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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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「自分の頭で考える」ために必要な2つの力とその鍛え方を解説する

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。ぼくは昔からずっと、「自分の頭で考えなさい」といわれてきました。

受験勉強のように、何かを詰め込んだり記憶したりすることにはあまり苦手意識はありません。しかしながら、自分から何かを発想したり、それを形にしたりするのは本当に苦手でした。だから、少し前の自分には、こうやってブログで自分の意見を発信することなんて想像もつきませんでした。

仕事でも同じです。ぼくは入社した当初から、とにかく「考える」という行為が苦手で苦手でしょうがありませんでした。コンサルタントとしては致命的にもほどがあります。

何かしらのマニュアルがあったり、定型化されているルーティンワークであればそこそこのスピードと正確性でこなせるのですが、何か自分から生み出す、考えるという行為についてはからっきしでした。

そこでいつも言われるのが、「少しは自分の頭で考えてみなよ」でした。

ぼくだってできることなら自分の頭からすばらしいアイディアや論理的な文章を生み出し、それを世界に向けて発信したいと思っていました。しかし、それができないから困っているのであって、「自分の頭で考えなさい」といくらアドバイスをもらっても、その状況は変わりません。

しかし、それができなければコンサルタントとして働いていくことはできないのもまた確か。だから、ぼくは「そもそも自分の頭で考えるとはどういうことなのか」「そのためには何をすればいいのか」ということを常日頃から考え、改善を重ねていくことにしたのです。

「自分の頭で考える」人が持つ2つの力

まず、「自分の頭で考える」ってどういう状況を指すのか、少し考えてみてください。いろいろな答えが返ってきそうな問いかけですね。

  • アイディアを出すこと
  • 物事の本質を探ること
  • とにかく考えること
  • ほかの人が考えていないことを思いつくこと
  • 論理的に考えること

などなど、いろいろあるでしょう。そのどれも間違いではないですが、ぼくがたどり着いた答えはこうです。

★自分の頭で考えられる人は、「適切な疑問を持つ力」と「適切な解を導き出す力」を有している

これは、ぼくが仕事や勉強をしていく中で、常に高いレベルの意見を発信して周りを巻き込んでいる人をつぶさに観察して気づいたことです。

「自分の頭で考える」人は、常に疑問を持ち、質問をしていきます。

  • そもそもの目的と照らし合わせた場合、その施策のプライオリティは本当に高いんですか?
  • すみません、今おっしゃったことから判断するに、2日前に始めた社長報告資料作成はいったんストップしたほうがいいということですよね?
  • まずはじめに私たちが理解しないといけないのは、クライアントの真の要望が何かということではないでしょうか?

彼らの質問により、みんな「はっ」とした顔になり、無駄な議論や活動を止め、正しい方向にいくための議論を進めるようになるのです。

このような適切な質問を常にできる人は、いつもいつも疑問を持ち続けているのです。

  • なんでうまくいかないんだろう
  • この物事の本質は何だろう
  • 成功確率を上げるためにできることは何だろう
  • 同じ過ちを繰り返さないために何ができるだろう
  • 大事な人たちのために自分がすべきことは何だろう

もうひとつ。「自分の頭で考える」人は、適切な解を導き出す力を有しています。

コンサルティングプロジェクトでも、ブログ運営でも、はたまた結婚生活でも、ぼくたちはさまざまな難題にたびたび襲われます。そして、それは単純に白黒つけられるようなものではなく、気の遠くなるような調整作業や前提を組み替えまくることにより、少しずつ少しずつ前に進めなければならないのです。

普通の人は、「こんなのオレにはどうしようもないや」と投げ出し、誰かに責任転嫁したり、逃げたりします。「すぐあきらめる」というのは、思考体力がない人の特徴のひとつでもあります。

「自分の頭で考える」人は、そんなことはしません。その時点でわからない場合は、過去の議論を見直し、整理し、知見がある人に聞き、いったいどこがポイントなのか明確に理解します。そして、どこがボトルネックなのか明確化した後は、それを解決するために全力を尽くすのです。

では、これらの力の鍛え方について解説していきます。

「適切な疑問を持つ力」の鍛え方

「疑問を持て」とはいわれますが、なんとなく意識するだけで質の良い疑問がもてるほど簡単な話ではありません。普通の人は、あえて何かに疑問を持ったりはしないでしょう。そのほうが楽ですからね。

ただ、もし「適切な疑問を持つ力」を鍛えたいのであれば、そのままではダメです。ぜひ、下記の記事で紹介している「頭をフル回転させるワード」を用いて、さまざまな事象について考えてみてください。

★参考記事

下記は、そのなかのひとつ「具体的には?」の解説です。

ぼくが考えを明確にするためによく使うワードNo1がコレです。頭の回転が悪いときって、なんかふわふわしたことを考え続けてるんですよね。ふわふわした抽象的なことを考えることも大事なのですが、いつまでもそれをやっていても埒があきません。

例えばですが、「クライアントの市場参入戦略ってどうすればいいんだろー」とぼんやり考え続けていても、まともな答えが出る気はしないですよね。それを一気に具体レベルに落とすために、「具体的には?」と問いかけてみましょう。

  • クライアントが目指す具体的なゴールは?
  • そのゴールを達成するためになぜ市場参入戦略が必要なのか?既存市場では戦えないのか?
  • そもそもクライアントが今いる市場とは具体的になんなのか?
  • 市場参入戦略とは具体的に何か?

などなど。そうするとどんどん考えるべき問いが増えていって、頭の回転も増します。

「適切な解を導き出す力」の鍛え方

適切な解を導き出す力の鍛え方としては、常に「クローズドクエスチョンに変換すること」をおすすめします。

いろいろな疑問は浮かんでくると思うのですが、それを「なんでだろう?」で終わらせることをせずに、「xxxだと考えられるが、それはあっているだろうか?」というYes / Noで答えられるクローズドクエスチョンにするのです。

そして、可能であればそれを会社の同僚や友人にぶつけ、議論するとさらに考えが深まり、適切な解を導き出す力を鍛えることができます。

★参考記事

ではどうすればいいかというと、答えはひとつです。それは、「自分で考えきったうえで、クローズドクエスチョン(YESかNOで答えられる質問)をする」ということです。

  • この資料とこの資料を読んだ結果、このプロジェクトのゴールは2017年6月までにカナダおよびアラスカの100人-1000人程度の規模のSIerを買収することだと理解しましたが、あっていますでしょうか?
  • 最新の進捗報告レポートをみるとおおむね順調なようですが、シンガポールチームの競合インタビューが予定に達していないですよね。私のほうでシンガポールのチームリードに詳しい状況を確認して、後ほどご報告するということでよろしいでしょうか?
  • 今中間報告資料を作っていて、ストーリーの構成に苦労しています。業界全体のトレンド、クライアントを含めた各社のポジション明確化、対象セグメント内のトッププレイヤーのプロファイリング、成功要因の明確化、クライアントが目指すべき方針と具体的な施策、という流れで作成していこうと思うのですが、問題ないでしょうか?

こんなかんじですね。

こうすることによって、上司は「そうだね、そのまま進めていいよ」「理解はあっているよ」という前向きな反応を返すか、「いやいや、ここは違うんじゃない?」と簡単に指摘を返すだけなので、脳のリソースをそこまで使う必要はなくなるのです。

さらに、こうやってわからないながらも毎回「こういうことかな?」「理想的な状態はこれかな?」というように考えることで、自然と「将来を予測する」「理想的な状態を想像する」などのクセがついていきます。

それが自然にできるようになると、場当たり的に仕事をこなすスタッフから、将来を見通すことが必要とされるマネージャへの道筋が開けていくのです。

自分の頭で考える人がさらに価値を発揮する世の中になる

過去に発表されてきた情報や、他の人の意見の受け売りにはほとんど価値がない現在、ぼくらはなんとしても「自分の頭で考える」という力をつける必要があります。正直一筋縄でいかないところはありますし、時間もかかりますが、

  • 適切な疑問を持つ力
  • 適切な解を導き出す力

という二つの力を鍛え抜き、「自分の頭で考える」人にトランスフォームしていきましょう。

★次はこの記事をどうぞ