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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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意識を高める前に、日々の仕事を突き詰めよう

成長

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意識高い系論争がたびたび行われていますが、ぼくのなかでは答えが出ているのであまり気になりません。

結論から言うと、「意識がどうとかどうでもいいから目の前のことをちゃんとやろう」なのですが、「好きなようにしてください」で楠木教授がまたまたイイことを仰っていたので、紹介します。

意識高い系は別に大学生に限った話ではない

ぼくのなかの意識高い系の定義は、"いろいろかっこいいことをいうものの特に自分で何も行動に起こしておらず、ただただ痛々しい感じ"です。(「おまえはどうなんだ」と言う根本的な問いはスルーします。)

確かに大学生に見られがちな特徴ではあるものの、ある程度年がいってもそういう特性を持つ方はいらっしゃるようです。今回紹介する質問者の方は30代中盤ですが、なんかそんなかんじ。

広告代理店に勤務する三〇代半ばの人間です。入社以来、一貫して営業の仕事をしています。会社は大手で安定しており、仕事内容も、大きな不満はありません。給料面でも他業界で働く同世代に比べれば、恵まれています。

ただ、不満がないのが不満といいますか、毎日、同じような日々が続くだけで、自分が成長している気がしません。数年ごとに担当するクライアントは変わりますが、内容は似たり寄ったりで単なる調整役です。しかも、クライアント企業が年々、保守的になってきており、大胆なマーケティングを打つこともありません。

とにかく、社内で話を通すことばかり、失敗しないことばかり考える人間が増えているのです。とはいえ、われわれはあくまでも代理店ですので、クライアントに偉そうに「リスクをとれ」ということはできません。

このまま、リスクをとらないクライアントに尽くすよりも、みずからプレイヤーになって、事業会社に移って、マーケティングを実践する立場に変わったほうがいいのではないかと思い始めています。

しかも、テレビ広告はいまこそ好調ですが、中期的には傾き、代理店ビジネスも曲がり角を迎えると思っています。いま五〇代なら逃げ切れるでしょうが、われわれの世代は、そこまで楽観的になれません。

このまま悩みながら働き続けるのは精神衛生上も良くないと思っています。真剣に転職を考えて、動き始めたほうがいいでしょうか?

ぼくも広告代理店勤務の友人は何人かいますが、本気でやっていたらこんな甘いものではないと思います。もちろん社内調整も必要でしょうが、最新のマーケティング技術やクライアントの内情についてしっかり把握しないといけないですし、それを提案書にまとめる作業も必要になります。もちろん新規顧客の発掘や一発勝負のプレゼンなど、労働量もプレッシャーも並大抵のものではないはずです。

それにもかかわらず、「毎日同じような仕事」「成長している気がしない」「五〇代だったら逃げ切れるのに」等、そういう迫力がまったく伝わってこない。楠木教授がバッサリいく気がします。

日々の仕事を突き詰めよう

回答を一部抜粋しました。

結局人間なんて、だいたいみんな同じように毎日の現実の仕事をして、何とか世の中と折り合いをつけているものです。「リスクを取る」とか「大胆なマーケティング」とか、ふわふわした言葉を口にするよりも、いまのクライアントにとって、より頼りにされて喜んでもらえる存在になるに越したことはありません。ひいてはそれが会社の稼ぎになるように、目の前の仕事に全力を尽くすべきです。

(中略)

自分の仕事に正面から向き合う。それは自分を向くということではありません。自分が役に立とうとする他者を向くということです。前にも話しましたが、自分以外の誰かのためになってこその仕事。自分のために自分を向いてやるのは趣味。趣味は家でやりましょう。仕事で自分を向きすぎると、この手の無意味な悩みに陥りがちです。

現実に好きな仕事に就けているという幸せをかみ締めつつ、余計なことを考えず、目の前のクライアントに喜ばれる仕事、その結果としてリアルに稼げる仕事に邁進してください。

楠木教授の回答はいつも一本筋が通っていていいですね。「仕事は自分以外の誰かのためになってこそのものである」というのは、当たり前ですが忘れがちなことなので、いつも自分のために言い聞かせています。

思うに、楠木教授の言葉がすっと入ってくるのは、彼も同じような苦労をしていたからではないかと推察します。彼も30ぐらいまでは「周りの人に認められたい」「評価されたい」と思いながら論文を書いていたらしく、まったく鳴かず飛ばずだったとのこと。その経験がベースになっているからこそ、いまの言葉に含蓄があるのでしょう。

ぼくも意識高かったが、それではうまくいかないことを心底理解した

ちょっとぼくの大学生時代について語らせてください。ぼくは戦略コンサルティングファームに入ろう!と思って就職活動をしていたような学生だったので、基本的に意識は高かったんじゃないかなと。こういう風に働きたい、このぐらい稼ぎたい、さらにいえば周りからの評価を得たい(端的に言えばモテたい)など、必死だった気がします。

もちろんそれはある種のドライバーにはなりますが、客観的に見るとちょっとイタいかんじであることは否定できません。就職活動中の大学生なのですから、特に社会に何か貢献しているわけでもないですし。そんなんが「こういうことをしたいからコンサルタントになりたい!」なんていっているのを見ている周りが生暖かい目になるのもしょうがないですね。

とはいえ、働き出すとそのような意識の高さはだんだんとなくなってくるものです。「こういう風になりたいんだ!」「こんなぐらい稼ぎたいんだ!」「もてたいんだ!」という自分中心の世界に居座っていると、面白いぐらい苦労します。苦労しまくってのた打ち回った結果、最終的には「目の前のことをちゃんとやり、人の役に立つ」ということがもっともいい方法であることに気がつくもの。それに気がつくまでは、意識が高くても別にいいんじゃないでしょうかね。

日々の仕事を突き詰めたいが、イマイチうまく行かない・・・という人は、まずはTodo管理からはじめてみましょう。仕事がどんどん早くなっていきます。

www.outward-matrix.com

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