読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

MENU

10年後の就職活動、「スマート就活」を具体的に想像してみた

就活

スポンサーリンク

★厳選オススメ記事!

こんにちは、Shin(@Speedque01)です。仕事をしている中で最近よく話題になるのが、IoTやスマートシティなどのいわゆる最先端技術です。

意味もわからず「なんとなくすごそうだな」と思っている人が多いこれらのワードですが、具体例を見ていくと少しずつわかってきます。昨日は少しスマートシティについて調べてみました。

上記の記事内容を一部引用してみます。IoTを用いた交通問題の解決例ですね。

スマートシティのもっとも便利な側面の1つが、テクノロジを使って交通と駐車場の問題を軽減することだ。道路に設置されたセンサで、駐車スペースの空き状況を確認できれば、スマートフォンのアプリを使って、リアルタイムで最寄りの空き駐車スペースを発見できるようにすることも可能だ。

Built.ioの最高技術責任者(CTO)であり、サンフランシスコ市のコネクテッドシティの取り組みにおける諮問委員を務めるNishant Patel氏によれば、同市では、市の駐車場でこの機能が利用でき、これを道路上の空き駐車スペースの監視にも拡張しようとしているという。Patel氏は、サンフランシスコ市に対し、次世代の実現技術を特徴づけるようなIoTの利用例を模索するようアドバイスしている。

ドライバーが素早く駐車スペースを発見できるようになると、交通パターンにも大きな影響を与える。バルセロナでは、市の街灯にセンサを組み込み、ユーザーに空き駐車スペースの場所を知らせるようにしたことで、駐車場を探して道路をさまよう車が減り、交通量が減少した。これは当然、環境負荷の軽減に役立つ。町中をさまよう車が減れば、二酸化炭素の排出量も減り、消費燃料も抑えられるからだ。

IoTについて解説した記事も書いているので、よければどうぞ。

www.outward-matrix.com

スマートシティはIoTを活用した情報収集、解析、活用のフレームワークの一つであるとぼくは理解しています。

で、ふと「このフレームって都市だけでなく、人間自体やその活動にも適用できるのではないか」と思ったのです。例えば就職活動とか。

ムダばかりの就職活動

もう言い古されていることではありますが、就職活動は本当にムダが多い活動だとぼくは強く感じています。ぼくの場合、手書きでESを書けといってくるような会社はそもそも出しもしませんでした。そういう思想が蔓延っている会社に先はないですし、自分が入ってもムダに辛い思いをするだけだと考えていたので。

※意味のある苦労をすることは大事だと思いますが、ムダに消耗することには何の価値もありません。そこの差異については下記で書いているので、よければご覧ください。

www.outward-matrix.com

就職活動でムダだなーと思うところは何か、列挙してみます。

  • 会社の上滑りな情報しかわからないのに、無理やり志望動機をひねりださないといけない
  • 本当か嘘か自分でもわからないような自己PRを書かないといけない。紙で書くとかは論外
  • 学歴や現時点の能力的に、絶対にいけない会社は厳然として存在する。なのに、そういうところばかり狙って爆死する(いわゆる大手病)
  • 会社側も学生側も、面接やグループディスカッション、説明会などに異常なまでの時間的、金銭的コストをかける。しかもスーツでクソ暑い
  • 会社側がどういう学生を取りたいか理解していない。結局フワフワした採用基準になり、質の低い採用エージェントや就活サイトがゴミみたいなビジネスを展開する
  • 学生側がどういう会社に入りたいか、自分にどういう適性があるか理解していない。結局、内定ゼロで自殺をしたり、会社に入っても精神的、身体的に壊れてしまう

上記は一例ですが、日本の現在の就職活動には、このような問題が含まれています。

就職活動をスマート化する

今すぐには難しいかもしれませんが、モバイル機器のみならず日々使う全てのものに情報収集および解析機能が付与され、IoTが本格的に実現するのが10年後だと仮定してみます。その世界では、「スマート就活」が実装されているかもしれません。

「人の手をなるべく加えず、センサをもとに集めた個人および企業の情報を解析し、相互にとって最適な解を提供する」というのが、スマート就活の基本的なコンセプトになります。

上記のツイートをもとに、箇条書きで掘り下げてみましょう。

  • 学生の情報(家族の情報、出生地、幼稚園から大学までのすべての学歴および成績、そこでの振舞い、部活動実績、性格、実績など)がすべてひとつのクラウドプラットフォーム上で管理されている
  • 企業の情報も同様に、すべてオンライン上に保存され、定性的な情報も含めて精緻に解析されている
  • 就職活動をする際に、学生は「解析をスタートする」ボタンを押して、30分ほど待てば全世界からオススメ企業リストが送られてくる。オススメ企業リストは、学生の情報と企業の情報をつき合わせた上、一定のアルゴリズムに従って抽出される
  • そのボタンを押せば、オススメ企業とSkypeで電話面談ができる日程を自動でスケジューリング可能(自分の予定との組み合わせはAIが勝手にやってくれる)
  • 電話面談を実施し、条件を話し合って内定承諾。

これは学生側からアクションをとる場合ですが、企業側も同じような手順を取ることができます。

  • AIが自動的に、足りない人材やポジションの情報を人事担当者に渡す
  • 人事担当者は、その情報を元に、適合するような人材を探すようにAIに指示
  • 3-4時間後には、条件にマッチし入社意欲もある人材を抽出
  • その中から数人にSkypeで電話をかけ、条件をいくつか確認する上で内定を出す

こういう感じに就職活動および採用活動を進めることができたら、メチャクチャ楽になりそうじゃないですか?

電脳化と情報収集

まあ、そんな簡単に実現するものでもないことはわかっています。

今現在、企業も個人もそこまでネットには繋がっていません。スマホやPCの履歴でぼくらの活動や思想をある程度追うことは可能ですが、日々の生活までスキャンされるところまではいっていないです。

しかし、今後さらにセンサやモバイル機器の性能が向上し、ぼくらが買ったもの、食べたもの、したことなどの情報はほぼすべてオンライン上で管理されるようになるでしょう。

また、それだけでなくぼくらが「考えていること」「感じたこと」までも収集できるようになるかもしれません。わかりやすい例で言えば、攻殻機動隊の電脳化でしょうか。

脳に直接、膨大な数のマイクロマシンを注入し、神経細胞とマイクロマシンを結合させ、電気信号をやりとりすることで、マイクロマシン経由で脳と外部世界を直接接続する技術。

これによって、ロボットなどのメカニックを直接操作したり、電脳ネット(作中におけるインターネットのようなもの)などのネットワークと直接接続したりできる。その結果、あらゆる情報がリアルタイムで検索・共有可能になり、完璧なユビキタスネットワークを構築した。可視化されたネットワーク上にあたかも自分が入り込んだかのように様々なネットワークを自由に行き来できるようになる。

現在のインターネットのように、ダウンロードにより情報を手元に引き寄せるのではなく、電脳空間と呼ばれる仮想空間や他者の電脳などの情報源に、自らの意識が入り込むことによって情報を得ることから、ネットワーク等にアクセスすることを作中では「ダイブ(dive)」と表現する。

電脳化した者同士であれば、有線・無線を問わず他者との通信が行える他、自分の視覚情報や触覚、さらには感情まで相手に伝えることができる。相手との極めて正確な意思疎通や、記憶装置を外部に設けて必要な情報や自己の記憶を保存して再利用することも可能である(作中では外部硬電脳と表記されている)。

電脳化 - Wikipedia

人体に情報収集機能があるマイクロセンサを埋め込むことで、感情や思想までもビットデータとして収集し、解析の対象とすることができれば、「スマート就活」のための個人ベースでの統合された情報を得ることが可能です。そうすることで、今からでは考えられない精度での「自己分析」が実現されます。

この後の世界はいったいどうなる?

さらに進んだ概念として、人間の脳をそのままネット上にアップロードする「Mind Uploading」という研究まであったりします。

精神転送(せいしんてんそう、英: Mind transfer)とは、トランスヒューマニズムやサイエンス・フィクションで使われる用語であり、人間の心をコンピュータのような人工物に転送することを指す。精神アップロード(せいしんアップロード、Mind uploading)などとも呼ばれる(英語では、mind downloading、whole brain emulation、whole body emulation、electronic transcendenceなどとも呼ばれる)。

マービン・ミンスキーのように知能を機械的なものと考える人やハンス・モラベックやレイ・カーツワイルのようにロボットと人間の社会的融合を推進する人などが特に精神転送の可能性を公言している。

精神をコンピュータに転送する場合、それは一種の人工知能の形態となると考えられ、これをインフォモーフ (Informorph)あるいは "noömorph" と呼ぶこともある。人工的な身体に転送する場合、意識がその身体に限定されるなら、これは一種のロボットとなる。いずれにしても、転送された精神の元の本人であるように感じるなら、これらは人権を主張すると考えられる。

ロボット工学を使った身体に精神をアップロードすることは、人工知能の目標の一つとされることもある。この場合、脳が物理的にロボットの身体に移植されるのではなく、精神(意識)を記録して、それを新たなロボットの頭脳に転送する。

精神転送の考え方は、個人とは何か、霊魂は存在するかといった多くの哲学的疑問を生じさせ、多くの論者を惹きつける。生気論の立場では、精神転送は本質的に不可能とされる。

精神転送が理論的に可能だと判明したとしても、今のところ精神の状態を複製できるほど精密に記録する技術は無く、またコンピュータ上で精神をシミュレートするのにどれだけの計算能力と記憶容量を必要とするかも分かっていない。

精神転送 - Wikipedia

こうやってテクノロジが進化していくと、「人とは何か」「心とは何か」という哲学的命題との融合も見られるでしょう。思想的にも実際のテクノロジーとしても非常に面白いところなので、もう少しいろいろ勉強してみたいものです。

シンギュラリティ提唱者であるカーツワイル氏の著作はメチャクチャ面白いので、こういう話に興味がある人はぜひどうぞ。