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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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ダメ人間から脱出するための3つのポイントをマジで考えてみた

成長

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。ぼくは、徹底的に気も利かず、理解力もなく、そのくせプライドだけムダに高いまったく使えないタイプの人間でした。

今はどうなの?と問われると、「前よりは少しマシになった」ぐらいで、社会に大きな価値を与えているような方の足元にも及ばないのは確かです。ただ、一応仕事はして多少なりとも社会の役に立っている気はしますし、奥さんや友人、両親等に少しずつ恩返しはできていると思います。

そういう意味では、完全に無価値のダメ人間から、少しずつ脱出できているといえるのではないかと。

「お前なんかに任せられる仕事があるわけないだろ」

「おまえコピーすらまともにできないんだな。もう任せられる仕事ないわ。帰れよ、もうあとやっとくから。」
その言葉を先輩から言われたとき、ぼくは会社に入ってからもう7ヶ月も経っていました。ぼくは厳しい就職活動に吐き気を覚えながらも、なんとか自分が志望していたコンサルティングファームに就職を決めることができました。

入社前の課題図書もしっかり読み、「これから一生懸命働いて、立派なコンサルタントになってやるんだ!」と、ぼくは目を輝かせながら思っていました。 そうして楽しかった研修期間を終え、いよいよコンサルタントとしての初仕事を任されることになりました。

最初のプロジェクトは、クライアントの海外支店立ち上げ時の業務導入サポート。他の支店でどのような業務が行われていて、対象支店ではどういう特殊業務があることが想定されるのか。それらを洗い出し、定着化させるための現場張り付き型のコンサルティングプロジェクトでした。

最初、大量のパワーポイントやワード、エクセルのドキュメントを渡され、「とりあえずそれを読んでおいて」と言われます。言われるがままに読みますが、何がどうなっているのか全くわからない。クライアント先に連れて行かれても、先輩達やマネージャが何を話しているのか、本当に同じ日本語なのかどうか怪しいレベルでわからない。

「議事録を取っておいて」といわれ、ワードを立ち上げながら言葉を拾うものの、日本語として頭に入ってこないため、メモもまったく意味不明なものでした。それを一晩中かけて意味がわからないなりにまとめたものを翌朝先輩に提出しましたが、 「おまえ、いったい何聞いてたんだよ・・・もういいよ、おれやっとくから」 の一言で、ぼくの仕事は巻き取られました。 それからも状況はまったく改善の目処が立ちませんでした。

議事録を書けといわれても、会議の内容がわからない。パワーポイントを作れといわれても、資料の作り方がわからない。エクセルで分析しろといわれても、分析って何をすればいいのかわからない。そんなことの繰り返しでした。いくら新人であっても、ここまでダメだと先輩やマネージャ達もだんだんと愛想を尽かし始めます。

その結果、ぼくが任せてもらえる仕事は、少しずつ、しかし着実になくなっていきました。 最終的に、ぼくがまともにできるのは資料のコピー取りだけとなりました。しかし、そこでも「両面印刷」といわれていたのを「片面印刷」に聞き違え、紙と時間を無駄にする結果に終わりました。

そこであきれた先輩に言われた言葉が、冒頭の言葉です。 「おまえコピーすらまともにできないんだな。もう任せられる仕事ないわ。帰れよ、もうあとやっとくから。」でした。

ある日、ぼくはベッドから起き上がれなくなった

ぼくはコンサルティングファームを志望しているようなタイプでしたから、もちろんプライドは高く、「自分はできる」と勘違いしている学生でした。

ですから、なおさら「自分が全然仕事ができない、ダメなやつなんだ」ということを認めることはできませんでした。

「おまえはコピーすらできないのか」といわれてから、ぼくはさらに自分にムチを打ちました。 (絶対に仕事ができるようになってやる。いくら時間を使ってもいい、立派なコンサルタントになってやる・・・)
ぼくは、目を血走らせながらそう決意しました。

しかし、です。 できない人ができるようになるには、「なんとしてもがんばる」という単純な決意でなんとかなるようなものではありません。毎日6時に起き、出社前に仕事に関係のありそうな本を読んだり勉強をしたり、それから出社して終電過ぎまで働く、そういうライフスタイルにチェンジしてなんとか周りの人たちに追いつこうとしたぼくでしたが、ダメでした。仕事術の本を読んだり、優秀な人たちにアドバイスを貰っても、ダメでした。

今から考えたら、それは当たり前です。 言い方は悪いですが、所詮もともとできる人たちに、できない人の気持ちはわからない。いくら著名なコンサルタントが書いた本を読んでも、優秀な先輩の話を聞いても、結局ぼくの血肉にはなりませんでした。

また、さらに残念なことに、ぼくは精神的にも体力的にも強いほうではありませんでした。それなのに、毎日「おまえはダメ人間だ」「いないほうがいいんじゃないか」というような視線に晒され続け、それを跳ね除けるために早朝から深夜まで働く、そんな日々に耐えられるはずがありませんでした。

数週間たった後、ぼくは自分に異変を感じました。

季節は秋。あんなに色鮮やかだった通勤途中の紅葉が、急に灰色にしか見えなくなりました。
20代前半で食欲旺盛だった自分。食事をほとんど食べられなくなりました。

そして、ぼくはベッドから起き上がることができなくなりました。

頼れるのは自分だけ。

ぼくはそのプロジェクトからリリース(抜けることを指します)され、二週間ほど「体調不良」という名目で家に閉じこもっていました。もしそのとき精神科を受診していたら、何らかの病名がついてもおかしくない状況でした。

ぼくは最後に残った負けん気を振り絞り、考えました。

「できる人が書いたり言ったりしていることは、ぼくにはレベルが高すぎてマッチしなかったんだ。だったら、ぼくはぼくだけのための『うまくいく方法』を少しずつでもいいから作るしかない。そうしないと、ぼくはこのまま一生ダメ人間の烙印を押されたまま過ごすしかなくなる。」

そして、こうも思ったのです。

「ぼくみたいな状況に陥っているのは、おそらくぼくだけではないはずだ。やる気があって、『がんばりたい、活躍したい』と思っているのに、空回りしてしまっていつの間にかダメ人間の烙印を押されてしまった人は、少なくない数いるはずだ。ぼくは、そういう人たちのためにも、ここで沈むわけにはいかない」と。

その後もぼくは苦しみ続けました。その苦しみは、今でもまだ続いています。

しかし、そうやって苦しみながらいろいろと考え、実践し、改善していく中で、少しずつですが「ダメ人間から這い上がるためには何をすればいいのか」という具体的なコツが自分の中に蓄積されてきたことを感じました。今日は、それをお伝えしたいと思います。

ポイントその1:自分はダメ人間だと自覚し、素直に学ぶこと

ダメ人間に共通している特性の一つに、「自分はダメだ」という厳然たる事実から目を背けまくっているということがあげられます。

ダメ人間はいつも、「人はみな素晴らしい」「好きなことをして生きていく」「自分を認めてくれない社会が悪い」などなど体のいい言い訳を考え出し、変わることを拒否します。

そのような言い訳をし続けることで、今はいいかもしれません。それを持ち上げてくれるようなダメ人間仲間と馴れ合うのもいいでしょう。運がよければ、そういうゆるい世界で一生を終えることができるかもしれません。

しかし、ほとんどの人はどこかで「お前の価値は何だ」と真っ向から問われるときがやってきます。そのようなときに、自分自身に言い訳をすることしかできないと、そこでゲームオーバーとなります。

まずは自分自身がダメであることをちゃんと受け入れましょう。
確かにぼくたちは世界でオンリーワンの存在です。ですが、それが何の意味を持つのでしょうか。オンリーワンであることには何の意味もありません。どのような価値を社会に提供できるのか、それだけに焦点を当てるべきです。

この問題については、ヘイコンサルティンググループのディレクター、山口周氏が、著書「天職は寝て待て」で、非常にわかりやすくまとめてくれています。

ナンバー1とオンリー1という対比の構造で考えてみた場合、ナンバー1を目指すにはいまの自分を部分的には否定しながら、より高い目標へと自己を駆りたてていかなければなりませんが、オンリー1であれば、そうした自己否定を経ずに安易に自己充足することが可能である、という違いが見出されます。

オンリー1という言葉は、競争の序列から離れた個人が、それでもなお内在的に価値を有していることを示唆しているように思われますが、実際には「世界に一つだけしかない」ということはそのまま価値を持っていることを意味しません。

足元に転がっている石コロでも全く同じ形のものは世界に二つとないわけで「世界に一つだけのオンリー1なんです」と言われても、価値判断をする側としては「は?だから何?」としか応えられないでしょう。つまり、これらのレトリックは、ナイーブな人たちを慰める一種の「まやかし」でしかないということです。

ここで問題になってくるのが、いわゆる「自分探し」の問題です。最近の若い人を見ていて危なっかしいなと思うのは、過剰な自己愛の時代を生きてきたために、多少でも「自分らしくない」と思える事態に向き合うと、すぐにそこから逃げてしまう傾向があることです。しかし、オンリー1であることをSMAPが肯定してくれても、実生活の上で他者が肯定してくれるかどうかはまた別の問題です。

20~30代前半といった時期に「自分らしさ」を追い求めて自己肯定しようとする度合いが高ければ高いほど、後になって自己否定せざるを得ない状況に追い込まれてしまう可能性が高い。であれば、逆に若いときは不自由さ、自分らしくないことにも「ある程度」は耐える、ということも必要なのではないか、と私は考えています。

下記の記事も参考になるかもしれません。よければどうぞ。

「実力ないのに自己肯定しまくる人」とはできるだけ関わらないようにしたい - Outward Matrix

ポイントその2:「できない」で終わらせず、できるようになる方法を考え抜き、実践すること

 ダメ人間の口グセのひとつが「できない」です。「こんなことできるはずない」「ムリ、できない」「どうやればいいかわからない」・・・そこから何が生まれるのでしょうか。

できないこと自体はしょうがないのです。人それぞれ吸収するスピードは違うし、持っている知識や技術も違う。今までほとんど英語に触れたことのない人を、ネイティブばかりの3時間の会議にぶち込んで議事録を取らせても取れるはずがないし、コンサルティングプロジェクトをやったことのない人に、日系大企業向けに海外展開戦略立案を任せてもまともなアウトプットがでてくるとは到底思えません。

なので、「できないこと」それ自体はしょうがない。もちろん、最初からできるにこしたことはありませんが、それは通常不可能なのです。ただ、その後「できないまま」で終わらせる人と、「何が問題でできなかったのか、どうすればできるようになるのか」と真剣に考え、行動計画を作り、それに沿って改善できる人とでは、圧倒的な差がつくことになります。

かつてのぼくは、「できない」で終わらせるか、せいぜい「もっとがんばる」で終わってしまっていました。もともとのスペックが低いのに、改善もしないというダメ人間一直線の思考と行動ですね。

なにかできないことがあった場合、徹底的に原因を考え抜き、行動に落とし込み、最後までやりきるにはどうすればいいか、過去の記事で書いているのでよろしければご覧ください。

問題の本質、及び原因を考え抜く 

具体的な行動に落とし込み、管理する

何としてでもやり抜く

ポイントその3:「人の役に立つためにはどうすればいいか」という観点で物事を捉えること

ダメ人間は、いつも自分のことしか考えていません。

「ストレスなく暮らせるようになりたい」「好きなことだけして生きていきたい」「他の人にすごいって思われたい」「たくさん金を稼いで贅沢したい」・・・もちろん人として普通の感情であり、これを否定する気はさらさらありません。ぼくもこういう気持ち、普通に持っていますし。

ただ、全部が全部「自分」しか向いていないと、社会のためになる価値を生み出す可能性が限りなく低くなり、最終的には自分自身をも不幸にします。

「自分のことしか考えない、他人や社会がどうなろうと自分には関係ない」という考えを持って好き勝手やっている人が少なからずいますが、最終的にはそれは自分自身の首を絞めることになります。

人は、自分のことを助けてくれた人のことを忘れないものです。苦しいところを助けてくれた人が困っていたら、今度は自分が助けてあげようと思うものなのです。そこの原理をわからず、常に自分の欲望を満たすことにしか目が向かない人はダメ人間だといえます。

しっかりと他者に貢献することはもちろんビジネスでは非常に重要ですが、プライベートでもその感覚を持てている人とそうでない人とでは、大きく差が出てくるといえるでしょう。
参考:周りの人全員を「クライアント」と考えるといろいろラクになるよ - Outward Matrix

いつか、ちゃんとした人になる

ぼくが果たしてダメ人間を完全に脱出できているのかといわれると、おそらく答えはNoです。まだまだできていないところばかりで、ちゃんとした人と話したり仕事をしたりすると、恥ずかしくなることが多くてイヤになります。

ダメ人間を脱出し、ちゃんとした人になることは簡単な道のりではありません。しかし、ぼくはこれからも諦めずにちゃんとした人になろうと思います。

次はこの記事をどうぞ:Todoリストの超具体的な活用方法を紹介するよ - Outward Matrix