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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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ぼくらのココロとIoT

社会

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★厳選オススメ記事!

IoTについてさらっと学びたい人はぜひ読んでね。

最近人工知能だビッグデータだといろいろ騒がしいですね。最近だと、アルファ碁がイ・セドル九段を打ち負かしたのがだいぶ世界を賑わせたりしています。

trendy.nikkeibp.co.jp

人工知能の発展にも間接的にかかわるのですが、ぼくは今IoTに非常に興味があります。では、そもそもIoTとは何か、みなさんご存知でしょうか?おなじみWikipediaを引用してみましょう。

モノのインターネット(Internet of Things、IoT)は、一意に識別可能な「もの」がインターネット/クラウドに接続され、情報交換することにより相互に制御する仕組みである。「Internet of Everything」や「Smart Everything」、「サービスのモノ化」ともいう。「Internet of Things」という用語は、1999年にケビン・アシュトン(英語版)(Kevin Ashton)が初めて使った用語である。ここでいう「もの」とは、スマートフォンのようにIPアドレスを持つものや、IPアドレスを持つセンサーから検知可能なRFIDタグを付けた商品や、IPアドレスを持った機器に格納されたコンテンツのことである。 

 うわあわかりづらい。。。もう少し簡単にいうと、すべてのモノがネットに繋がるぜ!お互いに情報交換しだすぜ!ということです。・・・これだけだと「ふーん」ですよね。これが本格的に進みだすとどういうことになるのか、ちょっと考えてみましょう。

製造業がサービス業と化す

見出しがカタくてすみません。簡単に言うと、今までモノ作ってそれでおわり!としてきた製造業が、その後も続くサービスを売り物にしだす時代がやってくるということです。

例えば飛行機。飛行機のエンジンを航空会社が買ったら、基本的にエンジンメーカーはあとはあんまりすることがありません。もちろん定期的な保守点検とか、調子が悪くなりそうな時期が来たら新しく売り込むとかはするだろうけど、そのぐらい。

それが、IoTが進んでエンジンがネットに繋がれたらどうなるか。今のエンジンの状態がデータとしてわかるようになり、少しでも調子が悪いところがあったらすぐに交換したり、新しく効率の良い動かし方ができるソフトウェアができたら、それをネット経由でインストールしたり、そんなことができるようになるのです。

これができたら、製造業であっても、その後のサービスをメインの収益源とすることができる。すべての製造業が、今の携帯会社と同じような仕組みになるのです。

なんか前ニュースで、お互いがいい雰囲気になると部屋を暗くする服みたいのがありましたが、これも面白いですよね。いったんプラットフォームとなる服を買って、そこにいろんな機能をインストールしまくることで、メチャクチャいろんな可能性が広がる。

ちょっとビジネスより過ぎてつまんないですかね。そんなあなたに次のトピックを。

大量カスタマイズ生産へ

あとは、"大量カスタマイズ生産"というのも大きなポイントです。

今までの製造業は、「少量カスタマイズ生産」もしくは「大量平準化生産」しかできなかった。オーダーメイドのスーツか、ユニクロのシャツかってかんじ。

大量に作ればそりゃコストは下がる、でも細かい客のニーズまでこたえられない。細かいニーズを完璧に反映しようと思ったら、手間も掛かるし少ししか作れないので、価格もガンガン上がっていく。このジレンマを解決するのは簡単ではありません。

しかしながら、IoTの進化でこの矛盾を解決できるようになる時代が来ているのです。ぼくらがスマホでポチポチっと「こういうものがほしいなー」という情報をお店に送ったら、そのデータが自動的に工場に届き、ネットに繋がっている各ロボットが自動的に自分のために完全にカスタマイズされたものを作ってくれる。

もしかしたら、ぼくらがスマホで検索している履歴や、つけているメガネやコンタクトで見ているもの、ぼくたちの行動を逐一チェックしている体内ナノロボットにより、ぼくらは「スマホで自分の好みを選ぶ」という行動すらすることなく、自動的に一番ほしいものが目の前に届くようになっているかもしれない。月額3000円とか、そんなレベルで。

IoTの行き着く先は、「人とは何か」という根本的問い

そんな感じのIoTでしたが、どうでしょう。面白いと思っていただけましたでしょうか。しかしながら、面白い一方で、ちょっとした不気味さも感じます。もうすでにIoTはどんどんぼくらの生活に入り込んでいます。これがさらに進んでいくとどうなるか。ぼくはIoH(Internet of Human)が本格化すると思っています。

モノにインターネットをつなげられるなら、ヒトにもインターネットをつなげることは可能だ、そう考えても何の不思議もありません。脳の一部をネットにつなぐ(電脳化)、体全てをネットに委ねて幸せな夢を見続ける(マトリックスに囚われる)など、そのようなディストピアを描いたSFはたくさんあります。しかし、現在はそれが目の前に迫っている。

「こんな脆い体でい続けるのは非常に不便だ。腕を切り落として便利なロボットアームをつけたい。」そこまでいかなくとも、「重い怪我もしくは病気をしてしまった。テクノロジーで代替したい」と考える人はたくさんいるでしょう。心臓に重い障害がある赤ちゃんに、100万円程度で人工心臓をつけることができたら、どうするでしょう。かなりの確率で、親は人工心臓を選ぶでしょうし、それを責める権利は誰にもありません。

しかし、そうなってきたときに、ぼくたちは自分自身に根源的な問いを投げかけなければなりません。「ヒトとは何か、ココロとは何か。」と。心臓が機械に置き換わり、脳がネットに繋がれた人間は、果たして人間といえるのでしょうか。ぼくらのココロとは、意思とは、いったい何なのでしょうか。そういう過去からの深遠なる問いに答えを出すのは、果たして人なのか人工知能なのか、どちらでしょうね。

※関連して、落合陽一氏の著作「魔法の世紀」を貼っておきます。

あらゆる虚構、リアル/バーチャルの対比を飛び越えて、僕ら自身が魔法使いや超人になる世界。

知的好奇心がサステーナブルな希望を実現し、コンピュータが自然と人工物とをとりなして新たな自然観を開いていく。その中で人間はより人間らしく、幸福に生きていく。

そんな世紀に向けて静かに動きだしているこの世界を、僕の視点から語っていきたいと思います。 

面白かった。