読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

MENU

「プロフェッショナル」を定義する5つの要件

おススメ本

スポンサーリンク

★厳選オススメ記事!

こんにちは、Shinです。久しぶりに波頭亮氏の「プロフェッショナル原論」を読み返してみました。

超一流コンサルタントによるプロフェッショナル論で、非常に読み応えがあります。全力でおすすめしたい本のひとつ。特にコンサルタントに興味がある人は必読です。

「プロ」という言葉をよく私たちは使いますが、そもそも「プロ」とは何でしょう?

お金を貰っていればプロフェッショナル?だとすると、アフィリエイトで月220円稼ぐようなブロガーはプロブロガーでしょうか。なんか違う気がしますね。

波頭氏の定義を見てみましょう。

プロフェッショナルとは、一言で表すならば、「高度な知識と技術によってクライアントの依頼事項を適えるインディペンデントな職業」と定義することができる。

これだけの説明ではすっと入ってきませんね。詳しく見ていくとしましょう。

要件1:高度な職能の保有

第一の要件は職能に関しての規定である。プロフェッショナルは極めて高度な知識や技術に基づいた職能を有していなければならない。

ここでポイントとなるのは、「極めて高度な」というところだと考えています。すなわち、誰にでも簡単にまねできるようなものではなく、極々少数の人しか持っていないような知識や技術を使いこなせること、それがプロフェッショナルの第一要件となります。

こうしてみると、「ただお金を稼ぐ」というレベルの人は早々にアウトですね。アルバイトや、ブログでちょびっと稼ぐレベルのことは誰にでもできるので、「極めて高度」ということはできません。

血の滲むような努力をし続けて得た、誰にも負けないような知識やスキル。それを有していなければプロフェッショナルとは名乗れないということです。そういう意味で言うと、本当に「この人はプロだな」といえるような人ってかなり限られてしまう気がしますね。

要件2:特定のクライアントの問題解決

第二の要件は仕事の形式に関する規定である。プロフェッショナルの仕事は、特定のクライアント(顧客・依頼人)からの特定の依頼事項を解決してあげるという形式を取る。

これは面白い定義ですね。つまり、誰にも頼まれずに何かを発信する仕事のみしている場合は、プロフェッショナルとしては認められないということです。

不特定多数に定型のサービスを提供するのではなく、個々のクライアントの状況や容貌に合わせたオーダーメイドのサービスを提供すること、それが第二の要件となります。

要件3:インディペンデントな立場

第三の要件はプロフェッショナルの身分に関する規定である。プロフェッショナルはインディペンデント、即ち職業人として独立した身分である。

この第三の要件には二つの意味合いが含まれている。一つ目は文字通り、会社や役所といった組織に属さないフリーの立場であるということである。プロフェッショナルは組織に雇われて組織の指示と管理の下で仕事をするのではない。

(中略)

もう一つの意味合いは、仕事を自己完結することができるということである。プロフェッショナルの仕事は依頼人からの問題を解決してあげることであるが、その問題解決に必要なものはプロフェッショナル自身の中に保有している属人的な職能がすべてなのである。

これは少々現在のプロフェッショナル像と乖離が出てきてしまう気がします。

ぼくは戦略コンサルタントという仕事をしていますが、今後いくら努力していったとしても、プロジェクトの内容をひとりですべて把握することはおそらくできません。プロジェクトによっては非常に深い専門知識が必要となる場合がありますが、そのときはその業界やスキルに特化したコンサルタントをチームにアサインします。

もちろんすべてのメンバーがその業界についての知識を一気にインプットすることは必要ですが、最終的なナレッジは、そういう専門のコンサルタントに頼るような機会が多々あります。

弁護士や医者に関しては詳しく存じ上げないですが、おそらくはひとりで完結するような仕事よりも、自分の専門知識を活かしつつも、チームとしての生産性を最大化するような仕事が増えているのではないかと推察しますが、どうでしょうか。

要件4:公益への奉仕

正当なプロフェッショナルであるためには、世のため人のため、即ち公益に寄与することを唯一の動機として働かなければならないのである。

このように深い知識や高い技術を有し、しかもその力を公益への奉仕にのみ行使することが求められているのがプロフェッショナルであるということは、言い換えるならば、深い知識や高い技術を個人の利得のために行使するのであればプロフェッショナルとは呼べないということである。高度な職能を有していても、私的な利益のために働いているのであれば、それは単なる有能なビジネスマンあるいは腕の良い技術屋でしかない。

これメチャクチャ大事!!!!と個人的に思っています。

ある程度優秀であれば、独立して好きなことだけやりながら年収1000万そこそこ稼いでニコニコ暮らしていくことは可能です。しかし、「楽しく暮らしていくこと」が目的で、本当にいいのでしょうか。

せっかく運良く日本に生まれ、他の人の役に立てる力があるのならば、「自分が楽しく生きていく」のではなく、「公益に奉仕する」ということを少しでも考えたほうがいいのではないでしょうか。そのほうが、本当の意味で楽しい生き方になるのではないか、ぼくはそう思うのです。

要件5:厳しい掟の遵守

プロフェッショナルには仕事をする上での厳しい掟が課せられている。職業人として何をなさねばならないのか、また何をしてはならないのかについて、絶対に守らねばならない鉄の掟が定められているのだ。この掟を破った時には、当然プロフェッショナルとして失格であり、その資格は剥奪される。

この掟に関しては、下記の記事で詳しく書いています。

www.outward-matrix.com

下記の5つがここで書かれている「鉄の掟」ですね。

  1. クライアント インタレスト ファースト(顧客利益第一) - 全てはクライアントのために
  2. アウトプット オリエンティド(成果指向) - 結果がすべて
  3. クオリティ コンシャス(品質追求) - 本気で最高を目指す
  4. ヴァリュー ベース(価値主義) - コストは問わない
  5. センス オブ オーナーシップ(全権意識) - 全て決め、全てやり、全て負う

「おまえ全部守れているの?」と面と向かって聞かれたら、ぼくは残念ながら無言になってしまいます。「当たり前じゃないですか。」と答えられるにはまだまだかかりそうですが、本当のプロフェッショナルになるべく日々忘れずにいたい5か条ですね。 

プロフェッショナルは、遥か遠い道のり

本物のプロフェッショナルになるための道のりの遠大さを再認識することになりました・・・。一朝一夕に名乗れるものではないですが、いつの日か「自分はプロフェッショナルである」と胸を張っていえるようになろうと思います。