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Outward Matrix

戦略コンサルタントのブログ。コンサルティング業務、英語、戦略策定、採用、育成等について書いています。

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プロフェッショナリズムの核心となる5つの掟

成長

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★厳選オススメ記事!

「プロフェッショナルとはいったいなんだ?」という問いに明確にかつ熱く書いてある本が、コンサルタントの波頭氏著の『プロフェッショナル原論』です。

これを学生時代に読んで、「プロフェッショナルってかっこいいな!なりたいな!」と思った記憶があります。

ここで書かれているプロフェッショナルの掟は、非常にハードルが高く難しいものです。 ぼくも完璧にできているとは口が裂けても言えません。とはいえ、コンサルタントという職業についているのですから、一流のプロフェッショナルとしての行動、価値観は持っていないといけない。コンサルタントについてのぼくの所感については下記参照↓↓

outward-matrix.hatenablog.com

自分の行動と考え方を振り返りつつ、この本のメインポイントである「5つのプロフェッショナルコード」をご紹介します。

プロフェッショナルの掟1.クライアント インタレスト ファースト(顧客利益第一) - 全てはクライアントのために

コンサルタントをはじめとしたプロフェッショナルは、何よりもクライアントのことを考え、彼らのためになることをし続けないといけない。それがたとえ自社の利益にならない場合でも、そうしないといけない。"クライアントのためになっているか?" そう毎日問いかけつつ、プロジェクトを進めていくのがコンサルタントなのです。

プロフェッショナルは何の為に仕事をするのかという職業上のもっとも基本的な問いに対する答えが、このクライアント インタレスト ファーストである。クライアント インタレスト ファーストとは文字通り、プロフェッショナルが仕事をするのに際しては、クライアントのインタレスト(利益)に貢献することを何よりも優先しなければならないし、クライアントの利益に貢献し得てこそその仕事の価値が認められるということである。

補足的に説明すると、プロフェッショナルの仕事というのは、自分が帰属するファームの利益の為にするのではないということでもある。ましてや自分自身の利益の為に頑張るのでもない。全てクライアントの依頼と要望に応える為にあるのである。

・・・ハードルたっけえな!

やっぱりハードな仕事が続くと「休みたいなー休んじゃダメかなー」と思うし、預金残高をみると「・・・もうちょっと給料もらえないもんかなー」と思ったりする。"自分自身の利益のために頑張るのではなく、すべてはクライアントのため"というのは、もちろん心に刻んでおくべきであるのだが、なかなか貫徹するのは難しい掟です。

プロフェッショナルの掟2.アウトプット オリエンティド(成果指向) - 結果がすべて

 徹夜しようが5分で終わらせようが、そんなことは関係ない、どれだけの成果を出したかがすべてで、それでプロフェッショナルとしての評価が決まる。これもなかなかハードなんですよね・・・。頑張ってうまくいかないことってよくあるけど、その頑張りは評価されるどころか「効率悪いんだね、頭悪いのかな?」という軽蔑に転換されてしまうんです。

プロフェッショナルにとって「必ず結果を出す」という掟はまさに文字通りの意味合いで適用される。プロフェッショナルは自分がどの仕事をやるのかやらないのかを決める権利を有すると説明してきたが、その権利と引き換えに一度引き受けた仕事はどんなことがあっても絶対に請け負った結果を出さなければならないという義務を負っているのである。

(中略)

徹夜したとか膨大なデータ処理をやり遂げたとかが何ら考慮されることがないだけでなく、分析の完成度やコンセプトの斬新さすらも、クライアント インタレストに寄与しないであれば評価はゼロである。極論すれば、アウトプットがクライアント インタレストに寄与しないのであれば、仕事のプロセスで投入したエネルギーも時間も無価値であるし、美しくまとめられたレポートも紙屑同然と見なされてしまうのである。 

本当に大事なことは何か?と問い続け、それに必要なアウトプットを出すという意味では、下記の記事のポイントとも被るかもしれませんね。

outward-matrix.hatenablog.com

プロフェッショナルの掟3.クオリティ コンシャス(品質追求) - 本気で最高を目指す

どんなときでも相手を圧倒するレベルのスピードと品質で成果物を作り続けること。"どんなときでも"っていうのがクセモノですね・・・。やっぱり初めての領域だったりとか、時間が押し迫った時にどこまでできているかと問われると、、、うん。

若いコンサルタントの方達と目指すべき品質水準の高さについて話していて、「日本一のレベル」とか「世界最高水準でなければならない」などと語ってもなかなか真に受けてもらえないことが多い。しかし、一流のプロフェッショナルが設定すべき目標水準は世の中での最高レベルという線引き以外には無いのである。逆にいうと、自分が取り組む仕事に関して、本気で日本一とか世界最高の水準を目指すことができるかどうかが、一流のプロフェッショナルになれるかどうかの大きな境目かもしれない。

(中略)

自らの職能を頼みに自尊の念で自らを支えて生きていくプロフェッショナルが、自己実現と誇りを賭けて追求するわけであるから、その執着の度合いは強烈である。文字通り、気力と体力の限界まで頑張る。

正直、ここで言われているレベルに達するコンサルタントはほとんどいないというのが実情だと思われます。ぼく自身はもちろん、他の人もそうじゃないかな。本当にたまに、ここで書かれているような執着、アウトプットを出し続ける人がいて、そういう人のことは本当に尊敬しています。

プロフェッショナルの掟4.ヴァリュー ベース(価値主義) - コストは問わない

これは入社直後から耳にタコができるほどいわれるので、一定のレベルまでは達せている気はします。「おまえのバリューはなんだ?」「1時間なんかやってたけど、クライアントチャージ以上のバリューは出せてるんだよね?」と(もうやめて)と思うほど問われます。これほど「バリュー」というものにこだわるのは、コンサルティングファーム独特の風習なのかもしれません。

プロフェッショナルの仕事における行動規範で、一般のサラリーマンと最も大きく異なるのが、「ヴァリュー ベース(value based)」(価値主義)に基づく行動原則であろう。ヴァリュー ベースとは、仕事をするのに際してはヴァリューを最大化することを最優先して行動すべしという規範であるが、踏み込んでいうならば、ヴァリューを追求する為にはコストは問わないということまで意味している。

プロフェッショナルの仕事におけるヴァリューとは顧客の利益を実現するためのアウトプットの有効性や質の高さであり、コストは主として手間と費用である。ヴァリュー ベースとはプロフェッショナルは自分の仕事の価値をより大きくすることを常に指向し、そのためには決して手間を惜しんではならないし、さらには費用をかけることについても躊躇してはならないという掟である。

プロフェッショナルの掟5.センス オブ オーナーシップ(全権意識) - 全て決め、全てやり、全て負う

自分から手を挙げて「これをやりたい!」といったからには、最後までその責任を負う必要があるという、胃が痛くなるかんじの掟です。もちろん助けを求めることも大事だしするけれども、最終的には自分で責任を負わなければならない、そのプレッシャーはなかなかのものがあります。それを入社直後から任せてくれるという点では、向いている人には伸びやすい環境といえるでしょうね。向いてないと潰れてしまうんですが。

プロフェッショナルは自分の手がける仕事に対して、その仕事を引き受けることができるかどうか、どのようにやるかを自分自身で決めることができるし、また自分自身で決めなければならない。そして当然、自分の仕事は人に頼るのではなく自分自身でやらなければならないし、またその仕事の結果責任はすべて自らが負わなければならない。簡潔に言うならば、プロフェッショナルは仕事において、他人をアテにしてはならないという掟である。

(中略)

良いアウトプットを出すために全力で最善の努力ができているかどうかのチェックと管理をするのは、自分自身である。そこには自分の仕事に対して目を光らせている上司はいない。それでも自分自身のことであるから、全力で取り組んでいるかどうかについては、胸に手を当ててみればわかる。しかし最善のことがやれているかどうかについては、自分自身では確信が持てない。このようになかなか確信が持てない中でのセルフ マネジメントは大変なプレッシャーであり、このプレッシャーに耐えて一人で頑張りぬく精神力がプロフェッショナルの重要な資質なのである。

それでもプロフェッショナルを目指せるか

いかがだったでしょうか。ハードルはめちゃ高いので全部いきなりできるようになるのはほぼ不可能ですが、頭の片隅でもいいのでプロフェッショナルコードを意識しながら仕事をすると、アウトプットの質や時間の使い方が変わってくるかもしれません。プロフェッショナル像ははるかかなた。それでも負けずに努力し、いつに日か本当のプロフェッショナルを名乗れるようになりたいと思っています。