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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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システム障害を叩き潰せ!!「なれる!SE」2巻をガチでレビューするよ

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こんにちは、Shinです。今日はぼくの一押しライトノベル、なれるSEの2巻を全力レビューします。

1巻のレビューはこちら。

www.outward-matrix.com

まず、「そもそもどんなラノベなんだよ」というところを簡単に解説します。ストーリーの概要はこんなかんじ。

厳しい就職活動を乗り越え、偶然目に留まった求人広告に魅かれシステム開発会社のスルガシステムに就職が決まった桜坂工兵。期待や不安が入り混じる中、入社した彼を待っていたのは、説明とはまったく異なる実態と、あまりに過酷な会社の業務環境だった。中学生の少女にしか見えないが凄腕のSEである室見立華の下でOJTを受けることになった工兵は厳しく指導される中、システムエンジニアとしての第一歩を踏み出すことになる。

入社早々のトラブルを乗り切った工兵は以降新卒1年目とは思えない働きぶりを見せる。大手企業のDRサイト構築、出版社の移転プロジェクトの完遂、客先の常駐業務、新サービスの開発、管理職業務の担当など幅広い業務をこなし貪欲に働いた工兵は新卒2年目を迎え、新入社員の教育を担当する。(Wikipediaより)

1巻目で就職活動を終え、ネットワークエンジニアとしての第一歩を踏み出した工兵くん。2巻目では新たな部署「オペレーションサービス部」との絡みを通じて、また大きく成長します。そこで絡む女性社員、「姪乃浜梢」が室見さんに負けず劣らずすさまじいのもポイント。

システム開発会社に入社し怒涛の4月を乗り切った桜坂工兵。彼が出会った同僚の姪乃浜梢は、小動物系でちょっと天然な気もあるかわいい女子だった。しかし、システム運用担当の梢は、そのシステムを構築する工兵の見た目子供の鬼上司、室見立華と犬猿の仲で──。

とあるモバイルゲームインフラを舞台に、工兵を板挟みにしつつ構築と運用の熾烈な戦いの幕が上がる! システムエンジニアの過酷な実態をコミカルに描くスラップスティック・ストーリー、第2弾! 

小動物系で女の子らしい、出ているところがしっかり出ているという梢ちゃんは結構ぼくのこのみのタイプです。室見さんは一緒にいると疲れそうだし・・・

ぼくの女性のタイプは置いておいて、2巻レビューいってみましょう。

部署同士の軋轢・・・構築と運用が火花を散らす

システムエンジニアリング部のエースである室見さんと、運用担当の梢ちゃんは犬猿の仲。すぐにつかみ合いのケンカをはじめるレベル。業務にも支障が出てくるのでなんとか事態を収拾しようとする工兵くんですが、お互い言っていることが全然違う・・・。

こまった工兵くんは、システムエンジニアリング部長の藤崎さんにアドバイスを求めます。

説明を終えると、藤崎はひどく難しい表情になった。長い腕を組み天井を仰ぐ。

「桜坂君、疑いたくなる気持ちはわかるよ。でもね、彼女達は二人とも嘘をついていない。本当のことを言ってるだけだよ」

「え?でも、それじゃあ」

室見は引継ぎ資料を作ったと言っている。

梢は引継ぎ資料ができてないと言っている。

どっちも正しい?

そんな馬鹿な。

押し黙る工兵に藤崎は口元をへの字に曲げてみせた。

「要はね、リスクに対する考え方が違うんだよ。構築と運用は」

「考え方・・・?」

藤崎はうなずいた。

「構築にとってリスクというのは必ずしも悪いものじゃない。ハイリスクハイリターン、高リスクの案件はそれだけよい実入りをもたらしてくれる。僕らにとってリスクは克服するものであり、それによって高い評価を得られるものだ。でもー運用部隊は違う」

システム関連のプロジェクトにも少々関わったことがあるのでよくわかりますが、エンジニアリングとその後の保守運用の関係は、たびたび悪くなってしまいます。藤崎さんがいっているようなリスクに対する考え方もあり、「クソみたいな設計構築しやがって!!!」「なんでこのぐらいのオペレーションも捌けないんだバかどもが!!!」みたいな罵り合いになることも・・・。

ちなみに、この藤崎さんは非常に好きなキャラクターのひとりです。弱気で冴えないおっさん感を出してますが、なかなかどうして凄腕のマネージャ。第三巻での一言なんか、もうたまりません。(近々紹介しますね)

突然の大規模システム障害・・・梢の真の姿とは

そんなこんなでなんとか室見さんと梢ちゃんの関係を修復しようとする工兵くん。なんとかうまくいきそうだったそのとき、スルガシステムが運用を担当しているソーシャルゲームで、突如大規模障害が発生します。

「・・・わかりました。至急調査します。・・・はい、・・・はい、申し訳ありません。・・・状況判明次第コールバックします。・・・はい、失礼します。」

握り潰さんばかりの勢いで携帯の終話ボタンを押す。室見は血走った目で梢を見据えた。

「あんた達、何やってんのよ!?エスカレーション受けはしょうがないにしても、障害検知一つまともにできないの!?監視システムとアラート通知のフローは先行して立ち上げる、そういう話になってたはずでしょ!?」

物凄い剣幕だった。

梢は気圧されたように上体を引いた。

「な、なんですか藪から棒に。私達が何をしたっていうんですか」

室見はぎりっと奥歯を食いしばり携帯を突きつけた。口元を歪め憎々しげにつぶやく。

「グローブオンラインの担当者からよ。リドルトリルの複数ワールドで障害発生、ユーザーからの苦情の電話がじゃんじゃん入ってるらしいわ。あんた達、インフラ回りは一通り監視してるはずよね?なんでレポートが上がってこないのよ」

「・・・え」

梢の顔から血の気が引く。

企業内部のシステムならともかく、ソーシャルゲームや金融などエンドユーザに直結するシステムの障害はやばいですよね。本当に血の気が引くレベルだと思います。金融関連のシステム構築ですと、一秒システムが止まるごとにウン億円の賠償をしないといけないとかなんとか・・・。 

話はここからが面白い。運用担当の梢ちゃんの本気が見れます。いったい彼女の過去に何があったのか、そしてこの障害を解決することはできるのか・・・。ぜひ本編を読んでみてください。

リアルなシステム運用を学ぼう

この巻は少々工兵くんの影が薄いですが、今後のメインキャラとなる梢ちゃんがガンガンにフィーチャーされています。また、彼女の過去や仕事に対する姿勢などについても非常に響くところがある。

彼女が本気でシステム障害を解決するところは、読んでいて鳥肌が立ちました。室見さんとタッグ組むところとか最高ですね。

とりあえず、1巻を読んだらぜひ2巻もどうぞ!