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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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トランプ政権の閣僚をまとめてみた

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。日本時間の1月21日午前二時過ぎ、ついにトランプ大統領が誕生しました。

トランプ氏が何を考えてどのような政治をしていくのか、非常に興味深いところではあります。そして、そこは彼がどのような人物を閣僚として指名するのかに大きく依存するところでもあります。

現在までのところ、トランプ氏が指名している閣僚たちについてまとめてみましたので、よろしければご覧ください。

指名者一覧は、下記記事を参考にしています。

jp.reuters.com

全員の情報をシンプルにマトリクスでまとめてみました。概要を把握したい人は、下記の画像を拡大してみてください。

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副大統領:マイク・ペンス(インディアナ州知事)

www.sankei.com


副大統領就任が決まったマイク・ペンス氏は、1959年6月7日生まれの57歳。米中西部インディアナ州コロンバス出身で、インディアナ大学法科大学院修了後、弁護士やラジオ番組の司会者を経て、2001年から下院議員を6期務めた。13年からインディアナ州知事を務め、何度も来日して日系企業の誘致に熱心に取り組んでいる。

熱心なキリスト教徒として知られ、共和党の支持層では原理主義的な福音派など宗教右派からの信頼が厚い。過去には大統領選への出馬を取り沙汰されたこともあった。今回の大統領選共和党候補者選びでは、トランプ氏と最後まで争ったテッド・クルーズ上院議員を支持していた。

大統領の右腕となる副大統領となるのはマイク・ペンス氏です。彼はもともと弁護士だったのですが、ラジオ番組の司会者を経て下院議員になるという非常に面白い経歴をたどっています。

その後下院議員となり、2013年にはインディアナ州知事ともなった政治家です。キリスト教徒であり、強硬な保守派であるといわれています。

ペンス氏は何回も来日して日系企業誘致を熱心にしていたらしいです。ペンス氏が副大統領となることで、日本にも良い影響が出るかもしれませんね。

ペンス氏はTPPの支持者であり、即時撤退を表明しているトランプ氏とは政策の齟齬がありますが、ここについてはどのように調整がなされていくのか、非常に興味深いところです。

また、ペンス氏は「宗教の自由回復法(Religious Freedom Restoration Act)」という、インディアナ州でLGBTの人たちへのサービスを拒否する権利を認めた法律に署名したという過去もあります。少数派の人たちに対しては、厳しい立場でのぞむのではないかと考えられますね。

国土安全保障長官:ジョン・ケリー(海兵隊退役大将)

www.sankei.com

国土安全保障省は国境警備やテロ対策などを指揮する。トランプ氏が選挙戦で唱えたメキシコ国境の壁建設や、イスラム教徒の入国禁止などの政策で重要な役割を担う。

ケリー氏は海兵隊出身。イラク戦争で戦場を指揮した経験もある。中南米を担当する南方軍司令官を最後に退役した。テロや麻薬の脅威が国境を越えて米国に入り込むと警戒していた。

国土安全保障省長官はジョン・ケリー氏。バリバリの軍隊出身ですね。イラク戦争も経験しているということで、現場感を持った政策ができる可能性が高いといえます。

トランプ氏と思想はかなり近いとも言われているジョン・ケリー氏。実は彼はアフリカのタリバン掃討作戦時に息子が死んでしまっているという悲しい背景も持っています。その分ISISをはじめとするテロ組織への憎しみは激しく、テロ対策は充実するかもしれませんね。彼は、その後息子の死に対して公式に言及はしていないようですが、親であればもちろん憎しみの気持ちはあると考えるのが普通です。

ジョン・ケリー氏は、軍内部からの信望はとても厚い一方、その発言によりオバマ氏との軋轢が絶えなかったとの声もあります。例としてあげられるのは、グアンタナモ収容所の廃止に関する反対ですね。

ともあれ、軍出身で強硬派であるジョン・ケリー氏。国土安全保障省長官として、トランプ氏と歩調を合わせていくことでしょう。

環境保護局(EPA)局長:スコット・プルイット(オクラホマ州司法長官)

www.asahi.com

プルイット氏は、オバマ政権が導入した火力発電所の排出規制に猛反発。無効を求めて起こした訴訟は、全米の半数以上の州が参加する集団訴訟に発展した。オバマ氏の在任中の規制導入を阻む形となり、規制反対派から「功労者」とみられている。

オバマ政権下で、環境保護局(EPA)は火力発電所の排出規制などに積極的に取り組んできました。今回新たに環境長官に任命されたスコット・プルイット氏は、それに積極的に反対してきた人物です。石油やガス業界との関わりも深いため、アメリカが進めてきた環境保全政策の未来が怪しいと考えられています。

労働長官:アンディー・パズダー(CKEレストランツ・ホールディングズCEO)

jp.reuters.com

トランプ次期米大統領は8日、次期労働長官にファストフード大手CKEレストランツ・ホールディングスのアンディー・パズダー最高経営責任者(CEO)を起用すると明らかにした。

パズダー氏は最低賃金引き上げと労働条件をめぐる政府の規制に批判的なことで知られ、同氏の指名には労働組合などから懸念の声が上がっている。

パズダー氏は66歳。CEOを務めるCKEレストランツはファストフードチェーンの「カールス・ジュニア」と「ハーディーズ」を運営している。

アメリカで、サブウェイ、マクドナルド、バーガーキング、ウェンディーズに次ぐ5番目の規模を持っているファストフードチェーン、「カールス・ジュニア」の運営会社「CKEレストランツ」のCEOであるアンディー・パズダー氏が次期労働長官として指名されました。

アンディー・パズダー氏は、最低賃金引き上げなどの労働者保護政策へ強硬に反対してきたことで有名です。ますます貧富の差が拡大する、という状況になるのでしょうか。

住宅都市開発長官:ベン・カーソン(元神経外科医)

  • ミシガン州デトロイト出身。父親は牧師であったが、8歳の時に両親が離婚し、親権は母が担当、兄と共に引き取った。陸軍準予備役将校訓練プログラム、陸軍士官学校を経て、イェール大学入学専攻は心理学。卒業後数々の職を経て。ミシガン大学医学部に入学、1977年に医学博士号を取得、医師となる。
  • ジョンズホプキンス大学の「ジョン・ホプキンス小児センター」に勤務。33歳の若さで小児神経外科部長となり、頭部が癒着したシャム双生児を分離する手術を成功、1987年に米国で「最も尊敬する医師」で高く評価、話題となる。2013年に引退する。
  • 1996年の映画「ザ・エージェント」で第69回アカデミー賞助演男優賞を受賞したキューバ・グッディング・ジュニア主演のテレビドラマ「奇跡の手」(Gifted Hands: The Ben Carson Story)のモデルとなった。
  • 2015年には大統領選挙の共和党で黒人初の立候補となった。2016年3月4日に選挙戦から撤退したが、3月11日に実業家のドナルド・トランプへの支持を表明する。
  • ドナルド・トランプ次期大統領よりアメリカ合衆国住宅都市開発長官への就任を要請され受諾した。トランプからは「とても能力が高く、思いやりのある人物だ」と評価されている。
ベン・カーソン - Wikipedia

盛りだくさんな経歴を有するベン・カーソン氏。彼はもともと神経外科医です。共和党で大統領候補者としてトランプ氏と戦っていましたが、後に撤退してトランプ支持に回りました。

ベン・カーソン氏は医者としても非常に評価が高い人物だったようです。テレビドラマのモデルにまでなる、というのは相当ですよね。ベン・カーソン氏は、1987年に頭部が結合した双生児分離手術をドイツで実施しており、見事成功させたという実績もあります。世界を代表する超一流の医師、といっても過言ではないでしょう。

医師としては2013年に引退しています。ずっと精力的に医療活動を続けてきた人であり、アメリカでとても尊敬されています。

住宅都市開発についてはだいぶ畑違いという印象を受けますが、トランプ氏とはまったくキャラが違うということもあり、トランプ政権の印象は良くなるかもしれませんね。「黒人である」というのも、白人至上主義と見られがちなトランプ氏には好都合でしょう。

大統領首席補佐官:ラインス・プリーバス(共和党全国委員長)

www.nikkei.com

首席補佐官は閣僚級のポストで、大統領の意向を受け、政権を差配する。

これまで大物や側近などが就く例が多い。プリーバス氏が務める党全国委員長は、各州の党組織を束ねている。同氏は地元が同じウィスコンシン州のライアン下院議長ら党主流派とも良好な関係にある。プリーバス氏の人事からは党主流派との協調体制を整える狙いがうかがえる。

10月上旬にトランプ氏の女性蔑視発言が表面化したときにライアン氏ら党主流派はトランプ氏の応援をやめたが、プリーバス氏は一貫してトランプ氏を支えた。大統領選の勝利宣言の際もトランプ氏はプリーバス氏を壇上に招き、貢献をたたえた。今回の人事は論功行賞の側面が濃い。

まだ44歳と若いラインス・プリーバス氏。彼は大統領首席補佐官として指名されています。もともとのキャリアは弁護士ですね。

ラインス・プリーバス氏の思想は保守寄りで中絶や同性婚には反対の立場。トランプ氏と近い価値観を持っているといえそうです。一貫してトランプ氏支持であり、信頼も厚いということです。

トランプ氏が女性蔑視発言をした際、共和党内でも多くの人が彼への支持を表明するのをやめるといった事件がありましたが、プリーバス氏はそれをもものともせず一貫してトランプ氏支持だったとのことです。

若くして大統領主席補佐官という大事なポストを得られたのは、このようにボスを決して裏切らず、信じて戦い抜いたからと言えるかもしれませんね。昔から、「出世したいのであれば自分の上司を出世させることだ」といわれていますが、それを地で行ったのがこのプリーバス氏ということでしょう。

首席戦略官兼上級顧問:スティーブン・バノン(保守系オンラインニュースサイト「ブライトバート・ニュース・ネットワーク」会長)

www.huffingtonpost.jp

アメリカのドナルド・トランプ次期大統領は11月13日、首席戦略官と上級顧問に保守系オンラインニュースサイト「ブライトバート・ニュース・ネットワーク」会長のスティーブ・バノン氏(62)を指名した。バノン氏は白人至上主義者として知られ、反ユダヤ主義者として非難されてもいる。

バノン氏はブライトバートでの活動を控える一方、アメリカ大統領選ではトランプ陣営の最高責任者を務めた。そして13日、次期政権で最高幹部のポストを与えられた。

ゴールドマンサックスへの勤務経験や、米海軍で将校を務めた経験もあるスティーブン・バノン氏。彼は首席戦略官兼上級顧問として指名を受けています。

スティーブン・バノン氏は保守系のオンラインニュースサイトの会長としても名高く、白人至上主義者および反ユダヤ主義者としても広く知られている人のようです。それにしても、今回の閣僚はだいぶビジネス色が強い人が多いですね。

司法長官:ジェフ・セッションズ(共和党上院議員)

www.huffingtonpost.jp

ドナルド・トランプ次期大統領は11月18日、共和党の最右派で、不法移民排斥を主張するジェフ・セッションズ上院議員(アラバマ州)を司法長官に指名した。

セッションズ氏の司法長官選出のニュースに、懸念が広まっている。

彼はかつて、自分は白人至上主義団体KKK(クー・クラックス・クラン)に寛容的と発言し、後に「冗談だった」と釈明している。移民政策で強硬な立場をとるセッションズ氏が、アメリカ司法省を監督・指揮し、法律問題に関し大統領や当局に助言し、政府が提訴された時には連邦政府を代表することになる。

もともと検察官だったジェフ・セッションズ氏。ジェフ・セッションズ氏はKKKに賛同すると発言したことがあり、大きな懸念を呼んでいます。KKKはアメリカの白人至上主義団体であり、黒人やアジア人などを敵対視する団体です。「反社会的団体」と呼称しても問題はないでしょう。

「冗談だった」といっているとはいえ、そういう団体に賛同した経験がある人が司法長官というのは、いかがなものでしょうか。

中央情報局(CIA)長官:マイク・ポンペオ(共和党下院議員)

www.huffingtonpost.jp

ポンペオ氏は陸軍士官学校を卒業し、航空関連企業を設立して成功を収めた。2010年、当時勢いを増していた保守系の草の根運動「ティーパーティー」の支援を受け下院に当選。アメリカとイランの核合意に反対する議員の急先鋒としても知られる。

下院では情報特別委員会に所属。2012年9月、リビア東部の都市ベンガジで大使ら4人が死亡したアメリカ領事館襲撃事件に関する特別委員会の一員でもある。このベンガジ委員会は事件をめぐり、当時のヒラリー・クリントン国務長官とオバマ政権を批判してきた。

また、ポンペオ氏は、アメリカ国家安全保障局(NSA)と同局による違法な情報収集活動を擁護している。NSAの情報収集活動は、2013年に同局職員だったエドワード・スノーデン氏が暴露した。ポンペオ氏は当時、「私は、(NSAの)情報収集活動は、合法、合憲であり、イスラム過激派のテロを打倒する最重要任務に必要なことだと確信している」と記していた。

非常に強硬なスタンスを貫くマイク・ポンペオ氏。彼が次期のCIA長官となります。スパイ活動や拷問などの「情報収集活動」に賛成であり、中絶には強硬に反対、銃規制にも反対しているという人物です。

ジョン・ケリー氏同様、ISISをはじめとしたテロ組織への姿勢は非常に強硬なものとなるだろうと予想できますね。

大統領補佐官(国家安全保障担当):マイケル・フリン(元国防情報局長官)

www.huffingtonpost.jp

ドナルド・トランプ次期大統領は11月18日、国家安全保障を担当する大統領補佐官に、マイケル・フリン元国防情報局長官を指名した。

フリン氏は元陸軍中将で、大統領選でいち早くトランプ氏支持を打ち出した。イスラム教を「癌」と呼び、イスラム教徒に脅威を感じるのは「当然のことだ」と発言する、イスラムに対する恐怖心と嫌悪を駆り立てた人物だ。

フリン氏はトランプ氏が掲げた外交政策に大きな影響を与えた。有事の際、トランプ氏はイスラム蔑視を隠そうともしないフリン氏の意見に大いに耳を傾けることになるだろう。

2016年8月、フリン氏は全世界に約16億人の信者がいるイスラム教について、「宗教を隠れ蓑にした政治的イデオロギー」だと発言した。また、テロ組織が教徒を「敵の内部に潜入」させるとして、イスラム教を「癌だ」と表現し、人々がイスラム教徒を恐れるのは「当然のことだ」とツイートした。

2016年10月11日に来日し、自民党本部で講演も行ったマイケル・フリン氏。彼も非常に強い意見を持っている人物で、なんと「イスラム教は癌である」という発言までしています。

軍事系のポストは本当に強硬姿勢を貫くであろう人で固められていますね。「絶対にテロ組織はつぶしてやる」というトランプ氏の強い意志を感じます。

テロ組織を壊滅に追い込むのは良いとしても、「イスラム教徒を殲滅しろ」みたいなことにならなければいいのですが・・・。

国連大使:ニッキー・ヘイリー(サウスカロライナ州知事)

www.nikkei.com

トランプ次期米大統領は23日、新政権での国連大使にサウスカロライナ州のニッキー・ヘイリー知事(44)を起用すると発表した。新政権の閣僚級ポストに女性が決まったのは初めて。同氏はインド移民の2世。「身内の白人男性ばかり」と言われる人事に幅を持たせ、批判をかわす狙いもありそうだ。

ヘイリー氏は共和党の大統領候補者指名争いでマルコ・ルビオ上院議員への支援を表明し、トランプ氏には批判的な立場だった。その後、大統領選ではトランプ氏支持に。一時は国務長官への起用も噂された。

サウスカロライナ州知事で、インド系アメリカ人であるニッキー・ヘイリー氏が国連大使として指名されました。ニッキー・ヘイリー氏は、アメリカすべての州の中の最年少知事としても有名です。

もともとはトランプ氏サイドではなかったニッキー・ヘイリー氏ですが、それでもポストを得ることがあるのですね。ヘイリー氏は外交経験がゼロですので、そこが不安視されているようです。

ヘイリー氏はインド系で女性ということもあり、トランプ政権の多様性強化にはなりそうですね。そのような狙いももちろんあることでしょう。

教育長官:ベッツィー・デボス(米国児童連盟委員長)

www.sankei.com

デボス氏は共和党への大口献金で知られる富豪で同党の中西部ミシガン州委員長を務めた。大統領選ではブッシュ元フロリダ州知事ら主流派を支持してきた。

義父は米直販大手アムウェイ共同創業者。デボス氏は学校選択を進める団体の代表で、公的資金を受けて民間が運営する特別認可校(チャータースクール)の拡大に取り組んできた。

ニッキー・ヘイリー氏とこのベッツィー・デボス氏、後ほど紹介するイレーン・チャオ氏とリンダ・マクマホン氏が、トランプ新政権での女性閣僚です。ベッツィー・デボス氏は、新たな学校運営の形であるチャータースクールを推進している人物ですね。柔軟に教育方針を変えていくことができるような気はします。

もうひとつ気になるのが、ベッツィー・デボス氏の義父がアムウェイの共同創業者という事実です。義理の父ですから、直接的な影響は受けていないかもしれませんが、どうなのでしょう。アムウェイは、マルチビジネスとして日本では忌避されていますが、商品の質はなかなか良いという話も聞きます。

厚生長官:トム・プライス(下院予算委員長)

www.jiji.com

トランプ次期米大統領は11月29日、厚生長官に下院予算委員長のトム・プライス氏(62)を指名する人事を発表した。整形外科医でもあるプライス氏は、オバマ政権の医療保険制度改革法(オバマケア)に反対してきた。

トランプ氏は声明でプライス氏について「オバマケアを撤廃し、つくり替えるというわれわれの取り組みを主導するのに、非常に適任だ」と起用理由を説明した。プライス氏は「患者や家族、医師のために役立つ保険制度を確保するには、やるべきことが多くある」と決意表明した。

厚生長官は、整形外科医でもあるトム・プライス氏。もともとオバマ氏が推し進めていたオバマケアに大反対していた人物とのことです。

トランプ氏はオバマケアを撤廃して新しい医療制度を導入する気満々ですから、そういう意味では適任なのかもしれませんね。実際に医療経験がある人が厚生長官になる、というのはなかなか良い気がします。

運輸長官:イレーン・チャオ(元労働長官)

jp.wsj.com

チャオ氏(63)は2001年、ジョージ・W・ブッシュ大統領(当時)より労働長官に指名され、アジア系米国人女性として初の閣僚となった。ブッシュ政権の8年間で最後まで任務にとどまり、その全期間で任務を全うした唯一の閣僚だ。

ジョージ・H・W・ブッシュ政権では運輸副長官を務めた。

ハーバード・ビジネス・スクール卒のチャオ氏は政界入りする前、シティグループに勤めたほか、募金仲介団体ユナイテッド・ウェイの最高経営責任者(CEO)を務めた経歴を持つ。2009年に保守系シンクタンク、ヘリテージ財団(ワシントン)の特別研究員となり、ウェルズ・ファーゴやドール・フードなどの企業取締役会や、国立第二次世界大戦博物館などの非営利団体の理事会に加わった。ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)を傘下に擁する米ニューズ・コープの取締役にも就いている。

またまた超ハイスペックな女性ですね。

イレーン・チャオ氏は、ハーバード・ビジネス・スクールを卒業してシティに勤務、CEO経験があり、シンクタンクでの研究員などなど非常にきらびやかな経歴を持つ人物です。2001年にも、当時のブッシュ政権下で労働長官を務めていたとのことで、政治経験もちゃんとあります。

イレーン・チャオ氏の生まれは台湾の台北とのことで、親近感が湧きますね。広大な国土を持つアメリカにとって運輸関連インフラは非常に重要ですから、活躍を期待したいところです。

財務長官:スティーブン・ムニューチン(元ゴールドマン・サックス・グループ幹部)

jp.wsj.com

ムニューチン氏は過小評価された資産を利用して巨額の利益を上げたことで知られる。米映画界の資金調達にも尽力したほか、大統領選では6カ月にわたりトランプ氏の資金管理を統括してきた。

金融業界におけるムニューチン氏の経歴は、トランプ氏が大手銀行を激しく批判し、ヘッジファンドに恩恵をもたらしてきた税金の抜け穴をふさぐと公約するなど、選挙戦で展開してきた「ポピュリスト」的な主張と対照だ。トランプ氏は共和党の予備選や本選を通じ、ライバル候補が金融機関、特にゴールドマン・サックスと強いつながりを持っていることを繰り返し攻撃してきた。

財務長官は元ゴールドマンサックス幹部のスティーブン・ムチューチン氏。彼は伝説の投資家、ジョージ・ソロスと一緒に働いていたこともある、バリバリのビジネスパーソンです。金融のみならず、「アバター」や「ゼロ・グラビティ」など超ヒット映画の製作にも関わっていたりする、とても面白い人物ですね。

こうやって閣僚を見ているだけでも、ゴールドマンサックスは深く政界に入り込んでいることがわかります。一時期の熱狂は去ったとはいえ、金融大手の力はまだまだ強いといえるでしょう。

商務長官:ウィルバー・ロス(WLロス&カンパニー会長・CEO)

www.nikkei.com

トランプ米次期政権の商務長官に、知日派で投資家のウィルバー・ロス氏の就任案が浮上した。ロス氏は企業再建を得意とする著名投資家で、大統領選ではドナルド・トランプ氏の経済政策顧問を務めた。2000年に幸福銀行(当時)を買収するなど日本でも投資経験があり、日米交流団体の会長を務めるなど親日派の1人としても知られる。

商務長官はウィルバー・ロス氏。この人もバリバリのビジネスパーソンです。投資家ですが、特に企業再建を得意とするとのこと。直接話を聞いてアドバイスが欲しいぐらい。

また、ウィルバー・ロス氏は親日家としても非常に有名な方ですね。この人のおかげで日本にいいことがある、というほどうまくは進まないとは思いますが、何かしらプラスの影響が期待されるところです。

国防長官:ジェームズ・マティス(元海兵隊中央軍司令官)

www.huffingtonpost.jp

66歳の軍司令官は、「狂犬」や「戦う修道士」などの異名を持ち、2013年にはイランへの強硬政策をめぐってオバマ氏と対立し、中央軍司令官を解任された。フォーリン・ポリシー誌によれば、マティス氏はイラン政権に対する「軍事行動の二次的、三次的結果を市民に深く考えさせたのです」

国防長官はジェームズ・マティス氏。あだ名がどこかのアニメみたいでメチャクチャかっこいいですが、そのあだ名に恥じない暴れっぷりのようです。

現職の大統領に真っ向から対立し、軍司令官を解任されるとか普通考えられないですよね。そこがトランプ氏が気に入ったポイントなのかもしれませんが・・・。

とにかく、軍関連の閣僚は揃いも揃って超強硬派ということになります。

エネルギー長官:リック・ペリー(前テキサス州知事)

www.huffingtonpost.jp

ペリー氏はシェールガスの採掘やエネルギー関連産業が盛んなテキサス州で2000年から2015年まで知事を務めた。2012年と今回のアメリカ大統領選で共和党候補を目指して出馬し、トランプ氏のことを「保守主義のがん」と厳しく批判していたが、支持が得られず撤退した。5月にトランプ氏支持に回ったが、その後もトランプ氏への疑念を度々表明していた。

「トランプ氏は私のファーストチョイスでもセカンドチョイスでもなかったが、人々が彼を選択した」と、ペリー氏は5月に語った。

エネルギー長官に指名されたリック・ペリー氏は、もともと共和党候補をめぐってトランプ氏と激しく争っていた人です。なかでも「保守主義のがん」という発言はだいぶ過激ですね。

リック・ペリー氏は、大学を卒業したあとに空軍に入り、退役後には父親と一緒に綿花事業に従事、その後テキサス州の下院議員となり、テキサス州の知事にもなっている人です。

「保守主義のがん」発言にあるように、トランプ氏と仲良しというわけではなさそうですが、中絶や同性婚反対など、基本的な保守スタンスは似通っている印象です。

国家経済会議(NEC)委員長:ゲーリー・コーン(ゴールドマン・サックス社長兼COO)

jp.reuters.com

トランプ次期米大統領は、米金融大手ゴールドマン・サックス(GS.N)社長兼最高執行責任者(COO)のゲーリー・コーン氏に対し、経済政策の司令塔である米国家経済会議(NEC)委員長の就任を要請した。NBCニュースが報じた。

コーン氏はゴールドマンのブランクファイン最高経営責任者(CEO)の後任候補として有力視されている人物。

またまたゴールドマンからの人選。ゲーリー・コーン氏は現在もゴールドマンサックスCOOであり、次期CEOとしての呼び声も非常に高い人物です。

ゲーリー・コーン氏、実は失読症(ディスレクシア)であり、文章の読み書きに相当苦労したとのこと。しかし、それを乗り越えてゴールドマンサックスのCOOに上り詰め、今回はNEC委員長就任、というのは素晴らしいですね。こういう人かっこいいなーと素直におもいます。

国務長官:レックス・ティラーソン(エクソンモービル会長兼CEO)

www.huffingtonpost.jp

アメリカのドナルド・トランプ次期大統領は12月13日、次期国務長官にエクソンモービルのレックス・ティラーソン会長兼最高経営責任者(CEO)を指名したと発表した。

ティラーソン氏は1952年テキサス州生まれ。1975年石油最大手エクソンに入社し、2006年CEOに就任した。ロシアの国営石油会社ロスネフチと5000億ドル(約51兆円)の北極海・黒海開発の合弁事業を行うなど、ロシアとの結びつきが深いことで知られる。プーチン大統領は2013年、ロシアの友好勲章をティラーソン氏に授与している。

これもまた超大物、レックス・ティラーソン氏が国務長官として指名されました。もともとエクソンにエンジニアとして入社し、その後エクソン一筋でCEOまで上り詰めたエリート中のエリートです。石油関係の仕事をずっとやってきているため、ロシアとのパイプや地政学上の知識もあり、面白い人選だなという印象です。

プーチン氏が友好勲章まで贈っているということで、レックス・ティラーソン氏はロシアとの関係に欠かせない人物になりそうです。ロシアとアメリカが一触即発状態になると、いよいよ第三次世界大戦が現実味を帯びてくるので、レックス・ティラーソン氏の手腕には期待したいところです。

中小企業庁長官:リンダ・マクマホン(プロレス団体WWE元CEO)

リンダ・マクマホン(Linda McMahon、正式なフルネームはLinda Marie Edwards-McMahon、1948年10月4日 - )は、アメリカ合衆国の経営者。ノースカロライナ州出身、イーストカロライナ大学卒業。プロレス団体WWEの元CEOである。また、単に経営者というだけではなく、WWEのテレビ放送、PPVへ登場する番組出演者でもある。

リンダ・マクマホン - Wikipedia

もっとも衝撃的といえるかもしれないのがこの人選。超有名なアメリカのプロレス団体WWEの元CEO兼出演者でもある、リンダ・マクマホン氏が中小企業庁長官として指名されました。

リンダ・マクマホン氏は、過去に上院議員選挙に出馬したりはしていますが、当選はかなわず政治経験はゼロ。なかなか面白そうですが、いったいどのような政策が展開されるのでしょうか。

内務長官:ライアン・ジンキ(共和党下院議員)

www.sankei.com

トランプ次期米大統領は15日、国有地や天然資源を管理する内務長官に、共和党の下院議員ライアン・ジンキ氏(55)を起用すると発表した。

ジンキ氏は海軍特殊部隊出身で、2015年から西部モンタナ州選出の下院議員。米メディアによると、大統領選で早期からトランプ氏を支持してきた。

米では石炭の総生産量の約40%が国有地で採掘されているが、オバマ大統領は地球温暖化対策のため、新規の採掘認可を凍結している。ジンキ氏は立場を明らかにしていないが、米環境団体などによると、国有地での採掘には前向きな姿勢だとの情報もある。

内務長官はライアン・ジンキ氏。もともとは海軍特殊部隊Navy SEALsに所属していたバリバリの軍人です。

まだ立場は明らかにしていないとのことですが、石炭の国有地からの採掘を再開させるかも、という話があるようですね。オバマ氏が進めていた温暖化政策の進捗に影響がある可能性が高いです。

陸軍長官:ビンセント・ビオラ(高頻度取引企業バーチュ・ファイナンシャル創業者)

jp.reuters.com

政権移行チームが19日、声明を出した。声明によると、ビオラ氏は陸軍士官学校を卒業。2001年9月11日の米同時多発攻撃後、陸軍士官学校の攻撃対応部門の立ち上げに寄与した。

政権移行チームの声明でトランプ氏は「いかにしてリーダーになり、いかなる困難に直面しても大きな成果をどうやって出すかを分かっていて、人生を通して証明してきた人物だ」と評した。

ビオラ氏は声明で「あらゆる紛争において、勝つ方法や手段を確保することにまず重点を置く」と語った。

陸軍長官にはビンセント・ビオラ氏。彼はアメリカの同時多発テロの後、陸軍士官学校で攻撃対応部門を立ち上げたとのことです。また、ビンセント・ビオラ氏は高頻度取引企業(きわめて短い時間で取引をするためのシステムを開発・運営する会社)の創業者でもあるとのこと。

他の軍事関連閣僚同様、「戦いに勝つ」というところに徹底してこだわりそうな印象がある人です。

行政管理予算局(OMB)局長:ミック・マルバニー(共和党下院議員)

jp.wsj.com

 

ドナルド・トランプ次期米大統領は17日、行政管理予算局(OMB)局長に、財政赤字の拡大に批判的なミック・マルバニー下院議員(共和、サウスカロライナ州)を指名すると発表した。

上院が承認すれば、マルバニー氏はトランプ氏が議会に提出する予算教書の取りまとめ役となる。予算教書には医療保険改革法(オバマケア)の撤廃、税制改革、インフラ支出計画といった選挙公約が盛り込まれる見通し。

トランプ氏は17日の発表文で、「現在の米国は20兆ドル近くの債務を抱えるが、ミックは責任ある形で財政を運営する方法や米国が赤字漬けになるのを防ぐ方法について深い信念を持つ精力的な指導者だ」と述べた。

行政管理予算局長に指名されたのはミック・マルバニー氏。下院議員という立場でずっと財政支出削減に取り組んでいた方のようです。

トランプ氏は大幅減税やインフラ投資増加などの公約を掲げていますが、それを実現するために手腕を振るうことでしょう。

国家通商会議:ピーター・ナバロ(エコノミスト)

www.newsweekjapan.jp

トランプ次期米大統領はホワイトハウス内に「国家通商会議(National Trade Council)」を新設し、トップにエコノミストのピーター・ナバロ氏を指名した。政権移行チームが明らかにした。

「国家通商会議の創設は、米製造業を再び偉大にし、すべての米国民にきちんとした職で妥当な賃金を得る機会を提供するとの次期大統領の決意をあらためて示している」としている。

新機関「国家通商会議」のトップには、エコノミストのピーター・ナバロ氏が就任するとのこと。ピーター・ナバロ氏は対中強硬派として非常に有名です。

彼の本はこちら。

アマゾンの本紹介を引用してみましょう。

◆トランプ政策顧問が執筆!◆

  • 経済成長のために必要な原油の中東からの輸送ルートは、太平洋地域の制海権をもつアメリカによって抑えられている。
  • 空母と同盟国の基地を主体にした米軍に対抗するため、安価な移動式のミサイルで叩くという「非対称兵器」の開発を中国は進めてきた。
  • 南シナ海や尖閣諸島の海底に巨大な油田が発見された。
  • 南シナ海や尖閣諸島を囲む第一列島線。その内側の制海権を中国は握りつつある。
  • 歴史上、既存の大国と台頭する新興国が対峙したとき、戦争に至る確率は70%を超える。

経済、政治、軍の内情……。最前線の情報をもとに、米中戦争の地政学を鮮やかに読み解く。トランプの政策顧問による分析で、日本の未来が見えてくる!

興味深いですね。米中関係は非常にホットですので、読んだほうがいいかな・・・。

やはり強硬派が多い印象

対中国、対テロ関わらず、「強いアメリカ」を実現するための強硬派が多い印象ですね。オバマ政権とはガラッと色が変わりそうです。

世界が今後どうなっていくか、注目です。

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