはいったいなぜ「夜行」を知っているのか。

第一夜以降は、語り部が大橋から各登場人物に変わります。そして、各夜の話は独立しているようで、「夜行」と「長谷川」を軸にしたホラー物語となっています。

では、「第一夜 尾道」の概要と感想をどうぞ。

第一夜 尾道

「第一夜 尾道」では、中井が語り部となります。中井は、大橋と特に仲がよく、英会話スクールに通っていたときは大学院生でした。大橋にとっては、先輩となりますね。

中井の話の概要は以下のとおり。

  • ある日中井が家に戻ると、妻がいなくなっていた。電話をかけると、「今、尾道にいる」と妻は話す。
  • 妻を迎えに、中井は尾道まで旅をし、妻が滞在しているという一軒家に辿り着く。途中で、ホテルマンのような制服を着た男とすれ違う。
  • その家から妻と瓜二つの女性が出てきたが、その女性は妻ではなかった。しかし、その女性は他人の空似としてはあまりに似すぎていた。
  • その女性と中井の妻、「長谷川」もまた似ていた。
  • 中井がすれ違った男は、中井の滞在先のホテルマンだった。そして、彼は一軒家に住んでいた女性の夫だった。彼の話によると、彼の妻は家出をしていて、その家には誰もいないはずとのこと。
  • 中井がホテルで昼寝をしていると、妻と瓜二つだった女性から、「夫から助けて欲しい」という電話がかかってきた。彼女は、中井に「商店街にある寿司屋に来て欲しい」と頼んだ。
  • その寿司屋で女性を待っていると、夫であるホテルマンが寿司屋に来た。
  • ホテルマンの話によると、言い争いの末妻は家を飛び出し、追いかけたところ「夜行列車」に飛び込んでいった。しかし、電車が通り過ぎた後には何の痕跡もなかった。
  • ホテルマンが寿司屋から去った後、中井は再度一軒家を目指す。しかし、途中でホテルマンに止められ、揉み合いの末中井はホテルマンを瓦の破片で殴打し、血まみれにする。
  • 高台の一軒家に向かい、中井は歩いていった。そして、坂の上に妻の姿を見つける。そして、中井と妻は手をつなぎ、一軒家に帰っていった。

いやいや怖いって。

いきなり第一夜からインパクトあるんですよね。中井の妻がいきなり変わってしまうところも怖いし、妻がいるはずのところで妻が出てこず、かわりに妻とうり二つの別人が出てくる、という時点で何ともいえないおぞましさが背中を這いずり回ります。

高台の一軒家に住んでいる女性(妻?長谷川さん?別人?)の正体も最後までわからないですし、ホテルマンの必死さも不気味さを助長します。

最終的に中井はホテルマンを殴打し、一軒家に向かいますが・・・。迎えに来た女性は本当に「妻」だったのでしょうか?もしかしたら、ホテルマンの妻だったのではないでしょうか?それとも、長谷川さんだったのではないでしょうか?

何が、真実なのでしょう。真実というものは、そもそもあるのでしょうか。

そんな風に、背筋を凍らせてくれる話です。

第二夜 奥飛騨

「第二夜 奥飛騨」では、武田が語り部となります。武田は大橋よりひとつ年下で、英会話スクールであったときは一回生でした。現在は科学技術系の出版社に勤めているとのこと。

武田の話の概要は以下のとおり。

  • 勤め先に、「増田」という先輩がいて、武田は彼と仲良くしていた。
  • ある日、増田に飛騨旅行に誘われる。メンバーは、増田の恋人の川上美弥と、彼女の妹の瑠璃。あわせて4名。
  • 飛騨高山を車で下っていく途中、一行は「ミシマ」と名乗る女性を乗せる
  • ミシマはある種の超能力者ということだった。ミシマは目的地についた後、「お二人の方にシソウが出ています」と言い残した。
  • ふと入った喫茶店には銅版画が飾ってあった。タイトルは「奥飛騨ー夜行」だった。
  • 奥飛騨の平湯温泉につき、増田と武田は温泉に行った。部屋に戻ると、瑠璃が同じ格好のまますわり、目に涙をためていた。美弥の姿はどこにもなかった。
  • 瑠璃は「姉さんは死にました。死相が出ていたから」と告げる。
  • 美弥はその後も帰ってこず、増田が探しに行った。増田も、帰ってこない。
  • 武田は、瑠璃が苦しんでいることに気づく。電話機に取り付いて助けを呼ぼうとしたが、電話の向こうからは瑠璃の声のような悲鳴が聞こえてくる。
  • 受話器から耳を離すと、瑠璃もいなくなっている。
  • 武田は温泉に入りにいく。そこには、美弥がいた。

これもわけがわからない怖さがある話。ただ、他の話に比べると若干インパクトにかけるかな。

「ミシマ」による「二人にシソウが出ています」という唐突な言葉にぞくっとくるのですが、その後大きな事件はなく、ある種淡々と進みます。しかし、果たしてここは現実世界なのか、異世界なのか、その境界があやふやです。

そして、何とか全員で旅館についた後の美弥の失踪、そして瑠璃の「姉さんは死にました」という謎の告白。もはや何がなにやらわからないですが、不思議とリアルさがあります。本当にこういうことが、今も起こっているような・・・。

そして、武田の周りからは誰もいなくなり、最後に温泉に入りにいくとなぜか美弥がいる、という終わり方をします。

「シソウ」が出ていたのは誰なのか?美弥なのか、増田なのか、瑠璃なのか、武田なのか?最後に温泉に入っていた美弥とは誰なのか?瑠璃は長谷川さんなのか?

疑問は、疑問のままです。

第三夜 津軽

「第三夜 津軽」では、藤村が語り部となります。藤村はこのグループで長谷川以外の唯一の女性で、銀座の画廊で働いています。

藤村の話の概要は以下のとおり。

  • 藤村の夫には、「児島」という仲の良い後輩がいた。あるとき「夜行列車」の話になり、3人で乗ることになった。
  • 寝台列車の個室で酒を飲んでいると、一瞬客室が昼のように明るくなった。一軒家らしきものが火事で燃えていたようだった。
  • 津軽鉄道に乗り換え、終点の津軽中里で3人は降りた。児島が何かに憑かれたように歩いていった先には、派手な三角屋根の二階家があった。
  • 藤村はその家に見覚えがあった。勤務先の画廊で「岸田道生」という銅版画家の展示会を開催したときの「夜行ー津軽」というタイトルの作品に、似た家が登場していた。
  • 児島はその家をガンガンとノックしていた。藤村と夫がガレージを飛び出すとノック音が止み、児島の姿は消えていた。藤村と夫は、その場を離れた。
  • 津軽中里で待っていると、児島から連絡があった。彼は、あの三角屋根の家の中にいた。
  • 藤村は、小学校のころ仲が良かった友達の「佳奈ちゃん」のことを思い出した。佳奈ちゃんはクラスの皆から「嘘つき」と罵られていた。
  • 佳奈ちゃんの家は、火事にあっていた。藤村は、「佳奈ちゃんの家に火をつけたのは自分だ」と確信した。そして、津軽中里にあった家は佳奈ちゃんの家であることに気がついた。
  • 藤村の夫は、義母(つまり藤村の母)から、「佳奈ちゃんは藤村の想像上の産物である」ことを聞いていた。
  • 藤村の夫は、三角屋根の家から離れるとき、二階の窓から藤村が覗いていたことに気がついていた。
  • 三角屋根の家に向かって藤村は駆け出した。二階の窓が内側から開き、ひとりの女性が身を乗り出すのが見えた。それは佳奈ちゃんだった。
  • 藤村は、銀座で「夜行ー津軽」をみたときから、佳奈ちゃんが自分に呼びかけていたことに気がついた。佳奈ちゃんの家は息を吹き返して燦然と輝いていた。まるで、内側から燃えているようだった。

怖さの中に、美しさと切なさがある話。個人的には一番お気に入りです。怖いけど。

途中で出てくる燃える家、津軽中里で児島が吸い込まれていった家、夜行のモデルとなっている家、藤村の「友人」だった佳奈ちゃんの家、それらがすべて同一の外見となっています。

児島はなぜ三角屋根の家に惹かれてしまったのか、燃える家は本当に「佳奈ちゃん」の家だったのか。時間も空間も捻じ曲がった不思議な雰囲気の中、雪化粧に彩られて物語りは進んでいきます。

最終的に藤村は佳奈ちゃんの家にたどり着き、そこで物語は終わります。

第四夜 天竜峠

「第四夜 天竜峠」では、田辺が語り部となります。田辺はこのグループで最年長、「夜行」の作者である岸田道生ともっとも深い関係がある人です。

田辺の話の概要は以下のとおり。

  • 田辺は伊那市の伯母夫婦のところに遊びにいき、豊橋に帰る途中であった。
  • 電車に乗ると、ボックス席の反対側に中年のお坊さんと女子高生が乗っていた。
  • 田辺は岸田の友人であった。「夜行」を書いているときも、たびたび岸田のアトリエに遊びに行っていた。岸田は、自分の家に友人を招き、「岸田サロン」を開いていた。
  • ボックス席に乗っていた中年の坊さんは、岸田サロンにいた「佐伯」という男だった。
  • 佐伯は「夜行ー天竜峡」という岸田の銅版画を持っていた。
  • 佐伯は岸田の死後、「夜行ー天竜峡」を持ち出した。女子高生は、なぜかそのことを知っていた。佐伯は「岸田を殺したのはその女だ」と悲鳴を上げ、無人駅に降りていった。
  • 田辺は、岸田のアトリエの一室である「暗室」を思い出していた。女子高生は、「私たちはずっと一緒だったの」といった。

登場人物の中で、長谷川を除いてもっとも岸田と親交が深かった田辺。偶然、岸田の家に田辺同様出入りしていた佐伯と出会うことで物語が進んでいきます。

他の章と違い、岸田にぐっとフォーカスが当てられているこの章。田辺も佐伯もある程度常識的な感じが漂うので、他の章に比べると恐怖感は控えめです。謎の女子高生は気になるところですが。

夜行がどのように生まれたのか、岸田はどのように死んでいったのか。「夜行ー天竜峡」はどのように佐伯のもとにわたったのか。岸田は本当にその女子高生に殺されたのか。

その女子高生とは何者なのか。田辺が最後にいる世界は、現実世界なのか、岸田の暗室なのか。

女子高生がつぶやく「私たちはずっと一緒だったの」とは、何を意味しているのか。

第五夜 鞍馬

「第五夜 鞍馬」では、導入部同様大橋が語り部となります。

話の概要は以下のとおり。

  • ようやく全員が重い腰を上げ、鞍馬火祭に出かけていく。
  • 岸田には、「夜行」と対を成す「曙光」という連作があった。
  • 大橋は、他の仲間たちとはぐれてしまった。
  • 大橋が仲間たちに電話をかけると、仲間たちの様子がおかしい。みな、「本当に大橋なのか?」という問いかけをしてくる。
  • 中井から電話がかかってきて、「河原町三条まで出てきてくれ」といわれる。
  • 中井の話によると、大橋は英会話スクールの仲間たちと鞍馬の火祭を見に行く途中でいなくなり、10年間行方不明だったという。長谷川は、失踪などしていなかった。
  • 中井と柳画廊にいってみたところ、そこには「曙光ー鞍馬」という銅版画があった。
  • 大橋は、「夜行」と「曙光」が表裏一体をなす作品であることに気がついた。そして、「曙光の世界」では、岸田は生きていた。
  • 岸田に連絡を取ったところ、岸田の妻が電話に出た。そして、岸田の妻は長谷川だった。
  • 大橋は、「夜行」を通り抜けて別の世界(「曙光」の世界)にきたようだった。

大橋は「長谷川が失踪していた」と思っていましたが、実は失踪していたのは大橋でした。

曙光の世界から夜行の世界に迷い込み、そこで10年間を過ごしていた大橋。その間、仲間たちは大橋を半ばあきらめかけていました。

大橋は再度仲間たちとはぐれることで夜行の世界から曙光の世界に抜け出し、岸田と、岸田の妻となっている長谷川と会話を交わします。そして、大橋や他の人物たちが体験してきた不思議な出来事は「夜行」の世界で起こっていたことを理解します。

大橋は、岸田、長谷川、中井と話している際に再度夜行の世界に戻りますが、ラストでは曙光の世界に戻ることができています。

夜行の世界とはなにか、曙光の世界とはなにか。長谷川とは、大橋とは何者なのか。この小説の中における「現実」とは夜行なのか、曙光なのか。

登場人物たちは、いったい今どの世界で生きているのか。

純粋な怖さ。切なさとはかなさ。謎は謎のまま。

全編読んでみて、さまざまなところにちりばめられている謎はほとんどそのままです。「夜行」と「長谷川」というテーマはどの章にも出てくるものの、基本的には独立した話になっています。

読んでいる途中も、この記事を書いている途中も、何か得体の知れない怖さがあります。最終的に、「いったいどういうことなの?」という疑問に対する明確な答えが用意されていないのも、この不気味さに拍車をかけていますね。

ぼくは基本的に「なるほど、そういうことだったのか!」とスッキリわかるストーリーが好きです。良質なミステリのどんでん返しとかは大好物ですね。そういう意味では、夜行はその対極にある作品といっても差し支えないでしょう。(ぼくが読みきれていないだけ、という可能性も大いにありますが・・・)

とはいえ、そんな些細な辻褄あわせがどうでもよくなるぐらいの恐ろしさ、せつなさ、儚さが同居している稀有な小説です。とてもいい時間がすごせました。

著者の森見登美彦氏へのインタビュー

下記で、著者の森見登美彦氏が「夜行」に関するインタビューに答えています。

pdmagazine.jp

——作家10周年記念作品の締めくくりとなる『夜行』ですが、森見さんの作家としての原点から遡ってみると、この小説の立ち位置はどんなところにあるのでしょうか?

森見:実は、デビュー前に自分が書きたいと思っていたのは『夜行』のような小説だったんです。ただ、いざ『太陽の塔』でデビューして、『四畳半神話大系』や『夜は短し歩けよ乙女』を書く頃になると、「自分には明朗愉快な小説が向いている」ということを発見したんですね。

とはいえど、勢いのある小説だけでは書いていてしんどくなるので、静かな路線も書きたくなるのですが、それもまた書くのが大変で。要はどっちもしんどい(笑) 小説を書くのは楽しいけども、まあ、しんどい作業です。

 ——(笑)その「しんどさ」の差はどんなところにありますか?

森見:『夜行』のように文章のテンションを抑えて書いている小説は、静かにエネルギーを出しているというか、深く潜っていくという感覚があります。深く潜った先で、自分でもびっくりするようなものを少しずつ探り当てていくというか。

その一方で、派手で狂騒的な作品は、まずはエネルギーを注いで小説を膨らますのが大切で、ある途端に自分がエネルギーを注がなくても勝手に飛んでくれるようになるんです。自分の中で二つの書き方の違いはそういうイメージです。

「飛ぶ」方は、飛ばすところまで登っていくのが結構大変ですが、そこまで行けば飛べるという自信がある。ただ、「潜る」方は、勢いに乗れない分、ずっと潜りながら少しずつ少しずつ慎重にイメージを探さなくてはいけない。今は「ここまで潜れば書ける」という経験値を貯めている最中で、何回も潜っては少しずつ小説の要素を拾い上げていくという風に書いています。

『四畳半神話体系』や『夜は短し歩けよ乙女』のような明るい小説が森見氏の代表作ですが、本当に書きたかったのは今回の「夜行」のような静かで暗い雰囲気の小説だったとのこと。

押しも押されもしない人気作家となった森見氏が、本当に書きたかったものを存分にアウトプットしたのがこの「夜行」ということなのでしょう。

静かな雰囲気の中で進行する得体の知れない物語。今がいつなのか、現実とは何なのか、そういう想いに存分に浸れる小説になっています。

こんな人におすすめ!

おすすめしたいのは、下記に当てはまる人ですね。

  • 森見登美彦ファンの人
  • ぞくぞくする怖さを求めている人
  • 夏の夜長に小説を読みたい人
  • 謎解きよりも雰囲気を楽しみたい人

上記に当てはまる人は、とても楽しめるのではないでしょうか。

直木賞候補になるのも頷ける、非常に良質なホラー小説でした。

 

★次はこの記事をどうぞ