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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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「自分の軸」探しは今すぐにやめよう

企画

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。今日は、読者の方から頂いたキャリアの悩みについてお答えしていこうと思います。今回で2回目ですね。

募集記事はこちら。

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第一回目の相談はこちら。

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ではでは、相談内容いってみましょう。

自分の軸ってどうやって見つけるの?

初めまして。いつもブログを楽しく拝見しています。

憧れのブロガーであるshinさんに、ぜひ聞いて欲しいキャリア相談があり、メールを送らせてもらいました。よろしくお願いします。

現在大学4年を休学中の大学生です。今は、ベトナムのIT企業にインターンとして、ライティングやWordPressを用いたサイト構築、スクールの資料作成など、いろいろな業務にあたっています。

本来であれば今年就活だったのですが、なぜ就活しなかったのかというと、一言でいえば、社会で生きていく自信がなかったんです。今まで、これといった成功体験がなく、また、これをしたい!というものもなかった。こういった人もそれなりにいるとは思いますが、社会に出る前に、なんとしてでも「これで稼ぐ。これで生きていく。」というものが欲しかったんです。

今の自分の軸は、海外で生活したい、そして、世の中に新しくて価値のあるものを生み出したい、という、まだざっくりとしたものしかありません。そして今、自分がやりたいこと、得意なこと、そして社会に貢献できること、この3つを満たすものは何か、見つけようともがいています。それが就活の軸、そしてこれからのキャリアの軸になると思っています。

日頃の多種多様な業務に加えて、本を読んだり、ブログを書いたり、プログラミングを習ったりしています。幅を広げすぎかもしれませんが、先ほどの3点を満たすもの、これを探すためにも、いろいろなことに挑戦しています。

ブログとプログラミングは、まだ始めたばかりなので、好きか、得意かはまだ分かりません。ただ、書くことは結構好きだと分かりました。

質問なのですが、このような意識で生活していて、果たして自分の軸(3つを満たすもの)は見つかるのでしょうか?

ポイントをまとめましょう。

  • 相談者さんは休学中の大学生、ベトナムのIT企業でインターン中
  • 「これで生きていくんだ!」というものが見つからず、就活はしなかった
  • 「やりたいこと」x「得意なこと」x「社会のためになること」の3要素を満たすキャリアの軸を求めて彷徨っている
  • どうやったらこのキャリアの軸を満たす何かが見つかるの?

またまた答え甲斐のある質問をありがとうございます。

そもそも「自分の軸」なんてものは必要ない

いきなり質問の前提をひっくり返しますが、ぼくはそもそも「軸」なんてものは必要ないと思っています。

もちろん、「自分は一生これで生きていくんだ」「これに打ち込み続けていくんだ」というものが見つかった人は幸せです。しかしながら、そんなものを持っているのは全人口の0.01%以下ではないでしょうか。

もしそれっぽいものが見つかったとしましょう。Wordpressのサイト作成でもいいですし、高校受験指導専門の塾講師でもいいです。相談者さんがそれを軸としたら、もちろんその場では月20万円でも50万円でも稼ぐことは可能でしょう。

しかし、それを未来永劫続けていけるかというと、そんなことは絶対にありません。サイト作成も、受験指導もどんどん質が上がっているかつクラウドソーシングや動画サイト等も出てきていますし、いくらスキルがあっても食べていけなくなる時代がくるかもしれません。

ぼく自身を例にとってみても同じことが言えます。「戦略コンサルタント」というふわっとしたくくりで仕事をしていますが、実際の内容は海外進出支援からマーケティング戦略立案、M&Aサポートだったり新規事業創出、最先端テクノロジ調査など、一貫性は別にありません。笑

もちろんそれをやっていく中で個別の専門知識はつけていってはいますが、「これが自分の軸だ!」と自信を持っていえるものはない。それ一本でその道20年とかやっている人に、知識量や経験で勝つことはできない。でも、それでいいのです。

キャリアは変化するもの。プランドハプンスタンスでいこう

プランドハプンスタンスという言葉をご存知でしょうか。日本語に無理やり訳すと、「計画された偶発性」となります。

  • 「計画された偶発性」理論のこと。
  • スタンフォード大学のジョン・D.・クランボルツ教授が提唱したキャリア論である。
  • キャリアは偶然の出来事、予期せぬ出来事に対し、最善を尽くし対応することを積み重ねることで形成されるというもの。
  • 予期せぬ偶然の出来事をプランドハプンスタンスに変えるには以下の5つの力を磨いておくことが大切であると言われている。
  1. 好奇心(Curiosity):新しい学習機会を模索すること
  2. 持続性(Persistence):失敗に屈せず努力をすること
  3. 楽観性(Optimism):新しい機会が「必ず実現する」「可能となる」と捉えること
  4. 柔軟性(Flexibility):信念、概念、態度、行動を変えること
  5. リスク・テイキング(Risk-taking):結果が不確実でも行動を起こすこと
  • キャリア論の中では、自分の適性等を見つけ、キャリアゴールを目指してキャリアを積んでいく「キャリアアンカー理論」と、偶然発生したことに対応し、その経験の積み重ねで形成される「プランドハプンスタンス理論」が対峙して論じられることがある。

    プランドハプンスタンスとは - コトバンク

簡単に言うと、「キャリアはその場の状況によって可変するものであるから、その場の状況に応じて最善の選択をして最高のキャリアを描こうぜ」 という理論です。

ぼくはこの理論を経験則的に信じています。周りを見ても、「自分の軸はこれだ!」と決めてがんじがらめになっている人よりも、「なんか今度これやることになったんだよねー、チャンス最大限に活かすわ」ぐらいのノリの人のほうが、うまくいっていますね。

プランドハプンスタンスでは、下記の5つの力を磨くことを推奨しています。

  1. 好奇心(Curiosity):新しい学習機会を模索すること
  2. 持続性(Persistence):失敗に屈せず努力をすること
  3. 楽観性(Optimism):新しい機会が「必ず実現する」「可能となる」と捉えること
  4. 柔軟性(Flexibility):信念、概念、態度、行動を変えること
  5. リスク・テイキング(Risk-taking):結果が不確実でも行動を起こすこと

きれいにまとめられていて嫌いではないですが、個人的には下記の3つの「性質」を磨き上げることに注力してみて欲しいです。

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もちろん、絶対に諦めない力 = グリットを磨くことも忘れずに。

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ヘンに将来のことを考えすぎず、目の前の問題をブチ抜き続けよう

おそらく相談者さんは、周りの大学生や大人たちが「将来は何をしたいんだ」「就職活動はどうするんだ」「あなたの軸は何ですか」などなどの雑音をぶつけまくってくるせいで、若干ノイローゼ気味になってしまったのだと思います。

もちろん将来のことを考えてしっかり準備するのは大事です。準備できることがあるのに、それをしないのはただの怠け者です。

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とはいえ、メールを見る限り相談者さんはもう十二分に社会に出る準備ができています。まだ将来は不透明かもしれないですし、稼ぐ力もまだまだかもしれない。でも、そこまでの行動力で海外にインターンに行ったり、いろんな事業を通じて力をつけたのならば、いくらでも相談者さんを欲しがる企業はいると思いますよ。

ヘンに将来のことを悲観しすぎず、目の前の問題をぶち抜きまくっちゃってください。