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戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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つぶれそう?だいじょうぶ、あなたのせいじゃないよ

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こんにちは、Shin(@Speedque01)です。「つぶれる」というのは、本当に怖い言葉ですよね。

この感覚がわかる人は、もう二度とつぶれたくないと思っているはずです。もしくは、つぶれた結果二度ともとの状態に戻れない人もかなりの数いるはず。

つぶれる一歩手前は本当につらい

がんばるのはすばらしいことです。一生懸命ほかの人の期待にこたえよう、自分の目標を達成しようとがんばる姿はとても美しい。でも、それでもどうしようもない、どうしようもできない状況というのはあるのです。

ぼくも、つぶれかけたことがありました。なかなか上司とそりが合わず、何を言っても何を作っても否定される。毎日毎日夜遅くまで働いているのに、誰も気遣ってくれず、しかも自分が価値を出せていない。上司にすべて突き返され、いったい何が悪いのかもわからない。

もしかしたら、それが彼の教育スタイルだったのかもしれません。そのようなやり方で非常に頑健に育った部下もおそらくいたのでしょう。

しかし、そのやり方は少なくともぼくにはあいませんでした。だんだんと気力を奪われ、体力も奪われ、"あと一歩"のところまで追い込まれていた気がします。結局そのプロジェクトは途中で出ることになり、その後少し休むことができたので、なんとか回復しましたが・・・。

そういうふうにつぶれそうな状況になると、さらに悪いことにぼくたちは自分を責めてしまうのです。「おれがだめだから・・・」「もっとがんばれば・・・」「もっと頭がよければ・・・」「死んだほうがいいのかな・・・」そういう思考が頭の中をぐるぐるします。

ご飯を食べてもおいしくないし、人とも会いたくない。いい天気のはずなのに空は灰色に染まっているように見える。そんな状況になるのです。

ちなみに、現在進行形でこんな感じだとしたら、正直ちょっとまずいです。それがもう少し続くと、いわゆる「鬱病」になってしまいます。

部下を追い込むのは、上司だ

もちろん、ぼくたちのスキルが求められているレベルに達せていないため、つらい状況になっているのかもしれません。もしかしたら、やっている年数に比べてぼくたちの成長スピードが遅く、周りの人たちを苛立たせているのかもしれません。とはいえ、やはりそのような状況に追い込む戦犯は、上司なのです。

赤羽さんの「世界基準の上司」を引用してご説明します。

そもそも部下がつぶれそうになったのは、誰の責任か。その部下の問題か。その部下がだらしなく、真面目さが足りず、根性がなく、適切な能力がないからか。もちろん、そういうことではない。言うまでもなく、上司の責任だ。

必死にがんばってやり遂げることができるレベルをはるかに超えた業務は、それがどのぐらいむずかしいものか、がんばれば遂行できるのか、部下には適切に判断できない。かなりむずかしそうだと思っても、できない理由をうまく言うことは大変にむずかしい。自信がない、やる気がないと思われるのがおちだからだ。

これはあるあるですね。ぼくもそうですが、真面目だけどもちょっと要領が悪いタイプって追い込まれやすいんですよ。

「これできる?」って言われたら、本心きついなーと思っても「できます!」って言っちゃうし、その割りにスピードでなくてどんどん回らなくなっていくかんじ。でも、ぼくらのなかには「できない、なんていったら終わりだ」という先入観がある。

真面目な優等生タイプにこの傾向が顕著なんですよね。もう少し世渡りがうまいタイプだったら、「いやーちょっときついっすわww」的な感じでさらっと受け流すことができますし、ガチで優秀な人だったら即効でやっちゃうんですが、弱気優等生にはどっちもできない。追い込まれるパターンです。とはいえ、それはぼくらのせいではない、上司のせいだ、と赤羽さんは言い切ります。

部下が思い詰め、追い詰められ、会社を辞めようとか、クビになってしまうとまで思うような仕事の与え方をして、つぶれそうになったのは、上司の責任だ。そうならないように、仕事の与え方をもっと工夫すべきだし、万が一、そういう危ない状況になったら、最速・全力で救助に入るのが上司の役割だ。 

こういう上司がいてくれたらいいですね。とはいえ、現実には自分でもできなそうなものを投げっぱなしておいて、なんかやばそうでも「なんでできないの?」と詰めてくるような上司が多かったりします。

★参考記事

「おれも今までこうやって言われて育ってきた」「その怒りのエネルギーを仕事にぶつければいい」、そんなことを思っている人がいないことを心から願っていますが、もしいたとしたら今すぐ即座に直ちにこの瞬間にその考えを改めてほしいです。その考えが、若く抵抗ができない優しい若者たちを絶望に追い込んでいるのです。

残念ながら、こういうヤバいコミュニケーションが行われているのは、日本全国共通なようです。ベンチャー、大企業、日系、外資系問わず、「詰める文化」の存在はぼくも良く見聞きしています。(実は、ぼくも経験があります。二度と思いだしたくないですが)

なんとかしようよ、こういう一方的な言葉のリンチ。そう強く思います。

ゆっくりでいい、小さな成功体験を積み上げよう

つぶれそうになったら、どうすればいいのでしょうか。赤羽さんはそこについてもちゃんと書いてくれています。

つぶれそうになった部下は、何とかその場をしのいでも、心身ともに疲れ切った状況になる。会社を続けられるかどうかも微妙な状況にある。「やっぱりだめだった」「また失敗した」「クビになるのかな」「どうやって家のローンを返そうか」という声が頭の中で鳴り響いている。 

一度、打ち砕かれた自信は簡単なことでは戻ってこない。うつ病ではないものの、仕事をするうえで必要な自信を取り戻すまでは、そういう状況に追いやった上司の責任として、きちんとリハビリをしてあげなければならない。

いちばん有効なリハビリは、小さな成功体験をいくつかさせ、自信を少しずつ取り戻させることだ。かなり時間がかかる。プロジェクトの性質・規模にもよるが、1年以上は必要ではないか。そんな手間などとてもかけていられない、という上司がいたら、自分が部下に何をしてしまったのか、もう一度考えてほしい。

とても支えきれない重圧をかけ、失敗させ、すっかり自信を失ってどうしたらいいかわからない状況まで追い込んだのは上司の責任であり、それを救うのは小さな成功体験から積み上げなおすことだ。上司は、部下のやる気を出させること、成功させて自信をつけさせることが重要な仕事だ。

なんか、つぶれかけたときのことが蘇ってきてしまい、とても悲しい気持ちになりました。

これを読んで、「ああ、自分はなんてことをしてしまったんだ」という人ならばいいですが、これを一番読んでほしい、実践してほしい人ほど、まったく響かないでしょう。

「おれはあいつを鍛えようとしてやったんだ、それなのに途中で逃げやがって」ぐらいの感覚しかもっていない。そういう人が少しでも減ることを祈りたいですが、、、うん。

とにかく、ぼくたちができることは、もう一度うまくいく経験をすることです。どんな小さなことでもいい、仕事じゃなくてもいい。「やったじゃん!」と思えることをひとつひとつゆっくり積み上げていく、それしか回復する方法はありません。

完全につぶれるまえなら、そのようなリハビリをしていけば比較的すぐ立ち直ることができるでしょう。しかし、もし完全にぺしゃっとなってしまった後だと、赤羽さんがいうように、回復には1年以上かかってしまう気がしますね。

だいじょうぶ、あなたのせいじゃない

がんばることは大事ですし、言い訳ばかりしていると結局自分が不幸になります。しかし、いくらがんばってもどうしようもない、そんな状況があることもよくわかっているつもりです。そういうときは、本当につらい。

そういう人に、少しでもこの記事が届くといいなと思います。また、上司の方はぜひ「世界基準の上司」を読んでいただけるとうれしいです。仕事でつぶされる人が、いつの日か0になることを願います。

 

★次はこの記事をどうぞ