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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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クラウドファンディングを汚すのはマジで止めて欲しい

社会

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★厳選オススメ記事!

こんにちは、Shin(@Speedque01)です。こんにちは、Shinです。普段他人を批判する記事は意識的に書かないようにしているのですが、クラウドファンディングのイメージがあまりに悪くなりそうなので、筆を執ることとしました。

こちらです。

www.miyahaya.com

ぼくは宮森さんのことは存じ上げないですが、「さすがにこれはダメだろ」と思ったのが、彼のクラウドファンディングに対するとらえ方です。

クラウドファンディングと聞くといかにも数十万円〜数百万円のプロジェクトじゃないとやっちゃいけないモノと感じる方が多いでしょうが、全くそうではありません。

目標金額が5万円でも全然OKなのです。

むしろ、数万円あればできてしまう、「ちょっと手を伸ばせばできること」で案外みなさんやりたいことをお持ちではないでしょうか。

スカイダイビングやってみたいとか、MacBook欲しいとか。 

いやいや。ちょっとまって。

そもそもクラウドファンディングとは?

クラウドファンディングについていろいろ言われていますが、そもそもクラウドファンディングとは何を目的としているのか、ご存知でしょうか。

ある目的、志などのため不特定多数の人から資金を集める行為、またそのためのネットサービスのこと。

大衆(crowd)と財政的支援(funding)を組み合わせた造語であり、ソーシャルファンディングとも呼ばれる。クラウドファンディングの実施者は、インターネットを利用して不特定多数の人々に比較的低額の資金提供を呼びかけ、必要とする金額が集まった時点でプロジェクトを実行する。

米国では2008年に創設された「Kickstarter」が有名であり、12年7月3日までに6200のプロジェクトが参加、合計2億2900万ドルの資金調達に成功している。日本では「CAMPFIRE」や「READYFOR」を代表とし、映画系・ファッション系・アート系・地域活性化系など、ジャンルを特化したサイトも多数登場している。

クラウドファンディング(くらうどふぁんでぃんぐ)とは - コトバンク

クラウドファンディングとは、「ある目的、志のため、不特定多数の人から資金を集める行為」なのです。ここを外してしまったら、ただのネット乞食行為になってしまう。

宮森さんは、クラウドファンディングを「ネットを利用して適当に金を集められる行為」か何かと勘違いされているのではないでしょうか。

本来クラウドファンディングは、世界を良くしたいと考えている野心的な起業家をサポートするための素晴らしい仕組みなのに、それがすぐバイトすれば貯まるようなお金をせびるようなゴミシステムとして捉えられるようになってしまったら、非常に残念です。

クラウドファンディングが解決する3つの問題

21世紀の産業革命について書かれた名著、「MAKERS」には、クラウドファンディングについても記載があります。

※メチャクチャ面白いので、ぜひ読んでみてください。

下記は世界で一番有名なクラウドファンディングサイト「キックスターター」に関する記述ですが、他のクラウドファンディングサイト全般にも当てはまります。

クラウドファンディングにより、起業家は資金調達できる

キックスターターは起業家が抱える三つの大きな問題を解決してくれる

まず、お金がいちばん必要なときに、前倒しで収入をもたらしてくれる。スタートアップが従来、設立時に資金を調達する理由のひとつは、商品開発、設備、部品の購入、製造にお金がかかるからで、そうした費用は商品を販売しなければ回収できない。

だが、キックスターターが行っているように、売上を予約時に受け取れれば、必要なときに資金を手にすることができるので、ベンチャーキャピタルに頼らなくてもいいし、借金を背負う必要もない。

素晴らしいアイディアや技術があっても、お金がないとき、かつて起業家はベンチャーキャピタルに頼るしかありませんでした。しかし、クラウドファンディングという仕組みができたおかげで、株をベンチャーキャピタリストに渡したり経営に口を出されたりすることなく、自由に資金調達できるようになったのです。

これは起業家にとっては革命的です。「金が欲しい」「自由にやりたい」という二つの要望を、一気に満たすことができるようになったのですから。

クラウドファンディングにより、起業家は顧客をファンコミュニティに変える

次に、キックスターターは顧客をファンのコミュニティへと変えてくれる。プロジェクトにお金を出すことは、ただの商品予約以上の意味があるのだ。ファンはこのチームに賭け、チームはファンに進捗を報告し、製品が生まれる過程でファンからもらったアドバイスや掲示板のコメントに応える。それがプロジェクトへのみんなの参加意識を高め、ファンが口コミでプロジェクトの評判を広げてくれるようになる。

これも素晴らしいメリットですよね。

クラウドファンディングを通じてお金を出した人は、ただの顧客ではなく、ファンとなるのです。今の進捗はどうか、本当に実現できるのか、それをドキドキしながら見守り、開発及び生産が完了したら一気にワッと盛り上がる。本当に素晴らしい仕組みです。

クラウドファンディングにより、起業家は市場調査ができる

さらに、キックスターターは、おそらく新会社にもっとも重要なサービスを提供してくれる。市場調査だ。

資金調達目標額に到達しないプロジェクトは、おそらく市場でも成功しないだろう。商品の開発製造に時間とお金を注ぎ込む前にこの情報を得ることは、なにより貴重であり、スタートアップにとってもっとも不透明な要素のひとつを取り除くことになる。

これらはすべて明らかに理にかなっているのに、ウェブ以前には不可能だった。こうしたクラウドファンディングの目的は単純だ。ある商品をいちばん欲しがっている人々に、その実現を支援する手段を与えること。

支援者は製品の発売後にいずれ支払う金額以上は出さない(普通はそれより低い金額だ)が、商品を受け取る前にこれを支払うことで、小規模企業のイノベーションへの最大の障害を取り除くことができる。それが、初期段階の資本注入だ。

その上、これらのプラットフォームは、ファンがどこにいても見つけてくれる。ウェブ以前に、クラゲファンがどこにいるかをどのように知ることができただろう? 水槽をすでに持っている人たち? インテリア照明を置いている人たち? 動く芸術作品に興味のある人たち? それとはまったく別に、クラゲを卓上に置くとかっこいいと思いついた人たちの新しい市場があるのでは? どうやって答えを見つけたらいいのだろう? そのためにいくらかかるのだろう?

多大な額を投資してスタートアップを始めても、全然鳴かず飛ばずで大ゴケする、というのは珍しくもなんともない話です。しかし、クラウドファンディングを実施することで、始めるための資金をつのりつつ市場調査もできてしまうわけです。

必要な金額まで出資額が届かなかったら、自分達の技術やプレゼン方法に何か問題があるのかもしれないし、そもそも社会から必要とされていないものだったのかもしれない。そういうことが実際の開始前にわかるというのは、起業家にとってはとてもありがたいことですよね。

マトモな起業家たちの芽を摘まないで

クラウドファンディングは、若く優秀だがお金のない起業家をサポートするのに適した素晴らしいサービスです。

だからこそ、何をするのかまったくわからないシェアハウスの資金や、自分でバイトすれば稼げるようなPC購入資金のためにこのプラットフォームを使わないで欲しい。そういうことをするのが主流となってしまったら、起業家達はかつてのようにベンチャーキャピタリストたちからの支援を貰うほかなくなってしまいます。

社会を良くしようとしているマトモな起業家たちの芽を摘まないでください。シェアハウスとか旅行とか自分用PCの購入は、自分で金を出して自分のためにやってください。ぼくが言いたいのはそれだけです。