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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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トランプの何がそんなにイヤなのか、アメリカ人に聞いてみた

社会

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。大統領選、本当にギリギリの戦いでとても興味深く見ていました。最終的にはトランプ大統領が誕生することになりましたね。

Facebookを見ていると、絶望的なポストが並んでいます。やはり一番ショックを受けているように見えるのはアメリカ人ですね。

トランプについてはいろんなことが言われていますが、特に日本人はよくわかっていないまま「なんかやばいらしいぞ!」というノリでSNSにポストしている感が否めません。

下記のKeiさん(id:kei-Imnop)の記事が参考になりますね。

www.keikawakita.com

とはいえ、ぼくが完全に理解しているかというとそんなこともなく。やはりここは当事者に聞くべき。

ということで、ミーティングついでにアメリカ人のコンサルタント2名に「なんかいろいろ言われているけど、トランプについて懸念していることって結局何なの?」と聞いてみました。

いくつか出てきましたので、以下で説明します。

非常に強い人種差別主義者(レイシズム)

まず一つ目に挙げられる懸念は、彼は人種差別主義思想主義者(レイシスト)なのではないか、というもの。

メキシコからの移民やムスリムに対して、彼は下記のような発言をしています。

When Mexico sends its people, they’re not sending their best. They’re not sending you. They’re not sending you. They’re sending people that have lots of problems, and they’re bringing those problems with us. They’re bringing drugs. They’re bringing crime. They’re rapists. And some, I assume, are good people.

Donald Trump’s false comments connecting Mexican immigrants and crime - The Washington Post

日本語に訳すると、以下のような感じでしょうか。

「メキシコが国民をアメリカに送り込むとき、最善を尽くしているとは言い難い。あなたのような人ではなく、多くの問題を抱え、かつ私たちに問題を持ち込んでくるようなやつらばかり送ってくる。彼らはドラッグを持ち込み、犯罪を持ち込む。彼らは強姦魔である。もちろん、中にはいい人もいるかもしれないが。」

最後に付け足しで「いい人もいるかもね」と言っていますが、まあ過激な発言ですね。

メキシコ人のみならず、ムスリムに対しても非常に強硬な姿勢をとっています。

Donald J. Trump is calling for a total and complete shutdown of Muslims entering the United States until our country's representatives can figure out what is going on. According to Pew Research, among others, there is great hatred towards Americans by large segments of the Muslim population.

28 Controversial Quotes From Future President Donald Trump: What The Next United States Commander In Chief Has Said

訳してみましょう。

「トランプ氏は、何が起こっているか完全に把握できるまで、ムスリムの入国を完全拒否することを求めている。 ピュー研究所(Pew Research)によると、ムスリムの大部分が、アメリカ人に対して大きな憎しみを抱いていることが判明している。」

テロを未然に防ぐための方策を考えることはもちろん大事だと思いますが、果たして「ムスリム完全入国拒否」が正しいやり方なのでしょうか。さらに憎しみの連鎖を増すだけな気がしますね。

上記に見られるような非常に強いレイシズムは、一部のアメリカ人にとっては非常に恐ろしいものに思えるとのことです。

今まで人種のるつぼとして多様な価値観を認めてきたアメリカが、白人主義に戻り、少数派の排斥を始めるのではないか。そして、それらが引き金となって世界を巻き込んだ戦争が始まるのではないか。

アメリカ人はそう懸念しているのです。

各国への攻撃的な姿勢

また、各国への攻撃的な姿勢もトランプへの懸念材料です。

中国に対してはこんな発言が。

  • We can’t continue to allow China to rape our country
  • Listen, you motherfuckers, we’re going to tax you 25 percent!

日本語にすると、「中国がアメリカをレイプするのをこれ以上許してはならない」「聞け、このクソ野郎ども。おまえらには25%の関税かけてやるからな!!」みたいな感じでしょうか。

トランプは、いまやアメリカをも脅かす超大国となった中国をこのように刺激しまくっています。

日本に対してもこんな発言が。

Donald Trump has savaged Japan, one of America's closest allies, stating that if the US is attacked, all Japan would do is "sit home and watch Sony television".

He expressed his frustration that the US is bound by treaty to defend the Asian nation but that if the United States is attacked, the Japanese cannot help because of Article 9, which constitutionally forbids it to send armed forces overseas.
Donald Trump savages Japan, saying all they will do is 'watch Sony TVs' if US is attacked and threatening to 'walk' away from treaty

訳してみましょう。

「ドナルド・トランプ氏は、アメリカが攻撃された場合でも、日本人は『家に座ってソニーのテレビを見ることしかしないだろ』と批判した。」

「彼は、日本の憲法第9条にアメリカが縛られていることに不満を感じている。アメリカが攻撃されても、日本は海外に軍事援助をすることができないからだ。」

もしかしたらトランプが憲法9条改正を求めてきて、日本が海外への軍事援助ができるようになる体制を整えてしまう可能性も排除できないですね。そうなったらどこかに移住せねば・・・。

このように各国に噛み付きまくるトランプですが、こういうことを言いまくっていては各国との関係が良くなるはずがありません。こういう発言を続けることでアメリカが孤立してしまうのを、アメリカ人は恐れているようです。

不安定な人格

あまりにもアレな発言が多く、「人間として大丈夫か?」という懸念もあるようです。

下記は女性に関するトランプの発言の一部です。

  • 2011年にトランプと対面したある弁護士が、赤ん坊の娘に授乳するため席をはずしたいといった。ドナルドの反応はひどかった。「トランプは立ち上がり、顔面を真っ赤にして、震えながら指を私に指して叫んだわ。『不愉快だ、実に気持ち悪い』。そして飛び出していったわ。」
  • 「(アンジェリーナ・ジョリーは)たくさんの男たちと付き合ってきから、自分なんてまだまだ赤ちゃんみたいなものさ。でも彼女を魅力的だと思ったことはないね」と2005年のラリー・キングとのインタビューで発言した。
  • (パルプ・フィクションの)お気に入りの部分は、サムが夕食中に銃を取り出して、男にガールフレンドに黙れというよう命令したところだ。あの女に黙れといえ、『女、黙れ』といえ。このセリフが好きだドナルド・トランプの得意技 女性蔑視発言18

「どう考えても叩かれるだろう・・・」という発言をガンガンしまくったり、Twitterでたびたび炎上している様をみていると、アメリカ人もだいぶ不安になるようです。

「なんか、つい弾みで核ミサイルのボタンを押しちゃいそうじゃない?」という懸念が拭い去れないとのこと。ちょっとそれは勘弁して欲しい・・・。

全ては大統領選挙に勝つためで、実際はクレバーに立ち回るのでは?

しかしながら、これらすべては彼が選挙に勝つためのプロモーションではないか、という意見もありました。

有名な「メキシコの壁」についても、「いやーやっぱむずかったわw」といって撤回し、他の政策に注力することも考えられるのではないか、というのは同僚のアメリカ人コンサルタントの弁です。

確かに、トランプは非常に優秀なビジネスパーソンであり、選挙前に綿密に「勝つための戦略」を組み立てていたという推論は成り立ちます。
参考:トランプ氏の名言やキャリア論が普通に良くてワロタ - Outward Matrix

とすると、もしかしたら、本日紹介したような発言のほとんどが計算ずくなのかもしれません。

過激な発言で海外および少数派からのヘイトを集めたとしても、多数からの票を得て大統領になるためにあえてそれをし続けたのかもしれません。

彼が今後どのような政策を打っていくのか、そしてそれが世界や日本にどのような影響を与えるのか、今後も注視していきたいですね。

願わくば、三度目の世界大戦が起きないことを。

参考:トランプ氏も屈した、イスラム教徒の新ロンドン市長カーン氏についてまとめてみた - Outward Matrix