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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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新入社員に必須なのは"仕事筋を鍛える"こと

成長

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★厳選オススメ記事!

さて、ついに4月ということで、新社会人のみなさまはドキドキしていることと思います。

ぼくもそうでした。「何もできないぼくがコンサルタントなんかになっていいのだろうか、すぐクビになるんじゃないだろうか」「ロジカルシンキング、ファイナンス、マーケティング、英語、IT、いろいろ勉強したり資格を取ったりしないとこの先生き残っていけないよね」等々。思い当たる節がある人も多いかと。「これをやっておけばいい!」という、何らかの正解を求めて焦る気持ちはよくわかりますが、結論から言うとそんなものはありません。

もちろん勉強しないよりはしたほうがいい。しかしながら、将来本当に役に立つかどうかは、その業界や会社の将来の状況、あなたの将来の志向、もっと大きな世界全体の動き等いろいろ変わってくるので、なんともいえないのです。というか、「これさえやっておけば絶対に成功する!金持ちになれる!」というスキルがあるんだったらむしろぼくが教えてほしいです。

仕事筋を鍛えよう

そんな悩める20代の若者、特に入社を目の前に控えてドキドキしている人にオススメしたいのが、この本です。

著者はもともとコンサルティングファーム出身のなかなかアツい感じの方。プロフィールを引用します。

山本真司(やまもと・しんじ)

1958年東京生まれ。経営コンサルタント。慶應義塾大学経済学部卒。シカゴ大学大学院で修士号(MBA with honors)取得。東京銀行、ボストン・コンサルティング・グループ、A.T.カーニーを経て、現在、ベイン・アンド・カンパニーディレクター。

※この本が書かれた11年前の情報で、現在は山本氏は独立されています。

これだけみると、いわゆるエリート街道を突っ走って何の悩みもなさそうな感じを受けますが、本の中身を見るとまったくそんなことはない。むしろ、エリートではない大多数の人に向けて書かれた、真っ当な指南本となっています。メッセージは、「20代のうちはとにかく一生懸命仕事をしまくれ、どうでもいいスキル教信者の戯言に気をとられるな!」になります。ぼくもこれは本当に同感。

本は、著者がモデルとなっているコンサルタント山根氏と、よくいそうな3人の若者が話しながら進む物語形式で、非常に読みやすいです。

マシン性能を磨けば、20年勝てる

一生懸命仕事をすることがなぜ重要なのか。この本では、PCのスペックにたとえてわかりやすく解説してくれています。

「パソコンを思い出してほしい。OSだってバージョンアップされて、どんどん高機能になって、今後はまったく違うOSが生まれるかもしれない。その上に載るアプリケーションもどんどん新しくなって、重いアプリケーションが世に出てくるかもしれないね。五年前のマシン性能、CPU性能とか、 メモリー量とか、ハードディスク容量とか、そんなマシンの性能でいまの最新OSや高機能アプリケーションは動くかね。どうだい織畑君」

「つらいでしょうね。そうか!先々どんなOSが採用されて、どんなアプリケーションが世に出るかわからない。パソコンの場合は、高い性能のマシンに買い替えればよいけれども、我々人間の頭を買い替えるわけにはいかない。だったら、先々、どんなOSスキルが求められて、どんなアプリケーションが載ろうとも動けるように、マシン性能をアップさせればよいということですね。」

 非常に明快な主張です。いくら最近持て囃されているスキルを学ぼうとも、それがいつ廃れるかわからない。もしかしたら、そのようなスキルを持っていることで、新しいスキルが入りづらくなるかもしれない。しかも、10年先に何が必要となるかなんて、だれもわからないのです。

であれば、そのようなモノを求めてふらふらのそのそするのではなく、キッチリ仕事に打ち込んで、どんなときでも結果を出せるような地力をつけること、そこに集中すべきだというのが著者の一貫したメッセージです。

とはいえ、残業しまくれというわけではない

ここから先はぼくの主観です。

ぼくは山本氏の主張には賛成ですが、読み誤ると「わかった!体を壊すか壊さないかの寸前まで仕事をしまくればいいんだな!」となってしまう危険性があるかなと考えています。決してそういうわけではない。

一生懸命仕事をするのは本当に大事なことです。クライアントのために何をすればいいのか必死で考えて、それを実現するために自分のもてる力をフルに発揮するほどステキなことはありません。ぼくももちろんそうありたいと考えています。

しかしながら、毎日毎日仕事のことだけを考え、土日もプライベートも自分の好きな勉強をする時間もない、という状況を善しとする気にはなれません。むしろ、定められた時間の中で最高クオリティの仕事をし、上司や同僚、クライアント含めてシアワセな状況にしてあげた後、終業後や土日は、自分の好きな勉強や、好きな人のために自分の時間を精一杯使い切る、そうすべきではないでしょうか。

一番最悪なのは、仕事でも中途半端、プライベートでも中途半端な状況です。仕事中は「仕事つまらないなー、転職サイトでも見るか」、休みの日は「仕事全然余ってるわー、読書とか勉強とかデートとかしたいけどだめだわー」みたいなかんじ。それって生産性も上がらないですし、自分の力も全然伸びません。友達や彼女とも疎遠になっていってしまうでしょう。

何事にも一点集中、その結果として仕事筋を鍛えること

まとめると、小賢しく「あれ学べば転職で有利かな、金稼げるようになるかな」とか思いながらコソコソやるのではなく、仕事そのものに集中してどんなものでも結果を出せる力をつけることが大事ですよ、となります。そんな感じで仕事を続けてプライベートも充実させていけば、いつの間にか入社直後に感じていた「将来大丈夫かな」という不安は雲散霧消しますよ。