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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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富士そばの超ホワイト経営方針は「損して得取れ」を地でいっている

社会

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★厳選オススメ記事!

こんにちは、Shin(@Speedque01)です。ブラック企業問題が世の中を騒がしている最近ですが、正反対の「超ホワイト経営」をしている企業についてのニュースを見つけました。

下記の「富士そば」に関する記事ですね。

news.livedoor.com

非常に面白く拝読しました。以下で引用しつつ解説します。

従業員の生活が第一

富士そばは「従業員の生活が第一」という経営方針があり、その方針に則って日々の経営を実施しているとのこと。

―社内の会議室には「我々の信条」が貼ってありましたけど、従業員の生活が第一という経営方針があるそうですね。
丹 昔から母に言われてたの。「お金が欲しいなら、独り占めしちゃダメ。みんなに分けてやる精神がないと絶対に大きくなれない」って。だから富士そばでも、前年よりよければ給料を増やしなさいと言ってるのね。それさえしっかりしていれば、僕がどうのこうの言わなくても、みんな一生懸命やってくれる。

やっぱり東京にいる時は、お金がないと前に進まないでしょ。それは僕が痛いほど経験してきたから。汚いようだけど、やっぱりお金はあったほうがいいよね。

アルバイトにもボーナスや退職金が出ると聞きましたが、本当ですか?

丹 出してるね。人間は平等なんだよ。僕は生まれた頃に父が死んで、母は僕を学校へ行かせるために再婚したの。でも、弟が生まれてからは、継父は弟ばかりかわいがって、僕はいじめられた。

その時にみんな平等じゃないといけないと思った。それにそのほうが楽なんですよ。売り上げを増やせば、自分たちに返ってくるとわかってるから、僕が何も言わなくても、なんとかして売りたいといろいろ考えてくれる。

富士そばのサイトを見ていたら、ボーナスや退職金のみならず、他にも様々な福利厚生がありました。

fujisoba.co.jp

採用情報サイトによると、アルバイトにも下記の福利厚生があるようです。

  • 年2回のボーナス
  • 有給休暇
  • 特別報奨金
  • 交通費全額支給
  • 退職金
  • まかない
  • 休憩時間も時給に含まれる

・・・素晴らしいな?

一般的に考えたら、ここまでのコストをアルバイトにかけるというのは「損失」以外の何者でもありません。

しかし、富士そばは短期的な利益追求ではなく、従業員の満足度を上げ、それにより質の高いサービスを提供し、顧客満足度も上げ、売上も向上させるというループを描こうとしているのだと思います。

「従業員からの信頼」も内部留保

ブラック企業についての所見も述べられています。

―今、世の中にはブラック企業と呼ばれる会社も多いですが。

丹 あれは損してるなと思うよ。なんでブラックにしなくちゃいけないかね。ちゃんと待遇をよくしてあげれば、みんな働くし、自分も楽ができる。どうしてそんなことをするんだろうね。ああいう企業の経営方針はよくわからない。

―大きい会社でも、内部留保でお金を貯め込むことが問題になっています。それについてはどう感じられますか?

丹 いや、これも内部留保なんだよ。みんなにお金をあげれば、やめずに働き続けてくれるでしょう。従業員は資産だから。

これは非常に大事なポイントです。

企業の価値は、原則としてBS(貸借対照表)とPL(損益計算書)の数値に表れるものであり、そこには従業員の満足度など数値化できないものは入っていません。ですから、いわゆるブラック企業経営者が従業員を使いつぶして短期的な売上を求めるのも当然といえば当然なのです。

いくら口では「従業員が全員幸せに働ける会社を作る」といっても、ホンネでは「とにかく売上増加&コスト削減でどんどん利益あげたい」というのがほとんどすべての経営者が思っていることです。

ただ、そうやって従業員に無理をさせていくと、見えないところからじわじわと崩壊がはじまっていきます。従業員が会社のことを憎むようになり、仕事に手を抜き、サービスレベルが下がり、ひいては会社の評価や売上も下がっていくことになるのです。 

富士そばの経営は「損して得取れ」を地でいっている

この記事のメッセージとしては、「一時的にコストがかかったとしても、アルバイトを含む従業員を大切にすべきだ。なぜなら、最終的にはそれが売上や会社の評価向上として戻ってくるのだから」ということだと考えています。

少々お金をかけても、BSやPLに現れない従業員満足度を向上させることで、最終的な業績につなげるというのは非常に真っ当なやり方です。まぁ、口で言うのは簡単ですが、実行が難しいのですよね・・・。

そして、この学びは企業のみならず私たちにも当てはまることだと考えています。

自分の友人を食い物にするようなマルチ商法にはまったり、自分の文章を読んでくれている人に使ったこともないサービスでアフィろうとしている人が数人ぼくの頭の中に思い浮かびます。

彼らはもちろん短期的にはいくばくかのお金を稼ぐことができるでしょう。しかし、そうやって他人からの信頼を毀損していくと、いつかみなにそっぽを向かれるのは間違いないことです。

短期的な利益追求より、周りを幸せにしていくことで最終的に自分もトクをする、そういう富士そば式経営をぼくも心がけていきたいものです。

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