読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

MENU

大企業に勝利しろ!「なれる!SE」3巻をガチでレビューするよ

おススメ本

スポンサーリンク

★厳選オススメ記事!

こんにちは、Shinです。今日はぼくの一押しライトノベル、なれるSEの3巻を全力レビューします。

1巻と2巻のレビューはこちら。

www.outward-matrix.com

www.outward-matrix.com

まず、「そもそもどんなラノベなんだよ」というところを簡単に解説します。ストーリーの概要はこんなかんじ。

厳しい就職活動を乗り越え、偶然目に留まった求人広告に魅かれシステム開発会社のスルガシステムに就職が決まった桜坂工兵。期待や不安が入り混じる中、入社した彼を待っていたのは、説明とはまったく異なる実態と、あまりに過酷な会社の業務環境だった。中学生の少女にしか見えないが凄腕のSEである室見立華の下でOJTを受けることになった工兵は厳しく指導される中、システムエンジニアとしての第一歩を踏み出すことになる。

入社早々のトラブルを乗り切った工兵は以降新卒1年目とは思えない働きぶりを見せる。大手企業のDRサイト構築、出版社の移転プロジェクトの完遂、客先の常駐業務、新サービスの開発、管理職業務の担当など幅広い業務をこなし貪欲に働いた工兵は新卒2年目を迎え、新入社員の教育を担当する。(Wikipediaより)

1巻目で就職活動を終え、ネットワークエンジニアとしての第一歩を踏み出した工兵くん。2巻目では新たな部署「オペレーションサービス部」との絡みを通じて、また大きく成長します。今回の3巻目では新たな業務である「提案活動」に、工兵くんが四苦八苦するお話。

一流ベンダーにバカにされる零細ベンチャー

今回は、スルガシステムの社長が提案活動で勝手に接待を行おうとし、激怒したクライアント(業平産業)から出禁にされたところから話が始まります。その結果、工兵くんと彼の上司である室見さんが提案をすることに・・・。

業平産業のRFP(Request for Proposal)説明会に室見さんと工兵くんが出席し、帰りにファミレスでご飯を食べているときに事件が起こります。RFP説明会に来ていた一流ベンダー、JT&Wのメンバーの会話が聞こえてきたのです。

 「それより聞いたか?帰り際にさ、あのガキみたいな女、男の方に説教してるの。エンジニアとしての姿勢がどうとか客との接し方がどうとか、笑っちまうよな。おままごとみたいでさ、微笑ましいったらありゃしない」

「はぁ?エンジニアの姿勢?なんすかそれ。危ないサイトやメールは開かないようにしましょーとか?」

「主任、それエンジニアっていうかユーザー教育のレベルですよ」

「あ、そうか」

野卑た笑いが巻き起こる。

これにブチ切れた工兵くんと室見さんは、なんとしてもJT&Wを倒して業平産業のプロジェクトを勝ち取ることを誓います。

ぼくはエンジニアではなくてコンサルタントですが、やはり大手ファームは強いですね。大手ファームは日系の企業に大体食い込んでいますし、優秀な人も多いです。しかし、上記で引用したような「鼻持ちならないタイプ」も多数存在します。

もちろん大手ファームに入れるということは、一定以上のスペックがあるのでしょう。しかし、会社の看板なしに、数千万円や数億円単位のコンサルティングなりSIなりができるのでしょうか。30にもなっていない若者が、会社名で偉そうにしていると後で絶対痛い目みますよ。

提案書ってどうやって作るの?梢ちゃんすごい。

そんなこんなで提案書作成を始めようとする工兵くんと室見さんですが、実は室見さんは提案経験がない、構築オンリーのガチエンジニアでした。失望する工兵くん。そんなところに、第二巻でのキーパーソン、梢ちゃんがやってきます。

「生粋のエンジニアに提案書を作らせると、やたら詳細な構成図ープロトコルフローや物理・論理構成図を書いてきて以上おしまいとか言い出しますけど、そんなものは提案書の一部でしかありません。今回の提案にどんなスライドが必要で、作ったスライドをどういう順序で並べるか。このあたりが本作業の目的です。」

梢はリストの先頭を指し示した。

「ここに書かれているのは一般的なインフラ提案書の章立てです。まぁ正解なんてありませんからあくまで例ではありますけどー今回の参考になると思います。というかもう面倒ですからこのまま使っちゃってください

「ざっくりしてますね・・・」

「初心者にはざっくりくらいで丁度いいんです。車輪を再発明してもしょうがないですし、応用は基礎を学んでからじっくりやってください」

梢ちゃんは、総合力という観点では室見さんを超えているのではないかと思います。運用部所属ですが、構築でも営業でもどこでも活躍できそう。むしろ複数部署のアドバイザー的立場のほうが全社的にメリットあると思うんですが、どうでしょう。 

そんなこんなで、かなり具体的な提案書の作成方法が学べちゃったりもします。工兵くんと室見さんもどんどんキャッチアップし、かなりいい感じの提案書ができあがりました。しかし・・・

「JT&Wには絶対に勝てない」

「これでJT&Wに一泡吹かせてやれる!」とテンションがあがる室見さんと工兵くん。しかし、なぜか梢ちゃんは物憂げな表情。工兵くんに、「これでJT&Wに勝つことは100%ムリ」と宣言します。

「まっとうな構成、まっとうな章立て、過不足のない資料。こんなもの上場クラスの企業なら普通に作ってきます。社員個々のレベルなんて関係ない。彼らには膨大な提案テンプレート、流用可能な実績、バックヤードの支援があるんです。この規模のRFPに参加する会社なら尚更でしょう」

「・・・!」

「知っていますか?JT&Wの中には提案書のフォーマットを整形するためのチームがいるんですよ。フォントを統一しグリッド線に合わせ、表記ミスがないか確認する部隊。他にも法務、マーケティング、営業支援。その全てが一丸となって今回の提案をバックアップしてくるんです。対して私達はカモメさんをいれても四人だけ。これで本当に勝てると思いますか?」

真っ向からぶつかれば完全に押しつぶされる。社員個々のレベルでは太刀打ちできない現実。工兵くんはどうするのか、ここであきらめるのか、それとも・・・?

なれる!SE、超オススメです

手に汗を握る逆転劇や、リアルな提案書作成方法など、相変わらずいろんなことを楽しく学べるライトノベルです。よければぜひ読んでみてくださいね。