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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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Kindle unlimitedで無料で読める仕事術の本を12冊厳選してみた

おススメ本

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★厳選オススメ記事!

こんにちは、Shin(@Speedque01)です。ぼくは現在コンサルタントとして働いていますが、入社当時はマジで仕事が遅くて泣きたいほどでした。

とはいえ、泣いていても何の解決にもならないので、「仕事が速い人の行動や思考パターンを盗もう」と考え、本を読んだり上司に聞いて、それらの仕事術を実践し続けてきました。もちろん上司から直接受けた教えが最も濃いものであることは間違いないのですが、本で得た知識も捨てたものではありません。

今日は、Kindle unlimitedで無料で読める仕事術関連の本を発掘してきたので、良ければ読んでみてください!
※Kindle unlimitedに関しては、他にもこんな記事を書いています。

では、いってみましょう!

なぜ、あなたの仕事は終わらないのか

最初はこの本。著者の中島氏は、アメリカのマイクロソフト本社で、Windows95の開発に携わっていたプログラマです。

パソコンに詳しくない方のためにわかりやすくお伝えしますと、「ドラッグ&ドロップ」を世界に普及させ、「右クリック」の概念を現在の形にしたのが私です。

いつもメッチャお世話になっている・・・。

そんな凄腕プログラマの彼が語る、仕事を高速化するためのライフハックがぎゅっとつまっているのが本書になります。

  • すべての仕事をスタートダッシュでこなして、絶対に終えられる納期を導き出す
  • 最初の2割の期間を「見積もり期間」としてもらい、実際には、仕事量の8割を終える
  • 最初の2割の期間で8割の仕事ができなかったら、期限を延ばしてもらう
  • 「仮眠を取る」と「マルチタスクをやめる」で、仕事の効率を上げる 

まず、すべての仕事をロケットスタートでこなします。これが鉄則です。忙しくないときこそハードに仕事をこなす必要があるのです。何度も言いますが、ラストスパートこそ諸悪の根源です。このことを絶対に忘れないでください。

このロケットスタートのことを見積もりと呼んだりもします。見積もりの期間はだいたい最初の2日間(最初の2割)です。見積もりというのは名目で、実際は全力で仕事に当たってみるのです。

「ラストスパートではなくスタートダッシュ」という彼の言葉は金言ですね。たしかに炎上プロジェクトでは「何とか間に合わせるんだ!」というノリになってしまうことが大半です。逆にうまくいっているプロジェクトだと、クライアントも巻き込んで開始当初にいろいろ決める&行動してしまい、後は余裕を持っている、という運営の仕方をしていますね。

いつも最後にあわててしまったり、期限を破りがちにとっては、必読の書といえるでしょう。

他社から引き抜かれる人の仕事術

世の中には、いくら転職をしたくてもできない人と、自ら機会を求めに行くまでもなく、有名企業をはじめ多数の会社から声がかかる人がいます。その差はどこにあるのか、後者となるにはどうすればいいのか、という観点で仕事術を解説したのが本書です。

他社から引き抜かれるプロセスを実現するために必要なのが、本書籍の93のノウハウなのです。この93のノウハウは、次の9つのジャンルに分けられます。

まずは、成果を思い切り出すために必要である、

  • 知識も小技も身につける
  • 成果にこだわる
  • 体調・時間・お金の管理を徹底する

という3つ。

続いて、成果を知ってもらうために必要な、

  • 情報収集・発信に長けている
  • 魅せ方にもこだわる

という2つ。 

最後に周囲の人の気持ちを動かし、チャンスをつかむために必要な、

  • キャリアを描き、チャンスをつかむ
  • 視点を高く持つ
  • 人間に向き合う
  • 心を平穏に保つ、

という4つ。 

この中には、独自の調査によって抽出した、これからの時代に合った新しいノウハウもあれば、各界の著名人が書いているビジネス書にあるような、正統派で伝統的なノウハウもあります。

しかし、いずれにせよ、他部署や他社、他業種、他国などの、どこへいっても通用する、仕事とキャリアについての基礎的な考え方についてまとめたつもりです。

93ものノウハウが語られている、非常にお得な本です。いきなりすべてを実践することは難しいと思いますが、できるものからはじめていくと良いかと。

明日から仕事がサクサク片付く すごい! 段取り術

「段取り」に関しては、先輩や上司から常に注意されている人も少なくないのではないでしょうか。しかし、その「段取り」の意味をしっかり理解し、自分の仕事に適用できている方はそこまで多くない印象です。

そういう方には、この本はオススメです。「段取りとは、仕事を楽しくするためにあるルールである」という思想のもとに段取りについて詳細に語られています。

仕事に追われている人は、ほとんどと言っていいほど段取りができていない。私もかつてはそうだったからよくわかる。

段取りは、仕事に取りかかる前にさまざまなことを予測し、予定を決め、何をいつまでにどうするか、時系列でスケジュールに落とし込んでいく作業だ。しかし、単にスケジュール通り仕事をやる、計画通りに仕事を進めるということが段取りではない。

段取りを立てる上でまず大切なことは、仕事に関わるすべての人の気持ち、相手の都合も考えるということだ。いい段取りは、一人ではできない。スタッフの気持ちや都合を考え、「報・連・相」を仕事の中に組み込んでいくことが大切になる。

会社は軍隊ではない。仕事の進め方が自分に合わなければ、その会社から去っていくのも自由だ。上司とそりが合わないと去っていくのも、当然の権利と言える。

だからこそ仕事に関わる人の気持ちを大切に思い、参加するメンバーの力を統括することも重要になる。それは新入社員であろうと中堅であろうと、同じである。

たとえば確認事項はリストをつくり、定例会議、朝礼のあとや週の始めに確認をするといいだろう。考えてみてほしい。突然、上司から“今日中”の仕事を頼まれたら、あなたはどんな気持ちになるだろうか。そういう上司には、段取り力が欠けている。

会社は団体戦である。仕事に関わるすべての人の気持ちを束ねることで、組織としての力は高まる。人の力を結束するためにも、モチベーションを高め、無駄のないスケジュールのもとで仕事をしてもらう。

これこそが、今の時代に最も必要なことかもしれない。

耳が痛いですね。ぼくは自分の仕事ならともかく、全体の段取り、マネジメントはまだまだだなと痛感する毎日です。

下記記事で登場したぼくのかつての上司は、これが完璧にできていましたね。

TIME HACKS!

「時間管理」にフォーカスしたライフハック本。非常に徹底しています。著者は本当にTime hackがすきなんだろうな・・・というのがひしひしと伝わってきます。

心構え的なところから具体的なアクションまで書かれている非常に実用的な本。そもそも時間管理が好きな人が、さらに一歩踏み込む目的で読んでみるといいでしょう。

「習慣は第二の天性」という言葉があるくらい、何かを習慣化することは重要です。ところが人間は弱い生き物なので、「今日くらいは……」とどうしても妥協してしまい、習慣になるまで自分の行動を継続できません。ダイエットしたいという気持ちも、おいしいケーキの前には無力です。

では、なぜ継続できないのか?

それは、逆説的な話なのですが、長い間、継続しようと思っているからなんです。理由はこういうことです。

「継続する」ということはつまり、長期間やることが前提となります。つまり、明日もあさってもしあさっても、ずっとその行為、たとえばダイエットをし続けることになります。そうすると、ついつい「まあ今日くらいは……」と甘えが出てしまうわけです。

1か月のうちの1日だから、とか、1年のうちの1日だけだから、と思うと、人は当然、誘惑に負けてしまう。だから、継続しようとすればするほど、続けられないのです。

ここはぜひ、「今日だけのことなんだ!」と思い込むことが必要です。今日ジムに行かなければならない、と思えば、明日に延期したりはしないはずです。今日やるべきことを、ちゃんと今日やる。これが生活のリズムを作り、結果的に「習慣」となっていくわけです。

そのためのツールが、ToDoリスト。ToDoリストをうまく使うことによって、その日にやらなければならないことを片付け、結果的にそれを継続していくことができる。つまり、ToDoリストで習慣化し、生活のリズムを作り出すのです。これができるようになると、あなたの「天性」がいくつも増えていくことになります。

Todoリストについては、ぼくがいろいろ試行錯誤して作ったもっとも使いやすいものを下記からダウンロードできます。仕事の進め方を劇的に改善することができるので、もしよければダウンロードしてみてください!

「やり残しゼロ!」の仕事術60

名著「イシューからはじめよ」を、徹底的に泥臭く具体例に落とし込んだかのような本です。ここに書いてあるような「当たり前」が徹底できれば、仕事のスピードもクオリティも圧倒的に上がっていくはず。「5つのステップ」は部下にも徹底してもらいたいところですね。

私は、「やる、やらない」を判断するのに、「5つのステップ」を踏んでいます。

5つというと面倒だと感じるかもしれませんが、慣れてくれば判断するスピードは上がっていきます。具体的には、つぎの通りです。

  1. 発生したタスクはどんなに小さくても、必ずTODOリストに記入する
  2. 「やらなかったらどうなるか」を考える
  3. 記入した「タスクの目的」を考える
  4. 同じ結果を出すことができる「代替手段がないか」を考える
  5. 選択肢のなかから、「どれを実行するのか」を決める

またしてもTodoリストのお話。やはり仕事高速化には欠かせないということだと思います。

「仕事のプロセス」の教科書 ――あなたを成功に導く「インバスケット」の思考法

少し前に流行した「インバスケット思考」を仕事プロセスに導入した本です。インバスケットについて、Wikipediaから引用してみましょう。

インバスケットとは、架空の人物になりきり、制限時間の中でより多くの案件を高い精度で正しく処理することを目標とするバーチャル・ビジネス・ゲームのことである。

インバスケット(未処理箱)に入っている案件を処理していくことが求められるゲームなので、「インバスケット」という名前がついたと言われている。

インバスケットのルーツは、1950年代にアメリカ空軍の教育機関で、訓練の結果測定のために開発されたものだと言われている。

その後、一流企業などで管理者、リーダーの教育ツールとして活用されるようになる。近年では、官公庁や中小企業でも、教育・研修ツールとしても使われている。

実施方式としては、条件・環境設定と案件が書かれた書類が受験者に渡され、受験者が制限時間内に案件処理を行う(処理の内容を回答用紙に書く)というものがほとんどである。自由回答式が主流であり、絶対的な正解がないというのもインバスケットの特徴である。

絶対的な正解がなく、問題によって様々な要素を測定できる。また、繰り返すことで総合的なスキルアップが図れる等の理由から、有効かつ幅広い可能性を持ったトレーニングツールとして、各方面で活用されている。

この本の特徴は、「結果」ではなく「プロセス」を評価すべきだ、と強く主張している点です。「結果至上主義」がはびこっている企業ではなかなか導入は難しそうですが、読んでいるとなるほどなーと思わせられる記述が多く、とても面白いです。

結果がすべてであれば、どんな手段を取ろうとも結果が出た人を評価するのは正しいかもしれません。しかしその考え方は、その結果が本当の成果だという裏づけがあって初めて成り立つのです。 

本当の実力者とは、持続して成果を出し続ける人で、一発屋ではありません。その人がどのように考えて、分析し、対策を立てた結果なのか。持続して成果を出す人はそんなプロセスがしっかりとしています。

判断も同じです。一か八かの判断がうまくいったとしても、それは正しい判断ではありません。きちんとしたプロセスを通った判断こそ、正しい判断です。たとえ結果が伴わなくてもプロセスを通った判断をしていれば、長い目で見たとき、一発屋よりも着実に成果があがっているはずです。

とにかくすぐやる人の考え方・仕事のやり方

コンサルティングファームでときたまいわれるのが、「クイック&ダーティー」という言葉です。少々質が悪くてもいいので、さっと仕上げてほしいとき、「これクイック&ダーティーでよろしく」みたいな使われ方をします。

もちろん状況にはよるのですが、いつまでも頭をひねっているよりも、ドラフト版をサッとだして、それをたたき台として改善していくほうが、早くいいものができあがる可能性が高いのです。そういうことをできる人になるにはどうすればいいか、この本に詳しく書いてあります。

人は「気持ち」で生きていると思います。体が健康でも、「気持ち」が充実していないと、何か心に悩みがあると、体の調子まで悪くなってしまう気がします。すぐやることは、この「気持ち」にすごく良いことです。 

仕事でも何でも、私たちには「やらなければいけないこと」と「やりたいこと」があります。つまり、やらないことには解決しない、先に進まないことがあると思います。「あ~、これはどうやってやろうかなぁ」とただ考えているだけでは、全く解決したことになりません。 

ということは、それをすぐにやらず、先延ばしにした場合、先延ばしにしている間中ずっとそのことを頭の片隅に抱えたまま生活していかなければいけないのです。

それが、1つだけだったら、脳のキャパシティも全然問題ないでしょうけど、やらないといけないことややりたいことがいくつもある場合、やらないでおくと、それがどんどん脳の片隅に積みあがってしまい、いずれはキャパシティをオーバーしてしまいます。それは、気持ちにも余裕がなくなるということです。

人は気持ちで生きていますから、気持ちに余裕を持たせるためにも、やりたいことよりもやらなければいけないことをすぐにやることが一番なんです。

「働くパパ」の時間術 仕事も家事も育児もうまくいく!

子どもがいるパパ用に書かれた仕事術の本です。ぼくはまだ子どもはいませんが、そのときに備えて読んでみました。やはり育児や家事をしながら仕事もこなすというのはなかなか大変なもの。具体的な記述も多く、非常に参考になります。

「ママとの会話のノルマ」はワロタ。でも大事ですよね。

いきなりですが、質問です。仕事から疲れて帰ってくると、ママから家事や育児、仕事について、怒涛の勢いのマシンガントークを浴びせられ、蜂の巣にされてしまうことってありませんか(私はあります)。 

これは、決して特別なことではありません。なぜなら、多くの人は1日にある程度の会話をしないとストレスがたまります。私は、その話さずにはいられない一定量を「会話のノルマ」と呼んでいます。

特に、幼い子どもを相手にしているママは、なかなかこの「会話のノルマ」を達成できません。仕事に出ているママも職場では言いづらいこともあるでしょう。だからこそ、心を許せるあなたに対して、「会話のノルマ」を達成しようとたくさん話してくるのです。

この「会話のノルマ」についての対処法はたった1つ。よく聴いてあげることしかありません。あなたからのアドバイスなどは不要です。とにかく、「うんうん」「なるほど」「大変だったね」と、相手の気持ちに寄り添いながら聴いてあげることが最重要項目です。 たったそれだけかと思うかもしれませんが、これで多くのママは救われるのです。1年に何回か高価なプレゼントをするより、毎日でもこの「会話のノルマ」を達成してあげるほうが、ママにも、財布にも優しいのです。 

そして、あなたが伝えたいことがある場合は、すべての「会話のノルマ」が達成されてから、ゆっくりと「それでね……」と語りかければ、ママも心に余裕を持って話を聴いてくれるでしょう。

「段取り」の鉄人―四川飯店・陳健一が語る一流になるための仕事術

四川料理の名シェフ、陳健一氏が語る段取り論。彼のお店の麻婆豆腐、すげーおいしいんだよな・・・。

ビジネスパーソンではなく、調理師の世界での段取り術は、非常に新鮮で読み物としてもとても面白いです。お笑い芸人の本もそうですが、違った世界をのぞいてみるのは楽しいですね。

仕事をするうえで、いつも念頭に置いておかなければいけないことは、「人間は必ずミスをする生き物だ」ということ。どれだけ気をつけても、一〇〇%ミスをしないというのはありえないと僕は思っている。

やっていることがすべて成功してしまったら、これはちょっと怖い。以後それしかやらなくなってしまうようなことだってあるかもしれない。そうではなく、新しいことにチャレンジし、ときには失敗するけれども、失敗の先には成功がある。失敗を学ぶ機会にする、という考え方で向き合うべきだと感じる。

ただし、一番やってはいけないのは失敗を恐れて何もしないこと。それよりはやって失敗しても、勉強すればいい。やって成功すればそれは自分の中に残っていくはず。何もしなければ、何も生まれないのは当然なのだから、まずはチャレンジしていってほしい。

ミスや失敗が起きてしまうのは仕方がない。しかし、だからといって、「ミスをするのが当たり前なら、ミスしてもいいや」と決めつけて、何もしないのは意味がない。事前にさまざまなトラブルやミスを想定することが、より良いサービスを提供するためには欠かせないはずだ。伝達ミス、調理ミス、配膳ミス……。いつ何が起こるかわからないのだから、できる限りの対策、予防策を講じておくことが非常に重要になってくる。

言える、伝わる、仕事が進む! アサーティブ―「自己主張」の技術

しっかり意見を伝えたくても、相手の意見に飲み込まれてしまっていえなかったり、言えたとしても誤解されてヘンに話がこじれたり、そういう経験はみなさんお持ちだと思います。そういうコミュニケーションロスを防ぎ、効果的に仕事を進めるために、この本は「アサーティブ」な自己主張を薦めています。

そのためには、「本気でWIN-WINを目指すべきだ」というのはとても明快でいい主張ですね。

相手にとって本当にメリットのある話であれば、堂々と伝えられるし、ちゃんと聞いてもらえます。自分にとってもメリットのある話なら、伝える意欲も高まります。『WIN‐WIN』のメッセージは、気持ちよく言えて、気持ちよく『YES』をもらえます。いつもきちんと『WIN』を渡してくれる人の話なら、相手も「次はどんな話をしてくれるんだろう」と期待し、「もっと聞きたい」と思うはず。

また会いたい、話を聞きたい、この人と仕事がしたい――。そう思ってもらえれば、あなたにとっても『YES』をもらうチャンスが広がります。

互いに『WIN』を渡し合う協調的な関係、どちらも『WIN』を増やしていける発展的な関係。これが、アサーティブな『WIN‐WIN』のスタイルです。

自分のメリットを最大化するシナリオを用意して、付け足し程度に相手にもメリットを渡す――そんな小手先の『WIN‐WIN』は、すぐに見破られます。「この話に乗れば、自分も儲かるけど、アイツはもっと儲かる」。疑心暗鬼になった相手から『YES』を引き出すことは、かなり難しいものです。 

私の主張は、あなたにとって価値ある『WIN』。 あなたの『WIN』が、私にとっても価値ある『WIN』。大切なのは、本気の『WIN‐WIN』。自分を大事にし、同じように相手も大事にする。このスタンスをしっかり押さえていれば、どんなに難しい状況でも『WIN‐WIN』のシナリオは必ず見つかるはずです。

仕事は“6勝4敗”でいい

ライフネット生命の会長、出口氏の仕事論です。長年の経験に裏打ちされた各論は、重い説得力を持って突き刺さってきます。「仕事は楽しい」を真に受けない、という節は、特にお気に入りです。

「当社には、君の可能性を伸ばす仕事があります」 

採用時には、ほとんどの企業が就活中の学生に対して、いいことばかり話します。新入社員の表情がいきいきしているのは、少なからず「ここで自分の長所を伸ばすぞ」とウズウズしているからです。 

誰もが一度は、こう考えたことがあるのではないでしょうか。「好きなこと、楽しいことをして、給料をもらえたら御の字だ」 

ところが、いざ配属されてみると、「雇用契約書には、“〝仕事は楽しい”〟とは書いてない」という現実に直面します。

日本生命という保険会社に就職した私の新人時代で言えば、待っていたのは、たとえば宛名書きでした。パソコンなどない時代ですから、すべて手書きです。人事の人は「君の可能性を伸ばす仕事があります」と言っていたのに、郵便番号、住所、名前を書き込む日々。

ボヤいていると、先輩からこう言われました。「契約書には仕事が楽しいとは書いてない。給料は我慢料だ。とにかく働け」 その通りかもしれないと腑に落ちるところもありました。たしかに、「仕事は楽しくないものだ」と考えておけば、気が楽になります。

しかし、私には我慢料をもらい続ける数十年は、受け入れ難いものがありました。できるなら楽しく仕事がしたいと思い、知恵を絞ることにしました。

とはいえ、単純作業の宛名書きです。どうやって楽しさを見出すか。私が試したのは、名前から相手がどんな人かを想像しながら宛名を書くことでした。「この人は、きっときれいな女性に違いない。丁寧に書こう」「この人は、おっさんだろうから、ささっと書いてしまおう」 

当時の上司が聞けば、「すべてのお客様が大事なのだから、きちんと書きなさい」と叱られるに違いありません。しかし、こうしたちょっとした知恵を使うことで、単調だった宛名書きがおもしろくなっていきました。

「オレはこんな仕事をするために入ったのではない!」と、へそを曲げてしまっては本人も周囲も誰も幸せになりません。もし、今、あなたがつまらない仕事をやらされていると感じているのなら、へそを曲げる前に自分の気持ちを切り替えることです。

先人の知恵を生かし、仕事をラクにしよう

本というのは、いろいろ試行錯誤してきた優秀な人たちの知恵がギュッと詰まった宝箱です。それが、Kindle unlimtedというサービスのおかげで無料で読める、こんなすばらしいことはありません。

仕事がもしうまくいかず悩んでいるのであれば、一度上記で紹介した本を読んでみて、実践してみてはいかがでしょう。一気に色々変わるかもしれませんよ。