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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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トランプ氏も屈した、イスラム教徒の新ロンドン市長カーン氏についてまとめてみた

社会

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★厳選オススメ記事!

こんにちは、Shinです。ネットニュースを見ていたら、メチャクチャ目を引く記事タイトルが飛び込んできました。

それがこちら。

www.newsweekjapan.jp

ロンドン新市長に、初のイスラム教徒が選出された!というニュース。さらに、みんな大好きトランプ氏が「カーン氏はアメリカへの入国を認めざるを得ない」という発言をしたとのこと。

いったいどんなバックグラウンドの人なのか、めっちゃくちゃ興味を惹かれました。で、上記の記事を読み進めてみたのですが、情報がぺらっぺら。しょうがないので、自分でこの方について調べてみました。ぼく、こういう明らかな逆境から力を手にする人が大好きなのです。

日本語ソースだと、Wikipedia先生でもこの程度。

ロンドンのパキスタン系イギリス人の労働者階級の家庭に生まれ、 ノース・ロンドン大学(現ロンドン・メトロポリタン大学)で法学の学位を取得し、その後、人権派弁護士としてキャリアを始めた。1994年から2006年までワンズワース特別区議会議員を務めた。2005年の総選挙で下院議員に当選、労働党の代議士として国政に進出した。労働党のゴードン・ブラウン首相は2008年、運輸担当閣外大臣に任命。2010年にブラウン内閣が退陣して以後、「影の運輸大臣」として労働党の中枢で活躍した。

2016年のロンドン市長選において、第1回、第2回共に最大得票数を獲得して新市長への就任が決定した。EU圏の首都において初のムスリム市長の誕生となる。(Wikipediaより)

人物像とか思想とか、そういうものがまったく伝わってこないので、英語文献に当たってみましょうか。

働きづめ、人種差別・・・サディク・カーンの幼少期

人物の思想や行動規範は、幼少期の経験が大きく影響します。まずは彼がいったいどのような幼少期を過ごしていたのか見てみましょう。

Khan was born at St George's Hospital in Tooting, South London, the fifth of eight children (seven sons and a daughter) in a Sunni Muslim family of Pakistani immigrants.

His grandparents migrated from India to Pakistan following the partition of India in 1947, and his parents migrated to England from Pakistan shortly before Khan was born. His late father, Amanullah Khan, worked as a bus driver for over 25 years; his mother, Sehrun, was a seamstress.

Khan and his siblings grew up in a three-bedroom council flat on the Henry Prince Estate in Earlsfield. He attended Fircroft Primary School and then Ernest Bevin School (now Ernest Bevin College), a local comprehensive. Khan studied science and mathematics at A-level, in the hope of eventually qualifying as a dentist. A teacher recommended that he read law, as he had an argumentative personality. The teacher's suggestion, along with the American television programme L.A. Law, inspired Khan to do so. He entered the University of North London to study law.

From his earliest years, Khan worked: "I was surrounded by my mum and dad working all the time, so as soon as I could get a job, I got a job. I got a paper round, a Saturday job – some summers I laboured on a building site.The family continues to send money to relatives in Pakistan, "because we're blessed being in this country.” He and his family often encountered racism, which led to him and his brothers taking up boxing at the Earlsfield Amateur Boxing Club.While studying for his degree, from the age of 18 to 21, he worked on Saturdays at the Peter Jones department store in Sloane Square.(Wikipedia)

日本語で意訳してみますね。

カーン氏は、パキスタン移民家族の8人兄弟の5番目として生まれた。彼の祖父母は、1947年にインドからパキスタンへ移住、彼の両親はカーン氏が生まれる直前にパキスタンからイングランドへ移住。父親はバスドライバーとして25年間以上働き、彼の母親は裁縫士として働いた。

カーン氏と兄弟はHenry Prince Estateで育った。彼はFircroft小学校、その後Ernest Bevin School(現Ernest Bevin College)に通った。カーン氏は科学と数学でAクラスの成績を取り、歯科医を志した。

教師は彼の議論する力の高さを見抜き、彼に法律を読むことを勧めた。LA Lawというアメリカのテレビ番組を見ることで、カーン氏は法律に興味を持ち、University of North Londonに法律を専攻するために入学した。

彼の幼少期は、働きづめであったといっても過言ではない。彼は、「私はずっと働いている両親に囲まれて育ったため、私は働けるようになったときにすぐに働いた。土曜日は新聞配達、夏休みは土木工事をした」といっている。彼の家族は、パキスタンの親戚に送金し続けていた。カーン氏は、「私達はパキスタンに救われたのだ」と述べている。

カーン氏と彼の家族は、たびたび人種差別に苦しめられてきた。その経験が、彼と彼の兄弟をEarlsfieldのアマチュアボクシングクラブへと誘った。彼が大学で勉強したのは18から21の間で、土曜日はSloane SquareのPeter Jonesデパートで働いていた。

なるほど、もともとインドの出自でパキスタンに移り、さらにパキスタンからイングランドへ、という流れの方ですね。ご多分にもれずというか、やはりメチャクチャ苦労しているさまが見て取れます。

非常に聡明で数学や科学が得意、しかし家は貧乏で働けるようになったら速攻働き家に金を入れる、そういう生活をしていたカーン氏。人種差別も受けてめっちゃ悔しかったからボクシングクラブにいくというエピソードもとても好きです。笑

写真を見るとメチャクチャ意志が強そうな顔してるもんな・・・。人種差別に屈せず戦うイメージがガンガン湧いてきます。

ロンドン市長になる前のキャリア

ロンドン市長になる前のキャリアについても、英語版Wikipediaを抜粋してみますね。

Guildford大学を卒業したカーン氏は、弁護士として働き出した。

彼の弁護士として、警察や雇用問題、人種差別等についての問題に携わった。2005年には下院議員に入り、その年に「Newcomer of the Year Award」を受賞。「イスラムの恐怖という非常に難しい問題に対して、粘り強くかつ明確に取り組んだ」というのが受賞理由である。

彼はロンドンのTop100政治家リストの常連であり、有力な議員として名がとどろいている。

長かったので端折りましたが、もう10年以上政治の第一線で働き、評判もとても良い方のよう。今回の当選も、そこでつけた力や人脈によるものなのでしょう。

「移民バスドライバーの息子」とバカにされ続け、貧乏にも耐え抜き、弁護士になり議員になり、今はロンドン市長。確かにこれは一種のドリームストーリーですね。

I'm living in the dream

カーン氏の詳細については、下記の記事も参考になります。(英語です)

www.theguardian.com

非常に苦しい幼少期や、必死に権力と戦った弁護士時代を経て、「ロンドン市長」という地位を手に入れた彼は、これからさらにたくさんのチャレンジをしていくことになるでしょう。

ぼくも含めて、ほとんどの人は彼ほどの逆境の中にいたことはないでしょう。それなのに、なんとなく毎日をダラダラすごして文句ばっかり言っている。そういう人は、一度彼の今までの歩みや今後の方針等をぜひ読んでみて欲しいと思います。(英語ですが・・・)

ロンドン及びイングランドはEUやISIS等様々な問題が山積みですが、ここまでのし上がってきたカーン氏がどのように舵を取っていくのか、今後もウォッチしていきたいと思います。